碧田直の いいじゃないか。

演劇ユニット、ミルクディッパー主宰の碧田直が、日々を過ごして、あれこれ思ったことを、自由気ままに綴ります。

無題そのよんじゅういち

2016-05-29 17:02:13 | 日々
今日は吉祥寺へ行こうと思っていたのだが、昨日ワークショップで遅く寝たこともあり、妻と話して、自宅でまったりする日に決める。それでも最近始めた散歩だけは、買い物がてら済ませることにして、昼前に出かけた。

日差しが強いなかを、少し遠回りしながら歩く。が、途中で道を間違えてしまった。
ルートを決めずに散歩をすると、たまにこういうことがある。こんなときに取るべき選択肢は二つしかない。ひとつは、正しい道まで戻って予定通り歩く。もうひとつは、あまり外れないことだけ念頭に起きながら、間違った知らない道を間違ったままに歩く。正しいのは前者で、楽しいのは後者だろう。というわけで、迷わず後者を選ぶ。いまさら正しい道など歩いていられるか。アリよりキリギリス。楽しくて何が悪い。行くぜヒャッホー!

……などというノリで歩いたわけではないが、知らない道を二人で歩く。途中、せせらぎの散歩道なる小路にたどり着き(まるでせせらぎはなかったが)、その落ち着いた空間に心を洗われたり、いつも利用している大通りの、ちょっと脇に入った道の先に広がる風景に思わずハッとさせられたり、いくつかの小さなサプライズに出会いながら、目的地のドラッグストアとイトーヨーカドーに到着。すでに暑さと空腹でヘトヘトではあったけれど、どうにか買い物も済ませて帰宅。二時間ほどの散歩だった。

道に迷うことも、たまには……よくやるけど……いい。とかく人は、最短距離を最大速度で駆け抜けようとする。焦っているときは尚更だ。しかし、迷わないと見えない景色もある。それもまた自分を形作ってくれることがあるものだ。今日の散歩は本当に楽しかった。今夜はよく眠れそうだ。いい夢を見よう。
コメント
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