全国の着物産地のネット行脚をしてるうちに、こんな物語に当たってしまいました。
着物好きの神様のお話です。
むか~しむかし・・・
神様は新作展示会に呼び出されて来る「長屋住まいの八っぁんの染めの実演」がお気に入りで
毎年高額な着物を御求めになっていたが、毎月のように誘われる展示会に財布の紐が固くなり、
お買い上げの点数も年々少なくなってきた。
その為に売上不振に陥った殿様は考えた。
そしてお代官を呼びつけて、「もっと利益の取れる物を」と、ご所望に相成った。
ただし品物はタダで貸して欲しいと言う。
その上に神様呼びこみの瓦版や芸人一座の余興も用意しろとの命にお代官は無け無しの金子をばら撒き、
神様を喜ばすイベント企画に東奔西走の日々となり申した。
お断りすれば他の代官に手柄を取られるとの危機感もあり、
はたはた困ったお代官様は町の越後屋を呼びつけて壱千着の
新しいミレニアム着物の製作を命じた。
それもまた、売れた分だけ金子を支払うからタダで貸して欲しいとの命である。
その命を受けた越後屋は「長屋住まいの八っぁん」「縮緬問屋の村の庄屋」を屋敷に招きミレニアム着物の製作を頼んだ。
「今は金子が無いので集金してから代金を支払う」との約束で「300日の約束手形」を
金子代わりに手渡して壱千着のミレニアム着物を製作しお殿様にお貸しした。
さぁいざいざ・・・準備万端新商品は相整ったが、お客様の神様は、
「そなたの業界の常識は、今の世の非常識」と仰せになって
着物展示の場にお出ましにならなかった。
そうこうするうち、商品をお貸しした町の越後屋に300日の支払日がやってきた。
八っぁんと村の庄屋に代金支払い出来ない越後屋は、その日の内にお奉行所に掛けこんで
「財産保全・破産」手続きを相済ませお店を閉めた。
紙切れとなった手形と壱千着のミレニアム着物の山を抱えて八っぁんと村の庄屋は途方に暮れてるとさ・・・
小作人はそれを知らずに、飲まず食わずでまだ機を織っている。
この物語の登場人物を、次のように置き換えると現在の着物業界の構造になるそうです。
神様=お客様、
殿様=小売り店、
お代官様=問屋、
越後屋=商品企画会社、
長屋住まいの八っぁん=染め職人、
村の庄屋=縮緬問屋、
小作人=機屋
これがあったサイトは丹後ちりめんの関係の方のようです。
1999年ごろ書かれたものですが、最近起きた事件もそっくりですね。
この物語は最後「一番悪いのは誰だ?」と問いかけ、御丁寧にアンケートまで付いてます。
さあ、悪いのは誰なのでしょう。小売とコンサル会社ですよね。
同じたけうちグループだし・・・って、例えが生々しい
でもね、それらに依存するしかなかった他の人たちも悪いですよ。
今の世の中、生産者と消費者もダイレクトに結ぶ方法もたっくさんあるんだし、
やり方もいろいろあるのに・・
と言うことで、わたしはまた反物もとめて全国にネット行脚してきま~す。
着物好きの神様のお話です。
むか~しむかし・・・
神様は新作展示会に呼び出されて来る「長屋住まいの八っぁんの染めの実演」がお気に入りで
毎年高額な着物を御求めになっていたが、毎月のように誘われる展示会に財布の紐が固くなり、
お買い上げの点数も年々少なくなってきた。
その為に売上不振に陥った殿様は考えた。
そしてお代官を呼びつけて、「もっと利益の取れる物を」と、ご所望に相成った。
ただし品物はタダで貸して欲しいと言う。
その上に神様呼びこみの瓦版や芸人一座の余興も用意しろとの命にお代官は無け無しの金子をばら撒き、
神様を喜ばすイベント企画に東奔西走の日々となり申した。
お断りすれば他の代官に手柄を取られるとの危機感もあり、
はたはた困ったお代官様は町の越後屋を呼びつけて壱千着の
新しいミレニアム着物の製作を命じた。
それもまた、売れた分だけ金子を支払うからタダで貸して欲しいとの命である。
その命を受けた越後屋は「長屋住まいの八っぁん」「縮緬問屋の村の庄屋」を屋敷に招きミレニアム着物の製作を頼んだ。
「今は金子が無いので集金してから代金を支払う」との約束で「300日の約束手形」を
金子代わりに手渡して壱千着のミレニアム着物を製作しお殿様にお貸しした。
さぁいざいざ・・・準備万端新商品は相整ったが、お客様の神様は、
「そなたの業界の常識は、今の世の非常識」と仰せになって
着物展示の場にお出ましにならなかった。
そうこうするうち、商品をお貸しした町の越後屋に300日の支払日がやってきた。
八っぁんと村の庄屋に代金支払い出来ない越後屋は、その日の内にお奉行所に掛けこんで
「財産保全・破産」手続きを相済ませお店を閉めた。
紙切れとなった手形と壱千着のミレニアム着物の山を抱えて八っぁんと村の庄屋は途方に暮れてるとさ・・・
小作人はそれを知らずに、飲まず食わずでまだ機を織っている。
この物語の登場人物を、次のように置き換えると現在の着物業界の構造になるそうです。
神様=お客様、
殿様=小売り店、
お代官様=問屋、
越後屋=商品企画会社、
長屋住まいの八っぁん=染め職人、
村の庄屋=縮緬問屋、
小作人=機屋
これがあったサイトは丹後ちりめんの関係の方のようです。
1999年ごろ書かれたものですが、最近起きた事件もそっくりですね。
この物語は最後「一番悪いのは誰だ?」と問いかけ、御丁寧にアンケートまで付いてます。
さあ、悪いのは誰なのでしょう。小売とコンサル会社ですよね。
同じたけうちグループだし・・・って、例えが生々しい
でもね、それらに依存するしかなかった他の人たちも悪いですよ。
今の世の中、生産者と消費者もダイレクトに結ぶ方法もたっくさんあるんだし、
やり方もいろいろあるのに・・
と言うことで、わたしはまた反物もとめて全国にネット行脚してきま~す。