どんな領域であっても、その実践内容を明確にするためには記録が重要となる。
しかし書き方がわからない、書き方が統一されていないために、他職種から理解されにくいといったことは、日常的に起こっている。
保育、介護、医療の場面を用いてその方法を説明しているため、初めて福祉の現場で仕事をする方にもわかりやすく、使いやすいと感じた。
引用⇒
・記録の意義
1 記録は法的義務である
2 記録により実践を証明できる
3 記録は、利用者の生活・人生の証である
4 記録は、データとして実践の分析に活用できる
・F-SOAIPで用いる6項目
F Focus:焦点 ニーズ、気づきなど
*その場面を簡潔に示す
S Subjective Data:主観的情報 利用者(キーパーソンを含む)の言葉
O Objective Data:客観的情報 観察や他職種から得られた情報
A Assessment:アセスメント 支援者(記録者本人)の判断・解釈
I Intervention/Implementation:介入・実施 支援者(記録者本人)の対応
*支援、声かけ、連絡調整、介護等
P Plan:計画 当面の対応予定
😃 😃
記録は時間がなかったから書けなかった、という言葉を聞くことがある。
それは記録を書くことを業務の一環と認識していないから、発せられる言葉なのだろう。同時に、「何を書けばいいのかわからない」ということも含まれるんだと思う。
「介護事故に備えて、記録は徹底しておくように」とリスクに備えて書かせようとする管理者もいる。それは間違ってはいない。でも個人的には、上記の「記録は、利用者の生活・人生の証である」が一番しっくりくる。その人の人生の、きっとほんの一瞬にしかすぎない時間を共有できた。それを残しておくことが、専門職としてのモチベーションにもつながっている。