碧田直の いいじゃないか。

演劇ユニット、ミルクディッパー主宰の碧田直が、日々を過ごして、あれこれ思ったことを、自由気ままに綴ります。

無題そのさんびゃくななじゅうご

2017-04-30 20:32:11 | 日々

ポールマッカートニーのライヴ。
最高だった。



親父と同じ年の、七十五歳にもうすぐなる、言わば老人が、休憩なしで三時間近いライヴをこなす。四十曲近くを演奏し、歌い上げるパワフルさはもちろんのこと、その歌のほとんどが、超有名なヒット曲ばかりというのは、ホントにこの人くらいだろう。

ライヴに参加するたびに感じることだが、ポールは本当にライヴを楽しんでいて、それがこちらにもダイレクトに伝わるから、東京ドーム全体が、巨大なパーティ会場のようになって、誰もが笑顔でライヴを楽しめる。

『楽しんでいるかい?』と、何度もポールは尋ねていたが、いついかなる時でも楽しんでいくというのは、ポール自身のモットーかもしれないし、何よりビートルズの映像などを観ていて、常に感じることだ。彼らはいつだって、本気で楽しんでいた。

むろん、彼らにも辛い下積み時代はあって、ハンブルクでやっていた頃は、過労死一歩手前のような労働条件でプレイしたりもしているが、それでも楽しんでいる。自らも楽しもうとし、観客に楽しんでもらおうとする精神こそが、ビートルズをトップのトップにまで押し上げた。そのスピリットをポールは今も失っていないのだなと、無性に嬉しくなってしまった。

次がいつになるか、次があるのか。それは誰にもわからないが、ポールは『また会いましょう』と言った。いまは、その言葉を信じて待っていたいと思う。
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無題そのさんびゃくななじゅうよん

2017-04-29 16:03:31 | 日々
いよいよ、この日がやってきた。

これから一路、東京ドームへ。
ポールマッカートニーに会える。

今日はここまで。
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無題そのさんびゃくななじゅうさん

2017-04-28 20:35:56 | 日々
今日は、バイト終わりに、久々に下北沢へ。いつぶりか覚えていないほど久しぶりで、記憶に残っている街並みに、見知らぬ店が多く紛れ込んでいて、この街のサイクルの早さを、あらためて実感する。

小道の入り組んだ街は、整然と区画された街より、よほど人間臭くて好きだ。小さな店に挟まれるようにして、突如として現れる民家も、下北沢の一種猥雑な雰囲気を醸し出すのに一役買っている。店もまた、両側の壁いっぱいに埋め尽くされた本が印象的なカフェや、隠れ家的な食べ物屋、ちょっとのスペースをうまく使って、魅力的な空間を作り出しているバーなど多種多彩で、夜の下北沢は、昼間とはまた一味違う活気に満ちていた。

街は再開発に傾き、いつかこの風景もなくなってしまうのかもしれないが、演劇人の愛してやまない下北沢を、このまま残してほしいな、と思ったのだった。
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無題そのさんびゃくななじゅうに

2017-04-27 20:50:49 | 日々
風邪がまだ引かない。
昨日までは喉にきていたが、夜辺りから鼻風邪に変わって今に至る。時折、咳も出るし、動けないほどではないものの、明後日のポールマッカートニー公演に向けて、若干の不安がよぎる。

そう、もう明後日だ。今まさにこの時、ポールは東京ドームでライヴしていて、明後日の今頃は俺も東京ドームにいるのだ。
ああ、そう思うと、何か元気になってきた。風邪なんか引いていられるか。気合い入れて吹き飛ばすとしよう。ポール、明後日会おうぜ。
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無題そのさんびゃくななじゅういち

2017-04-26 19:40:15 | 日々
このところ『美味しんぼ』を観ていると、最近書いた。
このアニメが始まったのが、高二の頃で、ドラマの仕立て方がアニメらしくなく、ストーリーも奇をてらったものではない、割とオーソドックスなので、普段アニメを観ない親も、じっくりと観ていた。

その時は、主人公の山岡史郎の海原雄山に対する反発心が、どこか自分と重なる部分もあって、山岡を中心に観ていたのだが、良くも悪くも歳を重ねた今は、そんなつもりもないのに中心に観てしまうキャラクターがいる。

富井副部長である。

富井副部長は、一言で表現すると俗物だ。まるで仕事をしない山岡よりも、東西新聞社に入社できた理由がわからない。たいていの騒動の元だし、言うこといちいち薄っぺらいし、よくわめくし、単純にやかましい(笑)。
だから、リアルタイムで観ていた時は、物語での必要性のあるキャラクターだとわかってはいても、ちょっとイラつきながら観ていたものだが(短気な親父は文句をつけていた)、今となると、観れば観るほど、富井副部長が味わい深くてたまらない。

結論から言えば、富井副部長は我々だ。味の善し悪しなどわからず、上目の人間に気に入られようと余計なことをして失敗する。お調子者で、感情の起伏が激しく、苦笑いとともに噂される。自分の中に、富井副部長の一部が、きっとある。そんな何の取り柄もない彼が、彼なりに必死に生きているのを、どうして観ないでいられようか。

今日も富井副部長は輝いていた。懐かしさとともに観ている『美味しんぼ』で、正直アニメのそこかしこに時代を感じる部分もあるのだが、富井副部長だけは、当時の鮮度を保ったまま、今もわめき続けている。
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