碧田直の いいじゃないか。

演劇ユニット、ミルクディッパー主宰の碧田直が、日々を過ごして、あれこれ思ったことを、自由気ままに綴ります。

無題そのにじゅうなな

2016-05-15 19:16:53 | 日々
糖尿病検査から一夜明けた。昨日の朝は恨めしかった青空が、今日は爽やかな空気も手伝って、実に爽快な気分だ。

以前、自分は散歩好きだが、妻はそうでもないと書いた。これまで一緒に生活してきた経験から、確信を持ってそう書いたのだが、これを読んだ妻から抗議がきた。『わたしは昔から散歩好きだった』のだそうだ。彼女が言うには、俺の散歩がそもそも散歩のレベルを大きく逸脱しているという。

一言で言って、心外である。俺の散歩が散歩でないというなら、いったい何だというのか。富士の裾野を歩いているわけでもなければ、八十八ヶ所お遍路してるわけでもない。歩道をてくてく歩いているだけだ。古来からそれを散歩というはずだろう。変な言いがかりはやめてもらいたい。

……確かに俺は散歩のとき、普段はあまり履かないスニーカーを履き、気合いを入れて歩く。目的地は決めてあるが、面白そうな脇道があったら迷わず逸れるため、結局、予定していた道のりの倍も歩くこともなくはない。一時間歩く予定が、三~四時間になることもざらである。給水は自販機で済ませ、一息つくこともしないで、ひたすら歩き続ける。確かに疲れるし、いい運動を通り越して、苦行に近いことも度々ある。
が、これが散歩でないなら何というのか。散歩に決まっている。百歩譲ってウォーキングがせいぜいだ。何だその目は。そんな目で俺を見るな。これが俺のスタイルだ、絶対に曲げないぞ。曲げてたまるか。そんなに言うならついてこなければいいだろう!


……今日は妻と調布へ散歩に行った。ウインドーショッピングも兼ねていたので、駅前のパルコでしばらく過ごした。途中お茶もして、買い物もしてのんびり帰った。
これは決して屈したわけではない。妥協でもない。ちょっと譲ってやっただけだ。俺と妻の関係は常に対等である。当たり前だ。夫婦に上も下もあるものか。ただ、ほんの少しだけ妻の言うことに従ったら楽しかっただけなのである。
コメント
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