四方山雑氣帳

日常の出来事や思考、氣付きなどを雑多(よもやま)に書き込むブログ。

ただの煙にあらず

2006年06月01日 | Weblog
この頃、事務所でお香を焚いています。

私の設計した住宅にお住まいのMさんは、訪ねていくといつも玄関に
お香を焚いていらっしゃいます。
それがとても気持ちが良かったので、我家でも焚いてみたいと思っていました。

所用で鎌倉に行った際に、お香の専門店が目に付いたのでふらっと
立ち寄ってみました。
いろんな種類があるので、お店の方に「甘ったるくない香りのモノありますか?」
とリクエストしましたら、「老松」というものをすすめて下さいました。
香木の伽羅をメインとしたブレンドのお香だそうです。(コーヒーのようだ・・・)

「その香りは幽玄で・・・・・」な~んて、「薫り」について、さも分かった
ようなことを言うつもりはさらさらありませんし、それに分かりません。


しかし、この立ち上る薫りから受けた私のイメージは・・・・・・・

「夏の暑い盛りに、大きな寺の薄暗い堂内に一歩足を踏み入れた時に感じる
 静謐さ、そして清々しい穏やかな心象。」

「心が、天平の甍(いらか)がひかり輝く古(いにしえ)に飛翔した感じ。」

とても気持ちがいいです。


何?そなた、わらわを抹香臭いとな・・・・・