四方山雑氣帳

日常の出来事や思考、氣付きなどを雑多(よもやま)に書き込むブログ。

スクールで朝食を

2006年06月22日 | Weblog
今、朝食を食べてこない子供たちがすごく増えているそうです。
そして、授業を受けるのに支障がでるようになったので、
ある小学校では子供たちにヨーグルトを食べさせているそうです。

妻midさんからこの話を聞いて仰天しました。
(そういえば某大学でも同じ理由から朝食の無料サービスが始まったっけ)
いったいどうなっているのでしょうか?

親が作って食べさせないから?
子供が作ってあげても食べない?

脳が活発に働くには糖分が必要です。
身体の発育にも栄養が必須です。
ごはんをきちんと食べることはとても大切なことです。
(当たり前のことを当たり前と思わない人間が増えている)

我が家では、子供たちが「わ~!遅刻する~!」と言っても、
ごはんと味噌汁、漬物などを少しづつでも食べさせてから行かせます。

ちゃんと朝ごはんを食べることは「習慣」です。
自分が朝ごはんを食べる習慣がなければ、子供たちにも作らなくなるでしょう。
そして、子供たちも同じようにするでしょう。

今、我事務所では企画展「親のこころ・子のこころ」を開催しています。
家族のつながりを、もう一度見直すための一助になればと考えています。

豪華な食卓でなくても家族がそろって食べられること、そして皆が元気で
いられることを、私は仕合わせに感じています。





見込みが「あま~い!」

2006年06月18日 | Weblog
今日から我事務所のギャラリー空間「CoZAの間」において、
企画展を(一週間)開催しております。

それがオープン時間になっても、作業が少し残ってしまいテンテコ舞いでした!

企画・立案はすべて妻midさんが行ないます。

企画はまかせてあるので、いいとしても・・・・・・・・・・・
展示として完成するまでの時間的な見込みと、展示のイメージが甘過ぎるのに
毎回悩まされています。

実働部隊(私ひとり)としては、大変な苦労をともないます。

いい加減な行き当たりばったりな仕事がイヤなので、時間がないのに!
なんとかよく見えるように、かっこよくなるようにとやってしまいます。
自分で自分の首を絞めています。(因果な性分)

「なんでもっと早く行動しないんだ~!だ~!だ~!」と
文句いいながらやっています。

<苦労話 その1>
昨年9月に表参道の新潟館ネスパスで行なった「中越ひこばえ展」の巻。

会場の設営は前日一日しかないので、二人で出来るか確認したところ
「全然、大丈夫だよ。」とのこと・・・・・・
しかし、会場を下見に行ってビックリ!

「おめ~! こんな広いところ二人で終るわけねーだろー!」ガーッ!
と吼えてしまいました。

しかし、やらねばなりません。
その場で、借りられる備品のリストを見ながら
会場レイアウト(デザイン?)を考えた結果・・・・・・・・・・

「よし、こうなったら大工のAさんに頼むしかない!」と正義の味方よろしく、
大工のAさんに前日準備と最終の片付けの手伝いを「発注」しました。
(快く引き受けてくれた大工のAさんに感謝!)

すごいぞ大工のAさん!スピーディな作業!自分からいろいろ考えての行動。
(これがただのアルバイトだったらこうはいきません)

そして、なんとか前日一日でまとめることが出来ました。
めでたし、めでたし・・・・・・


さて、あれだけ大変な思いをしたにも拘わらず、
相変わらずおおらかな(見込みのあまい)
妻midさんであります。

しかし、私、文句いいながらでも頑張っちゃうのは・・・・・・、
妻midさんに「うわ~ぁ!いーね~!」と言ってもらいたいためなんです。












好きこそものの上手なれ

2006年06月15日 | 建築・デザイン
昨日から20年ぶり(!)に筆を使い絵を描いています。

いつも描くのは「スケッチ」で、サインペンや鉛筆、ボールペン、色鉛筆などの
乾式(水を使わない)の道具だけです。

風景などを描くのもスケッチといいますが、建築設計でいう「スケッチ」は、
計画中の建物のイメージを膨らませるために、ささっと描く絵のことです。
絵を描くことをしてこなかった人は、このスケッチがとても苦手です。

私は小学生の時分、漫画家になりたかったので毎日絵を描いていました。
勉強は全然できなかったけど、足の速さと絵の上手さが自慢でした。
(うちの母親は、勝手に私のスケッチブックを持ち出して、人に見せていました)
そして、高校生の時はイラストレーターになりたいと考えていましたし、
漠然と自分にはデザインの方に向いているのかも・・・と思っていたものです。

結局、家業のために建築の勉強をすることにしたのですが、当時私は、
建築物は大工さんか、建設会社が造るものだとしか考えていませんでした。

建築家という職業があって、そこにデザイン性、芸術性があるなんて
思いもしませんでした。
自分のなかで、デザインが平面から立体に変化しました。

だから、建築家は芸術家なんだ!その勉強をこれからするんだと分かった
ときは心底うれしかったものです。(だから頑張ってこれた)

それと、親身になって相談にのってくださった建築家の増沢洵先生が、
「この学校はいいですよ。」と紹介してくださった学校で勉強できたこと
もとても大きかったです。
増沢先生とのご縁がなかったら、今の私はありません。
(悲しいことに、私が卒業した年にお亡くなりになってしまった。)


さて、絵の上手い下手が、優れた建築を創るのに関係あるのかどうかは、
私にもなんともいえませんが・・・・・・
ルネサンスの巨人たち ダ・ヴィンチやミケランジェロ、ラファエロ
なども皆、優れた建築家でもあったのです。
優れた芸術家はすべてにおいて万能だったのです。
絵しか描けないとか、彫刻しかできないとかでは、
偉大な芸術家ではなかったのです。

日本でも、江戸時代の小堀遠州は、建築計画、庭園計画、茶道に優れた美
を発揮した芸術家でした。


ところで現代の建築家はどうでしょうか?
すべてに優れている人はいるのでしょうか?

えっ? 私? それはご想像におまかせいたします・・・・

今年もやるぞ夏祭り! 2

2006年06月13日 | Weblog
夏祭りの定例部会が先週ありました。
その部会の後には楽しみがあります。
それはイベント部員のiさんのお宅での「飲み会」です。
これを楽しみにしている部員も多くいます。
(iさんご夫妻、いつも本当にありがとうございます)

iさん、横浜の下町生まれの下町育ち。
細かいことに囚われない豪胆な面と、とても面倒見のいい優しい面を
お持ちの親分肌の方です。

iさんは祭りのために、150個もの提灯とその他配線器材一式を自費で
用意し、おまけに取付作業もやってしまいます。
昔、実家が電気工事会社だったそうで配線工事はおてのものだそうです。
またその他にもいろいろと尽力して下さっています。
ありがとうございます。

これはiさんの「祭り好きの血」がそうさせているのかもしれませんね。

「祭りが大好きでたまらない」iさん、
現在は自動車部品の製作工場の社長さんです。

実はこのiさんが、我事務所で行った鍛鉄作家の作品を観てから、
ご自分でも創作活動をはじめてしまったという「すごい人」なのです。

工場には鉄材やバーナーなどの機材があるのでやってみる気になったそうです。
土曜日の休日には「工場に行く」ではなく「工房に行く」と言って
出かけられるそうです。(奥さん談)

iさんも祭り仲間と酒が飲めるのが楽しいようです。
お酒が入ると「ばっかやろ~」と口調が変わります。

iさんとの会話
 私 :「この頃、酒を飲みすぎると記憶が無くなるんですよね~」

iさん :「それが普通だ!ばかやろ~!」

 私 :「なぁ~んだ そうなんだ」



ダンボールはお好き?

2006年06月09日 | Weblog
今日は、飼いネコの「ふく」について。

ふーちゃん、ダンボール箱が好きで、
側面をガブガブと食いちぎります。

歯磨きか? ストレス解消か?

ガブッと噛んで食いちぎり、頭をブルッと振って飛ばします・・・・
結構、細かく飛び散らせます。
ひとしきりやって気がすんだら箱の中で収まっています。

事務所の私の机の下にダンボール箱を置いていますので、
私の一日の仕事始めは、このダンボールのちぎりカスを掃き取ることです。
人が掃き取っているそばから、バッツ!バッツ!とやることもあります。

たいがい、午後3時過ぎに2階の住まいから降りてきます。
足音を忍んでくるので、突然バッツ!バッツ!と音がすると
ドッキリします。・・・・・・
さすが「ふー魔小太郎」(3/15参照)やってくれるぜ・・・

しかし、午後3時過ぎにやって来て、仕事を増やして帰っていくところは、
私がお世話になった事務所の先生に似ている・・・・・・
「あの当時・・・・大変だったなぁ。」(ごめんなさい!先生)


私的携帯電話考

2006年06月06日 | 道具
私の使用している携帯電話は7年以上も前のものです。
オマケでもらったふたつに折れない古いタイプものです。
それに得意の実験で、電磁波を防ぐという塗料を塗ってみたはいいものの、
まったく効果がないので削り取ったら、もとの塗装まではがれてしまった・・・
・・・・・とてもタフなヤツです。
でも電話できるんだから、なんら問題ありません。

さて、私と妻midさんは、携帯電話が大嫌いです。

耳にあてていると電磁波で耳が痛くなります。
実際、電子レンジの中に頭を突っ込んでいるのと同じとのこと。
 (アメリカでは、携帯電話の使い過ぎで死んだ人の遺族が、電話会社を相手に
  訴訟を起こしているという記事を、何年か前に読んだことがあります。)

仕事で仕方なく持ち歩きますが、休日などは事務所に置きっぱなしです。
そして、なるべく使わないようにしています。

携帯でのメールもしません。(とても珍しいらしいそうだ)

でも、学生や主婦がいるもんなのでしょうか?
電車の中や歩きながら、自転車乗りながら緊急を要しているのでしょうか?
(そんな姿を見ると嫌気がさす)

携帯電話会社は利用者を増やすために、老人と小学生の利用(獲りこみ)
を呼びかけています・・・・・・・
 携帯があると老人はひとりぼっちにならない。
 小学生は通学途中になにかあっても大丈夫。
そんなの幻想です。ゾッとします。

「みんながもっているから自分も・・・・」なんて考えていると
電磁波で脳がやられてしまいます。

財布になったり、鍵になったり、テレビになったり、どんどん多機能に
なっていますが、そんな必要があるのでしょうか?(基本の逸脱)

公共の場所でもスイッチオンで、半径1mのプライベート空間が出現します。
精神的、肉体的に公私の境界があいまいになってきています。
若者が地べたに直接座り込んでいるのも、内と外の意識が
喪失している証拠です。

不必要な便利さの追求が、日本人が本来もっていた高い精神を消失させ、
不必要なモノを求め過ぎる欲求が、人格の崩壊を招きます。

「あってもいいけど、なくてもいいよね。」って思えるモノは不必要なもの。
これが私のデザイン理念。

でも、携帯電話は、人命にかかわる災害時や山での遭難などの非常時には、
とても威力を発揮する道具です。
私も子供が大怪我した時と中越地震の時は、「本当にありがたい道具だ!」と
つくづく思いました。

だから、「必要と考える部分」だけ使っているのです。

腕に覚えあり

2006年06月03日 | 建築・デザイン
昨日、一緒に仕事をしている大工のAさんがやって来ました。
Aさんは、まだ30歳代前半の若者です。

彼の修行先の工務店が、神社やお寺さんの仕事を主としていたので、
大工としての腕(技術)は確かです。
5年前に知り合ってそれ以来、全ての木工事をお願いしています。
私の事務所付自邸もAさんが棟梁です。

大工は、道具を見れば仕事に対する姿勢が分かります。

Aさんの道具は、ドリルの錐(きり)など自分で作った木のケースに整然と
並んでいますし、鑿(のみ)や鋸(のこぎり)、鉋(かんな)の重要な道具類も
切れ味鋭い状態になっています。
足元も、室内での作業では、足袋に雪駄(せった)履きです。
材料を鋸で切る際、足で押えるので足袋を履き、さっと脱ぐため雪駄なのです。
今の大工は室内履きのシューズです。
だから、その昔ながらの足元を見たときはちょっと感動しました。


Aさんの持つ技術を基に、なるべく自然材料を使用した、
住む人にとって安全で快適で美しい住宅を造りたいと思っています。
そして、造っていて職人も楽しくなる仕事をしたいです。


でも、その大工のAさん、聴く音楽は・・・・・「へ-ビーメタル!」



ただの煙にあらず

2006年06月01日 | Weblog
この頃、事務所でお香を焚いています。

私の設計した住宅にお住まいのMさんは、訪ねていくといつも玄関に
お香を焚いていらっしゃいます。
それがとても気持ちが良かったので、我家でも焚いてみたいと思っていました。

所用で鎌倉に行った際に、お香の専門店が目に付いたのでふらっと
立ち寄ってみました。
いろんな種類があるので、お店の方に「甘ったるくない香りのモノありますか?」
とリクエストしましたら、「老松」というものをすすめて下さいました。
香木の伽羅をメインとしたブレンドのお香だそうです。(コーヒーのようだ・・・)

「その香りは幽玄で・・・・・」な~んて、「薫り」について、さも分かった
ようなことを言うつもりはさらさらありませんし、それに分かりません。


しかし、この立ち上る薫りから受けた私のイメージは・・・・・・・

「夏の暑い盛りに、大きな寺の薄暗い堂内に一歩足を踏み入れた時に感じる
 静謐さ、そして清々しい穏やかな心象。」

「心が、天平の甍(いらか)がひかり輝く古(いにしえ)に飛翔した感じ。」

とても気持ちがいいです。


何?そなた、わらわを抹香臭いとな・・・・・