きょうはフライトファクターのB777-300ERでインドネシアのバンドンからオーストラリアのメルボルンまで、5時間40分ほどのフライトをしてみます。
インドネシアのバンドンの空港はB777が乗り入れるほど大きくありませんが、今日は特別にこの大型機を乗り入れました。
バンドン空港は標高2445フィートの盆地にあります。滑走路の北と南に高い山があります。
ここでFSGRWを使って天気を読み込みます。今日の天気は曇りです。
小雨も降っています。南北の山は見えません。
これがPFPXで作った今日のフライトプランです。フライトプランの距離が2950マイル。平均の風が追い風49ノット。最初の巡航高度がFL330。ZFWはマックスで、飛行予定時間が5時間41分、ブロック燃料は54.8トン。
コースを見るとDCTが続いていますが、これがAUSOTSです。AUSOTSについては後で説明します。
目的地の代替空港はメルボルンの西のアバロン。
これが今日のフライトのコースです。青や緑のラインがAUSOTS。今日はメルボルンに近づくにつれて偏西風のなかに入り、揺れが予想されます。
フライトプランです。PIA1Wデパーチャーで東に向かってスラバヤまで行き、ここから海を渡ってオーストラリアへ行きます。
これがバンドンのデパーチャーです。RWY29から離陸し、左旋回で東に向かいます。高い山が航路の左右にあります。雲が出ていますし、コースを外れると危険です。
これがインド洋を渡るところです。洋上飛行になります。
オーストラリアに上陸してからはひたすら東南のメルボルンを目指します。ほとんどの部分がAUSOTSです。
メルボルンです。フライトプランではRWY27の着陸となっていますが、この滑走路は短いのでRWY34に着陸します。
ARBEY 8Aアライバルです。空港の西側から南側に回り込みます。
RWY34にはRNAV進入します。コースの右側に別の空港があります。間違えないようにとあります。初期進入は3000フィートから。速度制限200ノット。滑走路10マイル手前で速度制限が160ノットから185ノット。降下角は3度。
オーストラリアのトランジション高度は10000フィート。ミニマムが780、ゴーアラウンドは4000フィート。接地点の標高は330フィート。
バンドンのMETARは出ていません。メルボルンは小雨です。断続的に雨と風が強くなる時間帯があります。
今日の偏西風の状況です。FL350、FL410に中心があります。インドネシア上空も雷雲が出ています。噴火中の火山からは離れたところを飛びます。
これがFL340の風と乱気流です。オーストラリア中央部でかなり強い追い風と乱気流が予想されます。
各ポイントの風の状況です。これを見ると高度が高いほど風が激しいようです。ですから今日は最初から最後までFL330で巡航します。
AUSOTSはオーストラリアを飛ぶときの毎日変わるフレックスルートで、風などの影響を考慮して最も効率的なルートを管制当局が提示しています。オーストラリアと中東、オーストラリアと東南アジア、そしてオーストラリア国内のブリスベン(東海岸)とパース(西海岸)の間に設定されています。
ちょっと見にくいですが、これがこの日のAUSOTSです。緑色が通常の航空路で、色を塗った太い線がAUSOTSです。
今回どのルートを通るかは上のフライトプランのポイントの左側にAUSYM15などのように書いてあります。これがYM15のルートです。今日はYM15はTARUNからCHUBAまで飛びます。
さらにYS15をCHUBAからHERMAまで。
KS15をHERMAからPOLEVまで。
VM15をPOLEVからNATYAまで飛びます。
メニューの設定です。燃料は結局60.9トン積みました。乗客は235名、貨物は58トン。ZFWのマックスより少ない重さです。離陸滑走路の長さがZFW=MAXでは足りません。標高が2000フィートを超えています。
FMCにコースを入力します。
グロスウエイトが279.6トン(離陸最大重量は351.5トン)。リザーブ6トン、巡航高度FL330。コストインデックス64。
今日の離陸は最大推力です。
離陸フラップ15度。トリム6.00。離陸速度151-157-166。
目的地の残燃料予定が11.5トン。
QNHは29.80。
搭乗と搭載が終わり、APUを入れて外部電源を切り離し。
燃料は60.9トン、予定どおり入っています。
オイルの量、離陸空港の標高も正しい数字。
酸素も十分。
操縦室の扉をロック。
後部カーゴ、バルクヒートはロー。
油圧、燃料ポンプをオン。センタータンクは空でもスイッチは押しておきます。
トリム6.00。
ではエンジンスタート、1番から。
d
2番エンジンもスタート。
油圧は正常。
電源、バッテリーも正常。
与圧、空調も正常。
ドアはすべてオート。
タイヤの空気圧、ブレーキの温度も正常。ギアドアはすべて閉まっています。
舵のチェック。
オートブレーキはRTO。
離陸フラップ15度。
アンチアイスをAUTOに。
では滑走路に向かいます。
滑走路に出てUターンします。
ギリギリでUターン。
では離陸します。横風が吹いています。
トランスポンダをTA/RAに。
小雨が降っています。ぐんぐん加速します。オートスロットルを使わずに使える最大の推力を出します。
ギリギリで離陸しました。霧で滑走路の向こう側はもう見えません。
東に向けて左旋回します。
離陸後3分、10000フィートを過ぎました。
どんどん上昇していきます。
既に近くの山の頂より高い高度に達しています。
丘陵地帯が広がります。
到着地の残燃料予定は10.1トン。
離陸後8分、さらに上昇を続けます。この区間は弱い向かい風です。ANPも0.01で正常です。
シートベルトサインをオフ。
離陸後13分、巡航高度FL330に到達。速度マッハ0.842。
スラバヤに向けて飛んでいます。
スラバヤ上空です。
ここから南東に変針し、インド洋を渡ります。
これから洋上飛行です。対地速度は500ノットです。かなり速度が上がってきました。マッハ0.847。
洋上飛行をしています。
順調に飛んでいます。
ところどころ雲が切れているところがあります。
離陸後1時間44分。風が次第に追い風になってきました。対地速度528ノット。
オーストラリアが見えてきました。広々としています。
グーグルマップで見たところです。内陸部は茶色の大地が続きます。
追い風82ノット。対地速度578ノット。追い風がますます強くなります。まださほど揺れません。
広大な砂漠です。ところどころに塩湖のようなものが見えます。
グーグルマップで見ても砂漠です。
眼下はオーストラリア第2の湖、マッカイ湖です。
離陸後3時間22分。追い風86ノット、対地速度585ノット。まださほど揺れません。偏西風の予想ではこれから揺れてくるはずです。
次第に夕方になっていきます。
追い風89ノット。対地速度587ノット。
日没です。
オーストラリアの真ん中を飛んでいます。
雲の上です。
空には星が見えてきました。
操縦室を夜間照明にします。
追い風100ノット。対地速度598ノット。まださほど揺れません。
ここでさらに南に針路をとります。空は星です。
風速が110ノットになってきました。TASは506ノットもあります。
夜間飛行です。
風速134ノット、対地速度は608ノットもあります。揺れてきました。マッハは0.855
ビクトリア州に入っていきます。メルボルンはもうすぐです。
揺れが激しくなってきました。速度をマッハ0.82に減速します。
揺れが収まるまでこれで飛びます。
さらに揺れが激しくなり、シートベルトサインをオン。
離陸後5時間6分。最も風が強いところを抜けたようです。風速93ノット。対地速度559ノット。揺れは急に収まりました。
速度の割り込みを解除します。
シートベルトサインをオフ。
安定した飛行に戻りました。風速は93ノット。対地速度は576ノット。
降下開始です。
進入速度はフラップ30度で145ノット。
降下のプロフィールです。TUNKAで9000フィート以下です。
再びシートベルトサインをオン。
速度がまだ高すぎます。対地速度は532ノットあります。
オートブレーキを2。
メルボルンに近づいてきました。
スピードブレーキを立てて設定速度まで減速します。
離陸後5時間20分。まだ雲の上です。揺れはありません。順調に降下しています。
TUNKAで9000フィート以下です。
3000フィートまで降下します。
GPS、IRS、VOR/DMEの位置測定も正常です。
QNHを合わせます。オーストラリアでは10000フィートです。
10000フィートの減速です。
眼下にメルボルンの街が見えてきました。
フラップ5度。
大きな街が広がっています。
3度の降下角を設定して降りていきます。
空港に向けて左旋回していきます。
きれいな夜景です。
左手にメルボルン空港が見えています。右のほうに見えるのはまちがいやすい別の空港です。
スピードブレーキをARM。レバーをクリックします。
フラップ20度。
メルボルンの天気です。雨が降っています。
3000フィートまで降りてきました。もうすぐアプローチです。ANPは0.01で異常なし。
3度の降下角で最終進入する準備です。
ギアダウン、フラップ30度、降下が始まりました。
これがまちがいやすいほうの空港です。
空港の全景が見えています。
マニュアルで着陸します。結構風が乱れています。
左から横風11ノット。もうすぐ着陸です。
無事着陸しました。
ターミナルに向かいます。
誘導路に入ります。
APUをオン。
スポットインして降機です。飛行時間5時間39分、移動時間5時間55分。追い風が予定より強くて早く着きました。
777は安定した機体です。X-Planeは空港も街も夜景がきれいです。
(おわり)