社会福祉士×ちょっと図書館司書の関心ごと~参考文献覚え書き

対人援助の実践、人材育成、図書館学を中心に気まぐれに書物をあさり、覚え書きをかねて投稿中~

「How To Go On Living When Someone You Love Dies」その2

2011-04-26 10:24:59 | 洋書
1章5項では、性差における悲嘆感情の表出の違い、必要とするケアの違いについて述べている。

引用→
・(男性は分析的な思考を有し、女性は感情的な側面を多く有している。それらは社会的役割から発した各々の特徴である)-という説明を踏まえて…
グリーフにおいて、男性は問題を解決することを望み、女性は「グリーフとは何か?」という感情を探究することを期待する。そして他者によって、自身が抱く感情は正しいと認識されることを望む。
例として)子供を失った時、夫は妻に対して、パートを始めたり新しい趣味を持つことをすすめる。 しかし妻は、「痛みを聞いて欲しい」と望み、夫に対して「子供を失ったという感情はないのか」と感じてしまう。
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男性は頭で、女性は心で物事を考えるということは、体験的に理解しているが、理論立ててケアに結びつけるという試みは少ないと思う。男性は仕事があり、そのために「悲しんではいられない」もしくは「悲しんでいない」と認識されることもあるが、表出の仕方が女性と異なるだけであって、決して「悲しんでいない」訳ではない。グリーフケアに関わる看護師、臨床心理士、ソーシャルワーは女性が多い。性差をきちんと認識する必要がある。
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