11月2日(火)18:00
宿に帰るとAちゃんが大変身していた。
美容室で髪を染めて、長い髪を立てロールにしてもらったとのこと。
クレオパトラのような化粧をしていたので、
メイクもしてもらったの?と聞くと、宿に帰って自分でしたんだって。
旅先で美容室に行くなんて、上級者っぽいな~
わたしは旅先で美容室に行くことはない。
最高一ヶ月半旅したときでも行かなかった。というか、
外国では行きたくないので出発前にカットとヘアマニュキアして行ったのだ。
さて、今日はソウル最後の夜、Aちゃんの誕生日でもあるので
Aちゃんが食べたいって言ってた“あわび入りサムゲタン”食べて
その後チムジルバンでマッサージしよってことになった。
サムゲタンのお店は高麗大にあるので、地下鉄に乗った。
そして、1号線に乗り換えて東大門方面へ向かう時、ふと思い出した。
東大門の近くに広蔵市場というのあるらしい。
今朝、宿のオンニが「絶対お勧めよ~、屋台がいっぱいあって面白いから」
と言っていたのだ。
Aちゃんに、市場に寄り道していい?と聞いて、鐘路5街(チョンノオーガ)で下車した。
広蔵市場に到着

とりあえず、ズラッと並んだ屋台の端から端まで見て歩いた。
メニューによってエリアが分けられてるようで、同じメニューを出す屋台が一か所に集まっている。
「何か食べてみようか」てことで、オンニが言ってた野菜食べ放題のピビンパの屋台に座ってみた。
愛想のいいアジュンマがテキパキとピビンパを作ってくれる。

具は10種類以上あったと思う。
希望すれば好きなだけ入れてくれるらしいが、よく分からないのでアジュンマにお任せ。
アツアツのお味噌汁のようなものも出してくれた。
4000W、安~~ぅ
これ以上食べたら、サムゲタン食べられなくなるな~と思いながらも
ぐるぐる回っているこれが気になって立ち止る。

とうもろこしなのかな~?
粉にして、お好み焼きみたいに焼いてます。
おいしそう~

これも食べま~す。ホッカホカだ~

通りがかった日本人の若い女性二人連れが、どうやって注文するんですか?
とAちゃんに聞いて、Aちゃんが教えてあげてる。
彼女たちが横に座り、食べ方も聞いてる。
Aちゃんが耳が聞こえないなんて想像もできないだろう
お腹がいっぱいなったので、キムチのお店に寄ってから引き上げることにする。
先ほど、わたしの大好きなヤンニョムケジャン(渡り蟹のキムチ)を見つけて、
後で買いに来ようと思ってたのだ。
お店の前に行くと、何とシャッターが閉まっていた。
どうも屋台以外のお店は8時くらいになるとドンドン閉まっていくようだ。
ガビョ~~~ンと立ち尽くしていると、目の前のシャッターが少しあき
中から帰宅しようとする店長夫妻が出てきた。
「あ!」とわたしが声をあげると、二人とも私のことを覚えていて、
すぐ電気をつけ、お店の中に入れてくれた。
そして、アジョッシが店の奥の冷蔵庫からヤンニョムケジャンを出してくれて
日本に持って帰れるようパッキングしてくれた。
アジュンマがわたしたちにヤクルトを差し出すとアジョッシが何か言い、
アジュンマはすぐ暖かいゆず茶を入れなおしてくれた。
すごい!何と気遣いの細やかな人たちなんだ。
知らなかったけど、このお店雑誌やネットでも紹介されてる人気店でした。
キムチもとってもおいしかったけど、お二人の人柄がとってもいいんです。
「洪林(ホンニム)」ってお店でした。
さて、いい感じにお腹一杯。
案の定、サムゲタンどうしようってことになってしまった。
今から鍋はもう食べられない・・
ほんじゃ、チムジルバン行きますか。
最初のプランだと高麗大からバスに乗り吉音まで行って
ソウル最大のチムジルバンに行くつもりだったんだけど、
計画が狂って、もうどうでもよくなってしまった。
じゃあ、Aちゃんが行きたいって言ってたケレスターに行こう。
ここから歩いてすぐのはず。
ケレスターは思った通り日本人が多かった。
客のほとんどが日本人じゃないかと思うほどだった。
あとは、何語なのか分からない言葉を話す外人のグループ。
ここのシャワーは出し方がひと工夫必要なのでそれに気付くまで時間がかかる。
すると、となりの金髪さんがわたしに声をかけた。
「オンニ・・・」
あ、韓国人に間違われた
すぐやり方を教えてあげると「カムサムニダ~」と言われた。
韓国人になりすます。
このサウナ新しくてきれいだけど小さすぎて面白くなかった。
マッサージ室は閉まっていたし売店にはパッピンスが置いてないし・・
サウナでパッピンス食べたかったのにな~
24時前、宿に帰る。
リビングに珍しく客がいて宿のオンニと話をしてる。
挨拶すると、オンニが「この人、有名なカメラマンなのよ」と紹介した。
キャップを目深にかぶりひげを生やしていたのでよく顔がみえないが
けっこう若い人に思えた。
「どこの方ですか?」とわたしが聞くとオンニが噴き出した。
「韓国人よ~」(笑)
彼はキム・ヒュンウク(金亨旭)、旅するカメラマンで、
チベットで撮った子供たちの写真が金賞を取り、
彼の密着ドキュメンタリー番組を撮ってるらしい。
けっこうイケメンです
旅の宿で、いろんな人と話すのは大好きだ。
ゲストハウスに好んで泊まるのもそう言うことを期待していて、
この宿を選んだのは、英語のHPしかなかったからだ。
ぜったい世界のバックッパッカーがいるはず。
ところが期待に反して同宿の人たちは日本人の夫婦と一人旅のおじいさん。
「なんでこの宿知ったんですか?」
ネットもしないおじいさんが三人分の予約したと聞いて驚いて尋ねると、
この近所の友達が取ってくれたとのこと。
おじいさんは50年前からずっと韓国に通っているのだそうだ。
この宿の客はわたしたち日本人の他に、謎のグループが泊まっていた。
いつも部屋の前に3組の靴が脱ぎ捨ててある。
そして不思議なことにその靴は動いた形跡がほとんどない。
でも、夜になると部屋の明かりがついているので、誰かいるのだ。
いつもAちゃんと「どんな人たちかな~」と話していた。
三人もいるのにいつも部屋は静まり返っていた。
そして謎がついに解けた。
キム・ヒュンウクが一人で逗留していたのだ。
最初は写真の話、それから旅の話になり、そのあとはあれやらこれやら・・
「ねえ、McDonaldっていってみて」
いたずらっぽくヒョンウクが言うので、期待にこたえて「マクドナルド」
とこたえてあげるとやっぱり二人でケラケラ笑う。
「日本人はマクドナルドって言うんだよ」とオンニに説明してる。
「関西ではマクドやで~」と返そうかと思ったが、
笑いのツボが韓国人に理解できないかもと止める。
しかし、欧米人に発音を笑われるのは仕方ないとしても
韓国人にバカにされるのはちょっと違うんではないか?
とっさに「韓国では高速バスのことコソックボスって言うでしょ」と返したけど
そうだよ、とサラッと流され反撃は失敗に終わる。
よく考えればbusはボスって言う方が原語に近いよね。
ああ、日本の発音ってやっぱり変じゃんか~!
オンニが「そうなの、広蔵市場に行ったの」と嬉しそうに言った。
自分が勧めたところにすぐ行ってきたので喜んでくれてるようだ。
「これ買ってきたの」
とキムチのパックをドンとテーブルに置く。
「ヤンニョムケジャンよ」
ふたりは一瞬顔を見合わせ、そしてゲラゲラ笑い出した。
なんでそんなにウケルのかわからないけど、大笑いしている。
「ヤンニョムケジャンは最高、カンジャンケジャンではなく」
とわたしがいうと、
キム・ヒュンウクが日本語で「チョーうまい」と言った。
合わせて「うん、チョーうまい」と応える。
オンニがいくらで買ったの?と聞くので1kg2万5千wだと答えると、
「まあまあね」と言ったので韓国人が買ってもそれくらいなんだろう。
「飛行機に乗れるの」とヒュンウク
大丈夫よと言って袋からだしテープでぐるぐる巻きにしてあるパックを見せる。
ふたりでパックをチェックしてヒソヒソなにか話してる。
外国人がキムチを持って帰るなんてこと初めて知ったのかな?
とにかく二人とも興味津々だった。
明日日本に帰るの、と言うと
バス停まで3分だね、とヒュンウクが言う。
彼の長い脚なら3分ね、わたしたちは5分か・・・
じゃあ、お休みなさいと部屋に帰ろうと立ち上がると
彼らもそろそろ休むようだ。
最後の夜に楽しい会話ができてよかった。
宿に帰るとAちゃんが大変身していた。
美容室で髪を染めて、長い髪を立てロールにしてもらったとのこと。
クレオパトラのような化粧をしていたので、
メイクもしてもらったの?と聞くと、宿に帰って自分でしたんだって。
旅先で美容室に行くなんて、上級者っぽいな~

わたしは旅先で美容室に行くことはない。
最高一ヶ月半旅したときでも行かなかった。というか、
外国では行きたくないので出発前にカットとヘアマニュキアして行ったのだ。
さて、今日はソウル最後の夜、Aちゃんの誕生日でもあるので
Aちゃんが食べたいって言ってた“あわび入りサムゲタン”食べて
その後チムジルバンでマッサージしよってことになった。
サムゲタンのお店は高麗大にあるので、地下鉄に乗った。
そして、1号線に乗り換えて東大門方面へ向かう時、ふと思い出した。
東大門の近くに広蔵市場というのあるらしい。
今朝、宿のオンニが「絶対お勧めよ~、屋台がいっぱいあって面白いから」
と言っていたのだ。
Aちゃんに、市場に寄り道していい?と聞いて、鐘路5街(チョンノオーガ)で下車した。
広蔵市場に到着

とりあえず、ズラッと並んだ屋台の端から端まで見て歩いた。
メニューによってエリアが分けられてるようで、同じメニューを出す屋台が一か所に集まっている。
「何か食べてみようか」てことで、オンニが言ってた野菜食べ放題のピビンパの屋台に座ってみた。
愛想のいいアジュンマがテキパキとピビンパを作ってくれる。

具は10種類以上あったと思う。
希望すれば好きなだけ入れてくれるらしいが、よく分からないのでアジュンマにお任せ。
アツアツのお味噌汁のようなものも出してくれた。
4000W、安~~ぅ
これ以上食べたら、サムゲタン食べられなくなるな~と思いながらも
ぐるぐる回っているこれが気になって立ち止る。

とうもろこしなのかな~?
粉にして、お好み焼きみたいに焼いてます。
おいしそう~

これも食べま~す。ホッカホカだ~

通りがかった日本人の若い女性二人連れが、どうやって注文するんですか?
とAちゃんに聞いて、Aちゃんが教えてあげてる。
彼女たちが横に座り、食べ方も聞いてる。
Aちゃんが耳が聞こえないなんて想像もできないだろう

お腹がいっぱいなったので、キムチのお店に寄ってから引き上げることにする。
先ほど、わたしの大好きなヤンニョムケジャン(渡り蟹のキムチ)を見つけて、
後で買いに来ようと思ってたのだ。
お店の前に行くと、何とシャッターが閉まっていた。
どうも屋台以外のお店は8時くらいになるとドンドン閉まっていくようだ。
ガビョ~~~ンと立ち尽くしていると、目の前のシャッターが少しあき
中から帰宅しようとする店長夫妻が出てきた。
「あ!」とわたしが声をあげると、二人とも私のことを覚えていて、
すぐ電気をつけ、お店の中に入れてくれた。
そして、アジョッシが店の奥の冷蔵庫からヤンニョムケジャンを出してくれて
日本に持って帰れるようパッキングしてくれた。
アジュンマがわたしたちにヤクルトを差し出すとアジョッシが何か言い、
アジュンマはすぐ暖かいゆず茶を入れなおしてくれた。
すごい!何と気遣いの細やかな人たちなんだ。
知らなかったけど、このお店雑誌やネットでも紹介されてる人気店でした。
キムチもとってもおいしかったけど、お二人の人柄がとってもいいんです。
「洪林(ホンニム)」ってお店でした。
さて、いい感じにお腹一杯。
案の定、サムゲタンどうしようってことになってしまった。
今から鍋はもう食べられない・・
ほんじゃ、チムジルバン行きますか。
最初のプランだと高麗大からバスに乗り吉音まで行って
ソウル最大のチムジルバンに行くつもりだったんだけど、
計画が狂って、もうどうでもよくなってしまった。
じゃあ、Aちゃんが行きたいって言ってたケレスターに行こう。
ここから歩いてすぐのはず。
ケレスターは思った通り日本人が多かった。
客のほとんどが日本人じゃないかと思うほどだった。
あとは、何語なのか分からない言葉を話す外人のグループ。
ここのシャワーは出し方がひと工夫必要なのでそれに気付くまで時間がかかる。
すると、となりの金髪さんがわたしに声をかけた。
「オンニ・・・」
あ、韓国人に間違われた

すぐやり方を教えてあげると「カムサムニダ~」と言われた。
韓国人になりすます。
このサウナ新しくてきれいだけど小さすぎて面白くなかった。
マッサージ室は閉まっていたし売店にはパッピンスが置いてないし・・
サウナでパッピンス食べたかったのにな~
24時前、宿に帰る。
リビングに珍しく客がいて宿のオンニと話をしてる。
挨拶すると、オンニが「この人、有名なカメラマンなのよ」と紹介した。
キャップを目深にかぶりひげを生やしていたのでよく顔がみえないが
けっこう若い人に思えた。
「どこの方ですか?」とわたしが聞くとオンニが噴き出した。
「韓国人よ~」(笑)
彼はキム・ヒュンウク(金亨旭)、旅するカメラマンで、
チベットで撮った子供たちの写真が金賞を取り、
彼の密着ドキュメンタリー番組を撮ってるらしい。
けっこうイケメンです

旅の宿で、いろんな人と話すのは大好きだ。
ゲストハウスに好んで泊まるのもそう言うことを期待していて、
この宿を選んだのは、英語のHPしかなかったからだ。
ぜったい世界のバックッパッカーがいるはず。
ところが期待に反して同宿の人たちは日本人の夫婦と一人旅のおじいさん。
「なんでこの宿知ったんですか?」
ネットもしないおじいさんが三人分の予約したと聞いて驚いて尋ねると、
この近所の友達が取ってくれたとのこと。
おじいさんは50年前からずっと韓国に通っているのだそうだ。
この宿の客はわたしたち日本人の他に、謎のグループが泊まっていた。
いつも部屋の前に3組の靴が脱ぎ捨ててある。
そして不思議なことにその靴は動いた形跡がほとんどない。
でも、夜になると部屋の明かりがついているので、誰かいるのだ。
いつもAちゃんと「どんな人たちかな~」と話していた。
三人もいるのにいつも部屋は静まり返っていた。
そして謎がついに解けた。
キム・ヒュンウクが一人で逗留していたのだ。
最初は写真の話、それから旅の話になり、そのあとはあれやらこれやら・・
「ねえ、McDonaldっていってみて」
いたずらっぽくヒョンウクが言うので、期待にこたえて「マクドナルド」
とこたえてあげるとやっぱり二人でケラケラ笑う。
「日本人はマクドナルドって言うんだよ」とオンニに説明してる。
「関西ではマクドやで~」と返そうかと思ったが、
笑いのツボが韓国人に理解できないかもと止める。
しかし、欧米人に発音を笑われるのは仕方ないとしても
韓国人にバカにされるのはちょっと違うんではないか?
とっさに「韓国では高速バスのことコソックボスって言うでしょ」と返したけど
そうだよ、とサラッと流され反撃は失敗に終わる。
よく考えればbusはボスって言う方が原語に近いよね。
ああ、日本の発音ってやっぱり変じゃんか~!
オンニが「そうなの、広蔵市場に行ったの」と嬉しそうに言った。
自分が勧めたところにすぐ行ってきたので喜んでくれてるようだ。
「これ買ってきたの」
とキムチのパックをドンとテーブルに置く。
「ヤンニョムケジャンよ」
ふたりは一瞬顔を見合わせ、そしてゲラゲラ笑い出した。
なんでそんなにウケルのかわからないけど、大笑いしている。
「ヤンニョムケジャンは最高、カンジャンケジャンではなく」
とわたしがいうと、
キム・ヒュンウクが日本語で「チョーうまい」と言った。
合わせて「うん、チョーうまい」と応える。
オンニがいくらで買ったの?と聞くので1kg2万5千wだと答えると、
「まあまあね」と言ったので韓国人が買ってもそれくらいなんだろう。
「飛行機に乗れるの」とヒュンウク
大丈夫よと言って袋からだしテープでぐるぐる巻きにしてあるパックを見せる。
ふたりでパックをチェックしてヒソヒソなにか話してる。
外国人がキムチを持って帰るなんてこと初めて知ったのかな?
とにかく二人とも興味津々だった。
明日日本に帰るの、と言うと
バス停まで3分だね、とヒュンウクが言う。
彼の長い脚なら3分ね、わたしたちは5分か・・・
じゃあ、お休みなさいと部屋に帰ろうと立ち上がると
彼らもそろそろ休むようだ。
最後の夜に楽しい会話ができてよかった。