奈良散策 第1280弾
9月7日、大和郡山市西部にある松尾寺周辺で植物調べをしました。松尾寺は矢田丘陵の中腹にあるので、その周辺は昆虫や植物が豊富です。9月4日にも行ったのですが、この日は主にシダを調べることにしました。

駐車場に車を止めて、ふと見上げると白い蝶が飛び回っています。素早い飛び方なので、何だろうと思って見ていると、葉の上に止まりました。イシガケチョウでした。奈良に来てから初めてかな。


松尾寺境内に行く階段の横の山道を歩きました。この間から名前が分からなかったスゲがありました。この日は採取してきて、調べてみました。小穂がいくつもついていますが、いずれも先端が少し茶色くなっています。この部分が雄花で、それ以外は雌花です。こういうのを雄雌性というようです。「日本のスゲ 増補改訂」に載っている検索表で調べてみると、ナキリスゲ節のナキリスゲになりました。たぶん、これでよいのではと思っています。

ニホントカゲの幼体です。青色のしっぽが綺麗です。

これはハスです。



ハスの横に生えていました。これはヤブマオですね。

これはアレチヌスビトハギ。


ここから法隆寺方面へ少しだけ行ってみました。これはまた、ヤブマオです。

それに、コミスジ。


センニンソウ。



ヒメシダの仲間かなと思って写真を撮ったのですが、ソーラス(胞子嚢群)の配列を見ると、いつも見るイワヒメワラビのようです。


これはリョウメンシダ。

木の幹についていたコケです。


拡大してみると、以前、山の辺の道で見たオオシラガゴケに似ています。ただ、だいぶ小型です。コケの図鑑もいろいろあるので見てみました。ホソバオキナゴケ、アラハシラガゴケあたりかなと思うのですが、よく分かりません。

これはナンテン。



これは変わったシダだと思ったのですが、どうやらオオバノイノモトソウの胞子葉のようです。


また、ナキリスゲがありました。まだまだ写真はいっぱいあるのですが、長くなるので次回に回します。