四方山雑氣帳

日常の出来事や思考、氣付きなどを雑多(よもやま)に書き込むブログ。

やっぱり日本人だった

2006年03月29日 | Weblog
中学生だったか高校生のころに、NHKが制作した、
「桂離宮の昭和の大修理」というドキュメンタリー番組を、
偶然に観たことがあります。
どんなふうに建物が出来ているか興味もありましたが、
それよりも、修復に携わる職人さんたちの仕事を見て、
「かっこい~なぁ!なんかオレもやってみたいなぁ。」
とそんなことを感じながら観てたのを思い出します。

なぜだか、同世代の若者が見向きもしない、刀鍛冶など日本の伝統的な、
職人の仕事・技に強く憧れをもってました。


ちなみに、このころ「建築家」なる職業のあることを知りませんでした。




心と身体

2006年03月25日 | 合氣道・武術
今日は朝稽古がありましたので、合氣道のことを書いてみます。

私が合氣道を始めたときに、教えていただいたことの中に
「なるほど!」と唸ったものがあります。

どういうことかといいますと、
「心が身体を動かす」というものです。

<心身一如といえど、
 心には心の法則があり、
 身体には身体の法則がある。>

ということです。
心は、肉体である我が身がなければ、この世で何もできません。
また、身体は心がはいっていなければ、人間として活動できません。
単純ではありますが、真理です。

心身を統一調和させることにより、人間が本来、天より与えられている
特質・徳性(仕合せになれる能力)が最大限に発揮できるのだそうです。

とはいえ、なかなか難しいです。
ただいま、修行中


はた・らく

2006年03月24日 | Weblog
「働く」とは、側(はた)を楽(らく)にすること。


お互い様という、互助心。 

おかげ様という、感謝心。

これ、日本人のもっていた自他共存の精神。


属国扱いの世界大会?

2006年03月22日 | Weblog
昨日のWBCの試合を観た人、最大瞬間視聴率56%だそうです。
2人に1人は確実に観たということはすごいですね。

日本の優勝、世界一とても気持ちがいいです。
日本人選手がんばってくれました。
選手のがんばりに本当に感動しました。涙、涙・・・
そして、キューバをはじめ、参加国の選手に健闘を称えたいと思います。

私なんて、キューバに8回ウラ1点差に追いつかれたときは、心臓がバクバクし、緊張で手足の先端が冷たくなっていました。


しかし、アメリカ主導で運営(多くの問題の指摘あり)されたこの大会で、むしょ~に腹が立ったことがあります。
それは、国歌吹奏です。
対戦国間の国歌だけでなく、意図的にアメリカ国歌が流され、聴かされたことです。
そこにアメリカの傲慢さ、思い上がり、驕り、自国中心的欺瞞がまざまざと見て取れるからです。
日本国の選手が脱帽して、アメリカ国歌に敬意をはらっているように見える姿に、屈辱感でいっぱいでした。

かつてのローマ帝国が、ローマ属州国の闘士を集めて、コロシアムで戦わせたこととだぶります。
世界覇権国アメリカに集められた属国選手団による、野球大会・・・・・

だから!日の丸を背負って立ったイチローの発言や、真剣に、誠実に取り組む日本選手の活躍に胸がすく思いがするのです。




三丁目の夕日は、これからもあるのか?

2006年03月18日 | Weblog
今年の日本アカデミー賞で、最優秀作品賞を獲得した「ALWAYS三丁目の夕日」を観た方、多いことでしょう。
私も観ました。そして、感動しました。
感動された方たちとの共通項は、「その時代を・似たような町で・経験した。」だと思います。

私も昭和39年の、鎌倉生まれの横浜育ちなので、この映画に出てくる情景はすごくよく分かります。懐かしいです。すごく。

私の記憶では、当時、建築物をはじめ、道路工事、地下鉄工事などやたらに工事が行われていた気がします。
現場打ち込み杭をガッコーン、ガッコーンと打ち込む音がいたる所でしていました。
路線バスはボンネットバスで、車掌さんに料金を支払って・・・など、様々思い出されます。
夏の暑さや、匂いまで思い出すことができます。


この映画を観て、私なりに再確認したことは、不必要な便利さや快適さは、なくていいということです。

モノに価値を求めていては、本当の豊かさは得られないと思います。
本当の豊かさとは、心の豊かさであり、足るを知って感謝の心を持つことではないでしょうか。

現在の子供は、今のこの便利さをあたり前と感じている状況を、将来懐かしく思うのでしょうか?
懐かしく感じる要素はいったい何になるのでしょう?



夜の名は「ふー魔小太郎」

2006年03月15日 | Mylife
我が家ではネコを飼っています。
1年4ヶ月前に家族の一員となりました。
もとは町内の人が引越しの際に捨てていった野良ネコでした。

名前は「ふく」。普段は「ふーちゃん」とか「ふー」と呼んでいます。
こげ茶色のとらネコのオスで,やさしく大人しい,人なつこい性格です。
現在、我が家にとってなくてはならない存在となっています。

さて、この「ふーちゃん」、ホースが大好きで、洗濯機の排水ホースを穴だらけにしたり、風呂の残り湯を洗濯機に入れるためのホースをくわえて振り回したりとやってくれます。
そのたびにあたりは水浸し・・・・・
洗濯機の排水ホースは3回も買い直しました。
今はホースにプロテクター(ただのダンボール箱)をつけて保護しています。
遊ぶようにと10cmくらいの水道ホースをあたえていますが、噛み痕でボロボロです。

先日、風呂掃除をしてくれた息子が「うわぁ~!たいへん!たいへん!」というので見に行くとシャワーホースからいく筋もの水が噴出していました。ん?水芸か?

またまた、ふーちゃんやってくれた。家族全員絶句の後大爆笑。
夜な夜な風呂場に侵入してガブガブやったにちがいありません。

夜中に暗躍する忍ネコ。
「風魔小太郎」ならぬ「ふー魔小太郎」。
昼間はおっとりした姿をよそおい、その実・・・おそるべし・・・・

今、「ふー魔小太郎」に悟られぬように、近所の設備店で新しいシャワーホースを取寄せてもらっています。
今度のホースはフレキ(金属)ホース。
これなら「ふー魔小太郎」も歯が立つまい。



いまだに製図板

2006年03月13日 | 道具
今日は「製図板」について書いてみます。

現在、多くの設計事務所から「製図板」が姿を消し、替わりにパソコン(CAD)がデスクの上で活躍しています。パソコンに向かっての製図・・・・・スマートですね。
消しゴムのカスは出ないし、場所はとらないし、かっこいいです。

そういう私も・・・・といきたいところですが、私、パソコン苦手で、普段はワープロ機能とメール、インターネット検索そしてこのブログしか活用できていません。
道具としての機能をいかしきれていませんね・・・・もったいない?
でも、長年手描きで製図をしてきましたから、CADの便利さや、効率のよさは十分理解しています。

私の目を建築設計へ向けて下さった、建築家の増沢洵先生(1925~1990)が書かれたエッセイに、建築家をめざす若者へ向けたものがあります。
そのなかで作図する前の心構えや、えんぴつの削り方、製図板へのトレッシングペーパーの張り方や原図に対する扱いを書かれています。
このエッセイから図面を描く楽しさ、真剣さを学びました。

建築は出来上がった「モノ」だけではなく、そこに到達するまでのプロセスすべてが建築なんだと強く思いました。

まっさらのトレッシングペーパーに、最初にえんぴつ(今はシャーペン)を当てるときは緊張するものです。今でも最初の線を引く時は緊張します。
真剣勝負です。パソコンではこの真剣さはとうてい感じられません。

住宅の設計くらいは手で作図したいものです。
だから、これからも私の仕事場から「製図板」はなくなることはないでしょう。

自分の仕事とは

2006年03月09日 | 建築・デザイン
また構造計算書の改ざんが発覚しました。
なぜ、耐震偽装や手抜き工事などの建築不祥事が起きるのでしょうか?

これは建築だけの問題ではなく、今の日本人と日本社会全体の問題です。

もう多くの方たちがお気づきのはずだと思いますが、「していいこと」と「してはいけないこと」の分別の出来ない人間が増えているからです。
言い換えれば、「自分さえよければそれでいい。」と考える自己中心的な人間が、社会の中心に蔓延しているということです。

姉歯氏が「食べていくためにやってしまった。」と言い切ったことに端的に示されています。たしかに、町場の設計士が生活していくのに、十分な仕事を得ることは容易なことではありません。
でも、食べていくためなら何をしてもいいことにはなりません。
食べていくことだけを考えるのであれば、他の職につけばよいのです。

私自身も食べるためだけであれば、「人の生命や財産を守るという重責を負う」この仕事やってられません。

人間として生まれてこれたのは、この現実世界で、人の役に立つ行いをするためではないでしょうか。人間としての品性向上と人格を高めることが、この社会で生きていくうえで最も必要なことだと私は考えます。

卵焼き

2006年03月06日 | Mylife
妻midさんが「砂」で・・・・・
いや、めまい(詳しくは↓)で起きれなかった日、中学生の息子の弁当を私が作りました。たいしたことはできませんが、「手作り」の弁当を持たせました。

その日、学校から帰った息子に
私 :「弁当どうだった?」
息子:「友だちに言われた。」
私 :「なんて?」
息子:「なんか卵焼きかわったねって。」

原因は砂!

2006年03月03日 | Mylife
妻midさんのめまいがひどくなってしまったので、めまい外来のある総合病院で診察してもらいました。病名は「良性発作性頭位めまい症」という聞いたことのないものでした。

めまいの起きるメカニズムは、耳の奥にある耳石器という袋状の器官から、細かい耳石とよばれる砂が出でしまい、その砂が三半規管の中に入り頭を動かしたとき、リンパ液を流動させてしまうことでめまいが起きるそうです。
「砂」をもとにもどせば治るそうです。(う~む。すな?)

今日、再検査につれて行きました。脳にも異常は見られず、やはり原因は「砂!」でした。おかげさまで、「砂」も定位置にもどったらしく、めまいも治まっています。

でもどうやってもどったの?砂。