南里英語教室 多久教室

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佐賀県多久市にある学習塾

若さは力だ

2019-12-03 18:47:13 | 南里英語教室の出来事

みなさんこんにちは。

南里英語教室の川口です。

 

先日、中3の数学の授業のときにフィールズ賞について話しました。

フィールズ賞とは、簡単に言うと数学界のノーベル賞です。

これに選ばれると賞金1億円、プラス生涯にわたる名声と地位が与えられます。

何人かの生徒が

「先生もねらえばいいやん。」

と言ってくれました。

これに対して僕は、

「先生は無理かな。数学の賞を取るには歳をとりすぎているし。

数学界では実際賞を取ったり大学の第一線で活躍している人はみんな、若いときの業績が大きいんだよ。」

と答えました。(くやしいですがこれは本当のことです。)

 

僕は数学が大好きで、今でも仕事から帰ると数学をやっています。

そのような僕でも、いずれ何人かの生徒からは追い越されるかもしれないと授業をしながら感じる場面があります。

それは彼らに若さを感じるから。

 

若さは力です。

吸収する力では僕もかなわない部分があります。

 

このことを痛感させられた出来事がありました。

この間の日曜日のことです。

家族みんなで七五三の写真撮影に行きました。

うちの子が1人で写る場面で子供はガチガチになっていました。

そんな子供をリラックスさせようとしてカメラマンのお姉さんが

「春くーん(うちの子)、1たす1は?」

それに対し、子供は

「にー」と即答。

「じゃあ今度はお父さん、何か春くんに言ってあげて。」

と言われたので、

「春くーん、99かけ3は?」

と僕が言ったら

「297」と2秒で返ってきました。

 

これには参りました。

なぜなら僕より計算が速かったからです。

 

生徒のみなさん、若いうちにじゃんじゃん勉強してください。

君たちの力をもってすればいかようにでも未来は切り開けると僕は思っています。

そのためにもどんどん塾を利用して下さいね。

そしていずれは僕を追い越していってください。

(でも僕も負けませんよ。最年少記録は無理ですが、最年長物理学教授でも面白いなと最近思うようになりました。)

 

余談ですが今回のブログを書いているとき、大友克洋の世界的に有名な漫画「AKIRA」を思い出しました。

この漫画のテーマも若い力です。

面白いですよ。

 

寒くなってきましたね。

特に受験生のみなさん、体調にはくれぐれもお気をつけ下さいね。

 

それでは。

 

南里英語教室

川口 健

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褒めて伸ばす「報酬回路」

2019-12-03 00:23:01 | 中学部

期末テストの結果を回収し、その点数を眺めながら我々講師が考えるのは、主に2つです。

ひとつは、高得点や前回からの伸長など、褒められるポイントはないか、という視点。

もうひとつはその逆で、苦手が芽生える良くない兆候や伸び悩みはないか、という視点です。

単純に点数のみだけでなく、学校の平均点や塾内での立ち位置も考慮しますし、

テスト勉強期間の取り組みの多寡や、取り組みの素早さやバランスなど、

様々な面から生徒一人ひとりについて現状の評価と今後の予測を行っていきます。

 

そのときに、まず第一に考えるのはいかに褒めるか、あるいは「承認」するかです。

人間の欲求における「承認欲求」は、動物的ないわゆる三大欲求に勝るとも劣らないほど大きく、

ゆえに、行動に対する承認は、子供のモチベーションを維持したり伸ばしたりするのに必須です。

ご家庭でもこの点に留意していただければ、お子様の「やる気」が見違えるほどになるはずです。

つまりは、とにかくいいところを探して褒めよう、というわけです。

 

人間は食事等の根源的欲求だけでなく、成功体験や知的活動、社会的承認(褒められる)ことでも、

快感物質のドーパミンを分泌します。

特定の行動を行ったときにこのドーパミンが分泌されると、それが条件付け促進する「報酬系」として作用します。

(その、ドーパミンの伝達回路を報酬回路と呼びます)

この報酬回路における刺激には、勉強・練習・訓練といった、習慣化することで感じる間接的な快感も含みます。

報酬回路は、繰り返し刺激が発生することで発達していき、再びその刺激を得たいという欲求に繋がります。

これを学習活動においてシンプルに並べてみますと、

 

勉強する(あるいはテストなどの結果が出る)

褒められる

ドーパミンの分泌(うれしい・気持ちいい)

もっと褒められたい

もっと勉強する

更に褒められる

(以下繰り返し)

 

という回路が生まれるのです。

ですので、教室ではもちろんのことですが、ご家庭でも少しでも褒めるポイントがあれば、

あるいは、なんとしてでも、少しでも褒めるポイントを見つけ出して、

勉強後やテスト後に「全力で褒める」ということを習慣化してほしいのです。

今日、とある中学生の生徒が前回よりも20点伸びたテストの報告をしてくれました。

スゴイじゃない、頑張ったね!直前までしっかり粘って取り組んだかいがあったねぇ!

平均点もきっちり超えたんでしょ?頑張ったね!

と言った感じで褒めました。

そこからご家庭での様子を聞いてみると、

本人曰く、「前よりは良くなったんじゃない?」と言われた~と言っていましたが、

保護者様は褒めているつもりかも知れませんが、おそらく本人はそうは感じていない様子でした。

もっと大げさに行きましょう!あるいは、物足りなく感じてもその感情は抑えて、褒めるべきところをしっかり褒めましょう!

そうすれば、(教室が油断しないように誘導しますので)次回はもっと頑張るのです!

今回の生徒も、「次また20点伸ばせるんじゃない?」と間違った部分の分析も交えつつ煽ってみたら、

「え~」などと言いつつも満更でもない様子でした。さらに成長するチャンスが生徒自身の中に生まれています。

 

繰り返しになりますが、「褒める」の意識をあたまの中心に置き、大げさなくらいに褒めましょう。

小学生は早めに褒めまくることで、長期のモチベーションになりうる「好きな教科」が生まれますし、

中学生は定期テストなどで具体的な点数目標や細かい行動が改善されます。

また、高校生も体は大きくなりましたが、まだまだ子供。褒めて伸びる場面がほとんどです。

しっかり褒めて、次への意欲を引き出してから、徐々に先の展望や行動項目を浸透させていきましょう。

 

「やる気が出ていない」と嘆く前に、自身の行動をポジティブにすることがオススメです。

 

大塚

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