電脳くおりあ

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『コロナワクチンその不都合な真実』を読む。

2024-01-14 14:04:41 | 自然・風物・科学
 まだ、コロナの感染は終息していない。2023年8月に7回目のワクチンを接種してから、私の体調がおかしくなり、腰痛が悪化した。もちろん、それがワクチンのせいだとは言えない。むしろ、今年の異常な暑さの中で、汗をかいたままスタバで体を冷やしたことが何度もあったため、体温調節の機能が乱れたのが原因だと思われる。冬になり、今度は冷え性が進んだ。そんな中で、アレクサンドラ・アンリオン=コードの『コロナワクチンその不都合な真実』(詩想社新書/2023.12.25)を読んで、私は恐ろしくなった。

 mRNAワクチンによってどのように、新型コロナを防ぐことができるのかについて、GoogleBardは次のように解説してくれた。

mRNAコロナワクチンは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の表面にあるスパイクタンパク質の設計図となるmRNA(メッセンジャーRNA)を脂質の膜に包んだワクチンです。接種すると、mRNAが筋肉細胞内に取り込まれ、細胞内のリボソームによってスパイクタンパク質が合成されます。このスパイクタンパク質は細胞の外側に出力され、免疫細胞によって認識されます。免疫細胞は、スパイクタンパク質を抗原として認識し、それに対抗する抗体を産生します。また、細胞性免疫によって、ウイルスを攻撃する細胞を活性化します。このようにして、mRNAコロナワクチンは、新型コロナウイルスに対する免疫を獲得し、感染や重症化を防ぐと考えられています。

具体的には、以下の2つの方法で、新型コロナウイルスを防ぐと考えられています。
・中和抗体による防御
中和抗体は、ウイルスと結合して、ウイルスの感染や増殖を阻害する抗体です。mRNAコロナワクチンによって産生された中和抗体は、新型コロナウイルスが細胞に感染するのを防ぎ、感染を予防します。
・細胞性免疫による防御
細胞性免疫は、ウイルスに感染した細胞を攻撃する免疫です。mRNAコロナワクチンによって活性化された細胞性免疫は、新型コロナウイルスに感染した細胞を排除し、重症化を予防します。

mRNAコロナワクチンは、従来のワクチンと比べて、開発期間が短く、安全性も高いことが特徴です。また、冷蔵保存が可能なため、配送や保管が容易です。ただし、mRNAコロナワクチンは、完全な予防効果を示すわけではありません。接種後も、マスクの着用や手洗いなどの感染対策は継続する必要があります。

 アレクサンドラ・アンリオン=コードによれば、このワクチンの問題点は、異常な速さで開発され、十分に検証されないまま実用化されてしまったこと、およびmRNAが人間の遺伝子にどのような作用をするかが十分に確認されていないことだ。確かに、結果的には数十億の人が接種し、それなりに効果があったように見えるが、それによって死亡したり、副作用に苦しんでいる人もいることは否定できない。しかし、統計上は有効な結果に終わっているように見える。もちろん、今後の遺伝子に関わる影響はまだわかっておらず、これから何が起こるかは不明である。

 私は高齢者であり、持病もあるため、7回ワクチンを接種した。そして、これまでコロナには感染していないようだ。私の妻と息子はワクチンを接種していないが、感染した様子はないマスクをして、密を避けていれば、インフルエンザと同様にある程度は防げるようだ。したがって、ワクチンは高齢者や持病のある人にはある程度の有効性があるようだが、若い人や持病のない人には必要ないかもしれない。むしろ、害を与えることがあるかもしれない。

 私はコロナについて都市伝説のように流布された陰謀論を信じていないが、アレクサンドラ・アンリオン=コードが指摘するようなリスク、つまりmRNAワクチンによる遺伝子の修正リスクは、完全に解明されていないと思っている。壮大な人体実験が行われ、その結果はいずれ分かることになる。

 結果的に、数十億の人がワクチンを接種したことになる。これは壮大な実験でもあるが、確かに、ワクチンの開発が早すぎた。日本の製薬企業は、米国などのワクチンの開発に全く追いつけなかった。ただ、アメリカなどのワクチンを厚生省が早急に認可し、国の施策としてワクチン接種を急いだ。私たちは最初の多くの患者の死亡(主に老人)に恐れを抱き、国の指導に従った。結果として死亡者は減少した。もちろん、ワクチンの副反応によって死亡した人や後遺症に苦しんでいる人たちも報告されている。

 現時点で、私にはコロナワクチンが有効であるように思われる。まだコロナは終息しているわけではない。ただし、ワクチンを接種する人たちは減少している。落ち着いているように見えるのは、ワクチンのせいなのか、それとも別の要因があるのかは定かでない。いずれ専門家がその検証を始めるだろう。その時には、ワクチン開発の実績があるはずの日本の製薬企業がなぜワクチンを開発できなかったのかの秘密も明らかになるかもしれない。

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