碧田直の いいじゃないか。

演劇ユニット、ミルクディッパー主宰の碧田直が、日々を過ごして、あれこれ思ったことを、自由気ままに綴ります。

無題そのよんじゅうに

2016-05-30 14:33:31 | 日々
今日は朝から体調を崩した。
いつも始発に乗って仕事場に向かうのだが、駅へと歩いているときから何かおかしい。足に力が入らなくて、いつもより頑張らないと、いつも通り歩けないのだ。変だな、とは思ったが、風邪をひいたわけでもない。だから、一緒に歩いていた妻にも言わず、駅まで行く。

ホームで電車を待っているときも、疲労感がかなり
ある。昨夜、予定を変更して『私のあしながおじさん』を最終回まで観続けたツケかもしれない。
『……車内で寝れば回復するだろう』と、あまり深刻には考えずに、やってきた電車に乗り込んだ。

電車は睡眠の場だ。いつものように目をつむり、睡魔がやってくるのを待つことに専念する。

………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………ダメだ。
睡魔は一向に訪れず、代わりに冷や汗がダラダラと流れ出す。いったいどうしたというのか。
起き抜けは普通だった。普通にフラフラだったが、そんなのはいつものことだ。シャワーを浴びればスッキリする。事実、今朝だってシャワーで目が覚めたではないか。
しかし、冷や汗がおさまらないのもまた事実だ。電車の振動が椅子を通して、背中に、そして内臓に響くのだ。ひと駅ごとに気分が悪くなっていく。

こんな症状は初めて……いや、初めてではない。同じ症状を体験したことがある。あれは……悪酔いしたときだ。
そう、酒を飲み過ぎたときも、こんな感じで電車の振動に気持ち悪くさせられてたっけ。それであのときは終電で、どうにか帰り着こうと踏ん張ったあげく車内に思いきり…………………………やめよう、思い出すのは。人生には振り返っちゃいけない思い出のひとつや二つはあるものだ。
しかし、このまま我慢するにも限界がある。ここに至って妻に具合が悪いことを告げ、途中駅でそそくさと降りた。

それからのことは思い出したくもない。とにかくすったもんだの末、どうにか時間内に到着できた。やれやれである。
人生、どこに体調不良の魔の手が迫るかわからない。殊に不惑を過ぎて、よりデリケートになっている体をいたわらなければ、今日のような地獄がまた待ち受けるだろう。慎重に、時に大胆に生きていきたい。

あ、ちなみに原因は、昨夜しらたきを食べ過ぎたからであった。六〇〇グラムがキツくなったのか。ラーメン一キロをぺろりだった頃が懐かしい。年は取りたくないものである。
コメント
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