創造的深化

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サディズムとマゾヒズム 

2015-10-10 11:12:05 | 意識・意思・精神
「有機胎内で作用する死の欲動(根源的サディズム)はマゾヒズムと一致するといってさしつかえない。その大部分が外界の諸対象の上に転化され終わったのち、その残余として有機体内には本来の性愛的マゾヒズムがのこる。」(フロイト:同)
 少年Aが淳君殺害後、死への願望が生じたのはのは、まさにフロイトが分析する充たされたサディズムが、マゾヒズムへと転化し殺されたい要求にかられた精神状態を裏付けている。外部へと投射されたサディズムの行為は、その破壊欲求が自己内部へと求心的に内面へ向けられたわけだ。 無意識的罪悪感が処罰欲求へと転化したとも言い換えられる。

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