やみくも着物ライフ

突然着物に目覚めてしまったわたし。細かいことはいいの、とにかく着物が着たい!そんな乙女心を綴ったペイジ・・・

たけうち物語

2006年09月07日 | 着付け教室・展示会
全国の着物産地のネット行脚をしてるうちに、こんな物語に当たってしまいました。
着物好きの神様のお話です。


むか~しむかし・・・

神様は新作展示会に呼び出されて来る「長屋住まいの八っぁんの染めの実演」がお気に入りで
毎年高額な着物を御求めになっていたが、毎月のように誘われる展示会に財布の紐が固くなり、
お買い上げの点数も年々少なくなってきた。

その為に売上不振に陥った殿様は考えた。
そしてお代官を呼びつけて、「もっと利益の取れる物を」と、ご所望に相成った。
ただし品物はタダで貸して欲しいと言う。

その上に神様呼びこみの瓦版や芸人一座の余興も用意しろとの命にお代官は無け無しの金子をばら撒き、
神様を喜ばすイベント企画に東奔西走の日々となり申した。

お断りすれば他の代官に手柄を取られるとの危機感もあり、
はたはた困ったお代官様は町の越後屋を呼びつけて壱千着の
新しいミレニアム着物の製作を命じた。

それもまた、売れた分だけ金子を支払うからタダで貸して欲しいとの命である。
その命を受けた越後屋は「長屋住まいの八っぁん」「縮緬問屋の村の庄屋」を屋敷に招きミレニアム着物の製作を頼んだ。

「今は金子が無いので集金してから代金を支払う」との約束で「300日の約束手形」を
金子代わりに手渡して壱千着のミレニアム着物を製作しお殿様にお貸しした。

さぁいざいざ・・・準備万端新商品は相整ったが、お客様の神様は、
「そなたの業界の常識は、今の世の非常識」と仰せになって
着物展示の場にお出ましにならなかった。

そうこうするうち、商品をお貸しした町の越後屋に300日の支払日がやってきた。
八っぁんと村の庄屋に代金支払い出来ない越後屋は、その日の内にお奉行所に掛けこんで
「財産保全・破産」手続きを相済ませお店を閉めた。
紙切れとなった手形と壱千着のミレニアム着物の山を抱えて八っぁんと村の庄屋は途方に暮れてるとさ・・・
小作人はそれを知らずに、飲まず食わずでまだ機を織っている。



この物語の登場人物を、次のように置き換えると現在の着物業界の構造になるそうです。

神様=お客様、
殿様=小売り店、
お代官様=問屋、
越後屋=商品企画会社、
長屋住まいの八っぁん=染め職人、
村の庄屋=縮緬問屋、
小作人=機屋


これがあったサイトは丹後ちりめんの関係の方のようです。
1999年ごろ書かれたものですが、最近起きた事件もそっくりですね。

この物語は最後「一番悪いのは誰だ?」と問いかけ、御丁寧にアンケートまで付いてます。
さあ、悪いのは誰なのでしょう。小売とコンサル会社ですよね。
同じたけうちグループだし・・・って、例えが生々しい

でもね、それらに依存するしかなかった他の人たちも悪いですよ。
今の世の中、生産者と消費者もダイレクトに結ぶ方法もたっくさんあるんだし、
やり方もいろいろあるのに・・

と言うことで、わたしはまた反物もとめて全国にネット行脚してきま~す。

コメント (7)
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ランクアップ教室終了

2006年09月05日 | 着付け教室・展示会
縞のお召しが紺色なので、鼻緒も紺色を選んでみました。
とんぼの絵も秋らしいかなと思って・・

今日は日本和装のランクアップ教室最後の授業でした。
最後なのでランチでも・・と先週お誘いしたら全員参加とのこと
午後の授業の前にレストランにみんなで集まりました。

後ろ姿を撮ってもらいました。

帯は、最近こればっかりの麻のもみじ柄。


ランクアップ教室はたった5回しかありません。
しかも11人もいるので、先週のセミナーでやっと全員とお話することができました。
アドレス交換したので、また着物でお出かけツアー誘ってみよう。


さて、今日の授業は「他装」人に着物を着せる練習です。
これができたら、ホントにランクアップよね
自分が着られるんだから、人に着せられるとは思うけど、
やっぱり人間相手だからそれなりの気遣いをするのです。

身ヤツ口に手を入れるときとか「失礼します」と声をかけるとか、
出来上がったら「お綺麗ですよ」と誉めるとか・・

けして、失敗した~みたいな顔をしてはいけないのですって。
そりゃそうですね。
着付けの人が首をひねってたら、心配でしょうがないですよね。

難しいのは、帯締め。
正面から結ぶと逆になるから、右左こんがらがるの

でも、人に着せるのって楽しい。
自分が着るときは鏡越ししか見えない背中が、よく見えるの(当たり前)
だからストレスがないのです。
着付け師になろうかな~(言ってみただけ





さてさて、日本和装の着付け教室、15回のレギュラーコースと
5回のランクアップに参加してみて思うことは、
まあ、わたしにとっては有意義だったなぁってことです。
行ってよかったと思います。

無料で着付けを効率よく覚えたい人にはいいと思いますよ。
でも、こんな人はやめておいたほうがいいです。

「着物や帯を買わされるのがイヤなのに、断れそうに無い人」

こういう人は、とっても危険です。
セミナーは指定日が都合悪いと、違う日に振り返られます。
何が何でも参加しなければいけないのです。
無料であるはずが、気がついたらローンを抱えてた・・なんてことになるかも。


どんな販売にもはっきり「要りません」といえる人、
逆に、はじめから買いたいと思ってる人はここお勧めします。
向こうの思うツボではなく、こちらが利用するのであれば、
選択肢に入れてもいい着付け教室だと思います。

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たけうち倒産

2006年09月01日 | 着付け教室・展示会
9月1日防災の日、着物業界に激震が走りました。
前々から、その販売方法に問題ありと言われてきた「たけうちグループ」が破綻しました。

「たけうち」破産申請 負債総額205億円 呉服販売全国チェーン

消費者としては悪徳業者が淘汰されたことは喜ばしいことではありますが、
関係の納入業者や、社員にはお気の毒なことです。

しか~し、厳しいことを言いますと、たけうちの展示会商法って出入りしたり
そこで働いたりしていたら自ずと分かりますよね。
それに気づかなかった(あるいは気づかないフリをしていた?)のは不覚としかいいようがないです。



でわたしの着物友に、世間の噂とかどこ吹く風のおっとりした奥様がいらっしゃいます。
すでに年金生活に入られて優雅な生活を送られているのですが、
その方が最近たけうちの展示会で帯を買ったと言っておられたのを思い出しました。


「ねえねえ、帯って届いた?」
開口一番そう言うと、彼女は急に「ちょっと待って」とゴソガサしています。
どうやら旦那さまが近くにいるようで部屋を移動したもよう。
着物って家族に内緒で買う人多いんですよね

聞けば、倒産の件は速報で知ったようで、すぐにお店に行ったらシャッターが閉まっていたとのこと。
その足で消費者センターに行き、相談したらしいです。
おっとりしてる割に、いざとなったらやりはるやん

で商品が届くのが10月の予定だったので、このままだと当然発送されないので
支払いも発生しないだろうとのことです。
たけうちの展示会ではローン会社が入っているので、一括にしろ分割にしろ
みんな商品受け取り後のローン支払いになるので、まあ助かるわけです。

よかったよかった・・

悪徳業者イッチョあがり~
でも、呉服業界は、またかなりのイメージダウンですね。
明るい健全な着物の未来はいつやってくるのでしょうか。
日本の民族衣装の行く末は多難です


追記:たけうちグループ
(株)しゃなり、(株)マイソフィア・インターナショナル、
(株)ゼンコーポレーション、(株)あづさ、(株)ゆめむろまち、
(株)やなゆう、(株)美来衣、(株)はなこまち、(株)和音、
(株)テイクファイブ、(株)グランシャリオ、(株)愛・創美苑、
(株)京都クリエイト、(株)クリエイトジャパン、(株)ビジョン・スリー、
(株)人財開発、(株)京都経営実践塾、(株)たけうち



コメント (35)
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日本和装セミナー報告

2006年08月29日 | 着付け教室・展示会
さて、今日は日本和装名物・着物セミナーの日でした。
まあ今更言うまでもないですが、ようするに展示即売会です。

本日、会場に送り込まれた子羊ちゃんは11匹。
けっこう多いので、ちょっと安心です。

いたいけない子羊のコーディネート

新しい麻の帯を、ポイント柄も隠して締めてみました。


前回習った「角だし」を律儀に結ぶ子羊

小さいもみじだけ見えるようにしてるの、苦労をわかっていただけるかしら


さて、本日の会場は西陣の由緒ある織物屋さん。
まずはギャラリーに通されて、お宝の能衣装や、
神業のような細かい織り模様を見せていただきます。

そのあと机を置いた展示室で講習を受けます。
反物をいっぱい見せてもらって、その技術を見せびらかされます。
今日は西陣だったので、必然的に着尺は“お召し”でした。

すぐにお昼になりお食事タイム
見た目のとってもきれいな松花堂弁当でしたが、
味が濃すぎて、まるでコンビニ弁当のよう


さて、お昼からはいよいよ展示即売会です。
お店の豪腕販売員さんが数人なだれ込んできました。
洋服を着ている子羊さんたちにちゃちゃと美容衿をつけて
できた人から早くもグルグル巻きが始められています。

着物を着てきた3人は、うれしいことに蚊帳の外。
放っておかれるのをいいことに、反物を広げてはコレが好きアレがいい・・
と好き勝手に触りまくっていました。

そうこうするうち、巻き巻きされた人たちが小物まで決まったようで
わたしたちも品定めにいきます
人のコーディネートって、本当に勉強になる。
参考になるときもあれば、自分はアレじゃないなと思ったりもして

さて、3時間以上にわたる決戦の結果、お買い上げされたのは(たぶん)4名。
見るところ嫌々買ってる人はいなかったので、キャンセルは出なさそうです。
それどころか、巻き巻きされたのに最終的にちゃんと断ってる人が多いので
けっこう驚きました。

みなさん、しっかりしてるのね・・

まあ、レギュラーコースを終了して追加でランクアップ受けてる人たちだから
それなりにこのシステムは知ってるし、押し切られて買うなんて人はいないわね。

それと、先生の猛攻撃があるだろうとちょっとビビッてたんですが、
予想に反してまったくノーマーク。
ちょっと気持ちのグラグラしている人にはアドバイスされてましたが、
無理やり押し付けたりという感じではなかったです。

それに、今日の織物屋さんは新規参入なのでまだ売り込みに慣れてないらしく、
数人で取り巻いて追い詰めるというえげつない手はまったく使いません。
社長さん自らの講義でしたが、織物に対する情熱を感じる方でした。

ご縁がありますようにと、いただいた写真たて入りの織物

左はお財布(大きさ比較のためにおいてみたの)

最後に社長さんの手品を見ておしまい。
こんなの初めて
おもろいおじさんでした。

北大路の駅で解散。
いつものメンバーでお茶して帰りました。
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台風のばかぁ

2006年08月08日 | 着付け教室・展示会
今日は楽しみにしていた「びわこ大花火大会」だったのに、台風の接近で延期になってしまった
ダーリン、わざわざ会社休んでくれたのにな~

振り替えは今週の金曜日になったけど、また会社休むわけにいかないし、
その日、会場の近くの取引先に出張入れようか、いや商談がこじれるとよけいにまずい・・
どうしようか?とお悩み中。

今夜、花火の中止でみんながっかりしてる人多いんだろうなぁ。
うちと同じく、観覧席のチケット取ってご主人が会社を休んだミホさんも
金曜は、もう行けなくなるらしい。
中止じゃないと払い戻しできないし、ホントお気の毒・・・

しかも、台風それちゃったの・・



今日は午後から着付け教室の3日め。

名古屋帯の「角だし」です。
隠し撮り・・・

後ろ結びでやってみました。
手がつりそうです

でも、前結びだと後ろへ回すときにどうしても着崩れやすくなるので、
頑張って後ろで結ぼうと思います。
だんだん固くなる身体のためにも、柔軟体操は必要ですしね


着付け教室の終了時間にダーリンが迎えにきてくれました。
浴衣に変身してデートへ・・・



先週習った「一文字」を結んでみました。
簡単なんだけど、意外にバランスが難しい・・・



いよいよ次回の教室はセミナーですよ。
授業のたび、先生はセミナー会場になる帯問屋さんのことを褒めちぎっています。
充分に洗脳しておいて、わたしたちを送り込むわけですな。

うきょ~恐いよ~
決戦は29日、お楽しみに・・










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着付け教室2回め

2006年08月01日 | 着付け教室・展示会
日本和装のランクアップ教室の2回めです。
例の紗の着物を着ていきましたよ。
どうかビリっとせずに無事乗り切れますよーに。

先生がわたしを一目見るなり「粋な感じね。矢絣みたいに見えるのねぇ」と
しげしげと見にこられました。
あわわ・・あんまり近づくとヤバイのよ~
あっちもこっちもそっちもどっちも・・・いろんな問題が潜んでいるのです


第2回めの今日は「着付けのコツ」
・・・ということらしいですが、前回の半幅「貝の口」の復習で
いたずらに時間が過ぎていきます
わたし、ぜんぜんランクアップしないよ~


でも、人の着付けをみることは勉強になります。
先生に直されている人のところに近寄っていっては、
ふむふむと覗き込んでいました


今日習った「○○」←ここ花の名前が入るんだけど忘れちゃった!


“手”で三つの花びらを作って背中で留め、胴に2回巻きつけたら
花の元でタレを巻きつけて、端を帯の中に挟み込み葉の形にします。
花の中央に帯締めで花芯を作るともっと華やかです。

これは自分で作るのは難しいです。
年齢的にも、自分が結ぶのは難しいです


あと「一文字」ってのを教えてもらいました。
カルタ結びが立体になった感じで、気に入りました。
写真がないので、またの機会に発表しますね。

そうそう、授業中に写真撮っちゃダメって言われちゃいました
なので次回から写真なしです。


最後に名古屋でお太鼓結びして、本日終了となりました。
今日の収穫は「一文字」です。

「これすごく気に入りました!
と言ったら、先生が「あらよかったわ」と喜んでおられました。
先生も、せっかくのランクアップ教室なので復習だけで終わるのは
忍びないのでしょうね。

来週は「角だし」
後ろ結びらしいです。

わたし、手が背中に回らない・・・
今晩から、酢飲み始めました






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日本和装ランクアップ教室

2006年07月27日 | 着付け教室・展示会
レギュラーの授業15回を卒業した人対象にランクアップ教室ってのがあるの。
わたしも申し込んだけど間際まで通知が来なくて、抽選もれかな?と思ってたら、
なんと前日にはがきがきました。
ギリギリすぎやっちゅうねん!

授業は全部で5回。
たった5回のうち1回はしっかりセミナーが入ります

申し込み時に、セミナーには参加するかの意思を尋ねられました。
「行きません」と言ったら、抽選にもれたのでしょうね。
もちろん「行きます」と答えました。

クラスは11名です。
なんと半分は、この春からレギュラーを受けて終了したばかりの人たちです。
先生も持ち上がりみたいで、すでにワールドが出来上がっているようでした。

さて、今日は自己紹介のあと、セミナーのお金の集金がしっかりあり、
そのあと今までの復習をかねて、二重太鼓と半幅帯を結びました。

袋帯なんてもう1年以上も結んでない。たしかあれは・・
そうだ、日本和装の終了パーティだったわ、去年の3月だっけ?

それでも、悩みながらも何とか結べました。

タレが長めだけど、なんとかクリアー、
「きれいに結べてますよ」とどうやら合格のようです

他の方はすでに忘れている人が多く30分近くかかってやっと全員出来上がった。
やっぱり、習っただけでは身に付かないのね。
春から継続してる人たちは、先生に「つい最近テスト受けたんでしょ」と言われてました・・

次に、半幅帯を結びます。
貝の口と文庫です。
これはもうお手の物ほとんど半幅生活なんだもん。

だけど、先生のやり方は見たこともない不思議なやり方で、
わたしはついていくのに精一杯。
先生は自分の好きなようにすればいいとおっしゃるけど、
今は、新しいやり方も覚えてみたいのでがんばってみよう。

復習が終わったので、片流れとリボン返しを教えてもらって
本日時間となりました。
来週は、あとふたつほど半幅のアレンジを教えてもらえるらしい。


いちおう今後のスケジュールは

第2回 着付けのコツ
第3回 変わり結び(角だしなど)
第4回 帯セミナー
第5回 他装(人に着せる)のポイント

となってます。

授業のあと、春組さんたちはさっさと消えてしまいましたが、
残った人に声をかけて、4人でお茶しにいきました。
また新しい着物友ができたらいいな~





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いよいよたけうちも・・

2006年06月22日 | 着付け教室・展示会
閑話休題・・・(台湾旅行記もやっと中盤、少し他の話でも)

先週、呉服屋2社(ひとつはたけうちグループ)が過量販売で提訴されました。
以下は、朝日新聞のサイトの関西版に掲載された記事です。


呉服販売会社など提訴「強引に勧誘」と伊丹の女性ら  2006年06月16日

強引な商法で高額な呉服関連商品を売りつけられ、支払い能力を超えるローン契約を結ばされたとして、
兵庫県伊丹市の女性(84)が16日、
神戸市の呉服販売会社「ひめや」と信販会社2社を相手に支払い済み代金の返還を含め
計約1330万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。

また、愛知県の女性(26)も同「マイソフィア・インターナショナル」(名古屋市)と
信販2社を相手に計約450万円の損害賠償を求める訴訟を同地裁に起こした。

訴状によると、伊丹市の女性は01~03年、ひめやの商品展示会などに何度も誘われ、
着物やバッグなど計24点(約1500万円相当)のローン契約を結ばされた。
女性は月17万円の年金収入しかなかった。
愛知の女性は03~05年、マ社の展示会などで複数の店員に数時間取り囲まれ、
計9点(計約800万円分)を買わされたとしている。
マ社は複数の呉服販売会社を統括する「たけうちグループ」の子会社。

(ひめやの話〉販売方法に問題はない。
〈たけうち広報室の話〉訴状が届いてないのでコメントは控えたい。

以上


というわけで、昨日たけうちグループの「ゆめむろまち」に行ってみました。

店員やる気なし・・・
わたしがお店に入っていっても、気づいてるのか気づいてないのか奥で雑談していて出てこない。
声かけるのも変な話なので5分ほどディスプレー見て帰りました。
なんじゃこりゃ

でも、あれね。
たけうちグループの店舗ってのはそこで売るためにあるんじゃなくて
展示会に勧誘するために網を張ってる蜘蛛の糸みたいなもんです。

小物買っても清算に時間をかけ足止めし、連携プレーでアンケートだとか言って住所聞き出そうとするし、
「近くまで来ましたので」と家に押し寄せる。展示会勧誘マニュアルができているのだ。

ところが、その店員たちが出てこない。
これはひょっとして展示会を見送っているのだろうか?
会社として出方を伺っているのかしらと思うような沈黙だ。

まだ、提訴の段階なので大きくは報道されていないが、
呉服業界、とりわけ過量販売に手を染めているところはひっくり返っていることでしょう。

どんどん淘汰されていくがいいわ。




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展示会&セミナーわたしの場合

2006年04月06日 | 着付け教室・展示会
愛染蔵の押し売り販売の件で、昨日はちょっと厳しいこと書いて
展示会に恐怖覚えちゃった人いたらごめんね。
だから展示会に行くなってことじゃないのです。
めったに監禁されませんから~(笑)

わたしは、今までチェーン呉服店の展示会と日本和装のセミナーに2度参加してるけど、
概ね行ってよかったって思ってます。

チェーンていうのは、名前出して悪いけど「たけうちグループ」のことです。
全国の量販店にお店があるでしょ。
わたしは「ゆめむろまち」と「京都たけうち」をちょこちょこ覗いていたの。

さっそく展示会に誘われて、おもしろそうなんでお友達のぷるちゃん誘って行ってみました。
京都の老舗料亭のお食事つきという優雅なコースなんで、
参加者も着物の人が多くてそれを見てるだけで嬉しくなります。
だって、ここぞとばかりに華やかなんですもの。
柔らか物オンパレード

食事のあとは大型バスに乗ってでっかいビルの呉服問屋さんに行きました。
わたしたちふたりにホストのお兄さん(失礼!社員さん)ふたりと
おばさん(失礼!ベテラン販売員さん)ふたりがつきます。

まず目に留まった豪華な訪問着着尺を巻き巻きされます。
帯は?小物は?とおばさんたちがいろいろ持ってきて、
「あ、これがいい」とか指図して、まるで女王様になった気分。

よってたかって褒めちぎられ、
自分も「ええわ~」とうっとりしてると、
お値段500万とか言われて、現実に引き戻され・・撤収
はいはい、解いて解いて・・・

次のコーナーで、またまた同じことを繰り返し次は80万円。
さっきの500万があるので、なんだか安い気がする人もいるんじゃないかしら。
わたしのレベルではないので「そんな高い着物恐~てよう着ませんわ。」
とか言いながら、またまた次のコーナー。

このあたりでしっかり2時間は経ってるので、御付の者たちも
疲れてきたのか少々焦りムードです。
何とか買わせようと、もう少し安めのところをひっぱり回そうとしますが、
チームワークバラバラで、あっちこっちと節操ない。

わたしは、藍染の実演してるコーナーを見つけて動きたくない。
「これ見てるから」と腰を落ち着けてしまいました。

着物ってよく考えれば、こういう職人さんの手をいっぱい経て
あの美しい品物になってはじめて世に出るんですよね。
職人さんは、真っ青な汁から糸を引き上げ絞っています。
けして、きれいな仕事じゃないです。

この人たちにちゃんとした報酬が行きわたるように、
着物は適正な価格で売られるべきだと、思います。
でないと、ホントに後継者いなくなるから・・・

まこんなことお勉強しながら、優雅に会場を回るうち時間切れとなり
目の保養だけで展示会は終了しました。
ぷるちゃんとのタッグで、お兄さんたちを軽くあしらい
気がつけば、おばさん方とはお着物仲間として情報交換、仲良くなっていました。
買わない客で、ホントに申し訳ない気持ち。
でも、今は買わないもん。

展示会は一種の催眠商法。
ムードに流されて買うと失敗すると思うのね。
高い買い物は、一旦引いてからってのが私の鉄則です。

写真は、ホストさんに見送られて会場を出るとき写したものです。
本日の教訓:着物を着たときはつま先そろえよう!
わたしの足開いてるって(爆)


さて日本和装、ここも賛否両論。
てかネットでは否定派が優勢のような気がしますが、わたしはここよかったと思います。

まず、無料できっちり教えてもらったことに感謝。
日本和装の中でも、優秀な先生だったと思います。
全員が途中でやめることなく、最後にはちゃんと着られるようになりましたから。

わたしの先生はいわゆるやり手で、セミナーのとき問屋さん以上に熱心な販売員と化してました。
着物問屋の粋なお姉さんとか先生とか、着物に精通した人に熱心に勧められると、
つい買ってもいいかぁなんて気になります。
わたしも気に入った袋帯20万円、つい欲しくなってしまいました。

で、その場では決められないから明日電話するというと、
今日は特別だから今ここで決めなさいといわれました。
ここではもう問屋さんはいなくて、先生と日本和装の社員に取り囲まれてます。

その日本和装の社員に「20万円の買い物するのに即決する奥さんどう思わはりますぅ?」
とあくまでにこやかに質問すると、それ以上は勧めませんでした。
みんながみんな押し売りしたいわけじゃないんですね。
ノルマがそうさせているんです。

でも、はじめから買う気でセミナーに参加した人はとても満足する買い物されてました。
プロの見立てで適正なお値段で・・
わたしの行った問屋さん2軒、どちらも良心的だったと思います。
老舗なんですが、名前忘れちゃった・・

ホントは買いたかったあの袋帯、うすピンクの市松の地模様に桜の花びらが散って・・
でも、買わなくてよかったと今思う。
だって季節選ぶし、まして袋帯なんてとんとしないもの。

でも、このセミナーはホントにお勉強になりました。
午前中は文字通りセミナーで、糸つむぎや機織の仕事場を見せてもらったり
実物の反物を見せてもらって触らせてもらったり・・
こんな機会はなかなかないですよ。

それと、午後からの販売会では着物のコーディネートの勉強にもなります。
わたしは、デジカメに自分の着物のデータを入れていって
どんな帯を合わせたらいいかプロの目でアドバイスしてもらいました。

・・・あれから1年、今は自分なりの着物生活を楽しんでいます。
着物のこと何も分からないまま、よくも大胆に展示会なぞに乗り込んだと思いますが、
あのセミナーや展示会の経験が、今の自分に役にたってるとも思います。
今度行くときは、ちゃんと着物を注文しよう・・・かな?な~んて

でも、あれ以来展示会のお誘いないんですよ。
「こいつは全く買わない客!」ってブラックリストに載っちゃったかな?
ああ、老舗料亭のただ飯食いたい~




















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愛染蔵の販売手口

2006年04月05日 | 着付け教室・展示会
昨日の毎日新聞に、愛染蔵の元社員の証言が載ってました。

社員に課せられた年間販売ノルマは5000万円だそうです。
ノルマが達成できないと、上司や同僚に激しく叱責されて、
そのために主婦に2年間で4000万円売ったこともあるとか・・

展示会に足を運ばせるエサは浴衣や高級料理の「無料特典」
ハワイ旅行をつけたことも。
それでも、仕入れの数倍の金額で売るから収支は合うそうな。

なかなか買わない客は、パートや卸問屋の助手と数名で取り囲み
数時間で客が根負けするそうです。
ニセモノまがいの商品は個室で売りつける。

愛染蔵の支払いは信販会社とのクレジット決済だけで、現金は受け付けない。
展示会には信販会社の社員が常駐し、支払い能力を超えた客に対しても
契約を受け付ける。
一部が焦げ付いても全体で儲かるのが理由だ。

最後に元社員は「愛染蔵の元社員を採用し、過量販売に手を染めている呉服店もある。
こうした悪質商法を根絶して欲しい」と後悔の言葉で締めくくっている。

愛染蔵は破産手続き中で社長は自殺。
でも、第2第3の愛染蔵は存在するんです。
展示会商法やってるあのグループもこのグループも
あの無料着付け教室だって、少なからずこういった販売やってます

これって、着物業界にとってかなりのデメリット。
ますます着物離れに拍車がかかるわ。
目先の利益にとらわれて、けっきょく自分の首を絞めてるのに・・

着物を詐欺の道具にしないで!

自分の目を養うこと・・要らないものは要らないということ
消費者もしっかりすることが大切よね



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ビクトリー!

2005年04月18日 | 着付け教室・展示会
中村楼を出て、各自円山公園散策。
名物の枝垂桜は、もうほとんど散ってしまってました。

「いもぼう」の前を通り、知恩院へ。
いつものように人力車のお兄ちゃんが客引きしてました。

レトロ着物で乗ったら似合うんだよね~
(でも高いけど)
と思いつつ駐車場のバスへ・・・
呉服問屋の密集地・室町へと向かいます。

パンフレットには、和のミュージアム「琳派展」
と銘打っていたわりに、その展示はしょぼく・・・
なんてったってお店の人は早く商談を始めたいので、せかすせかす。

ゆっくり見てる間もなく、上階につれていかれ反物を巻かれ
その身動きできないカッコのまま、椅子に座らされ寄ってたかって褒めちぎる。

ちなみに「ゆめむろまち」(たけうちグループ)っていうこの呉服屋さんは、
できて8年てことで、担当者が若い。男子社員のほとんどが20代だと思う。

ちなみにわたしたちの担当は、まあイケてました・・
それにベテランの女性店員がついて、お客ひとりに店員ふたりがかり。
だから、わたしとお友達は終始4人の店員さんに囲まれていたわけです。

で、その母親くらいのおばちゃん店員さんは、わたしの着方がたいそう気に入ったらしく
いつも後から帯を直したり、足袋はどこで買ったのかとか
襦袢はどうしたのかとか、好奇心いっぱいで眺めまわしていました。

足袋はダイソー、襦袢は袖だけ作って、余り布で半襟作ったの・・とか
お友達は、三分紐は靴紐、
箸置きにマジックテープをつけて帯留めにしていることを実演して、
みんな目を丸くしていました。

古着の先制攻撃で、一歩リードしているわたしたちが、
これでもかと新型兵器を見せるので、
すっかり主導権はわたしたちのほうへ傾き、圧勝。

最後に、「どれもこれもいい着物だけど、わたしたちの趣味とは
少し違うみたいです。残念だけど・・・」
と言って会場をあとにしました。

写真は、四条からすまの創作イタメシ屋で、勝利の美酒で乾杯しているところ。
カウンターに置いたカメラとコンパクトで、セルフで撮ったのよ~ん






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ねこあし家具で

2005年04月17日 | 着付け教室・展示会
明治っぽいショットになりました。
ねこあしのテーブルを前に、おすまし。

わたしが座っている椅子は、座りやすいように前が下がっているのですよ。
説明を聞いて、「へえ~~!」でした。

いっしょに行ったお友達の着物も、母さんからもらった着物と帯です。
浜ちりめんの小花模様の小紋。
ピンクのレース足袋にピンクのバック。
長い髪を明治の女学生風にして、めちゃ可愛いコーデ。

ふたりで歩くと、レトロワールド満開です。
もう、こいはんといとはんなのだ。


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二軒茶屋中村楼にて

2005年04月16日 | 着付け教室・展示会
八坂神社の鳥居の右手に、門前茶屋の「中村楼」があります。
かなり古い歴史があるもよう・・(くわしく知らない)

そちらへ案内された、鴨さまご一行は
二階の大広間で田楽懐石をいただきました。
HPによると、3600円相当ですな。

そのあと、ここの自慢の部屋を女将がご案内。
伊藤博文の書や何とかの宮様お気に入りの屏風絵を見た。
女将の説明をよく聞かないで、写真を撮ることに浮かれていたので、
この屏風絵が誰の作か覚えてないけど、
たぶん、丸山応挙(円山公園なだけに・・・)

つづく・・・
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腰元のお出かけ

2005年04月15日 | 着付け教室・展示会
今日は呉服屋さんのご招待で、京都八坂の中村楼でお食事です。
何を着ていこうかと考えて、やっぱりレトロにしました。

先日と同じきんとと着物なのですが、
帯は変えました。
じゃじゃ~ん、この真っ黒はもしや?

正解!

じつは喪の帯でございます。
繻子の質感がとてもレトロだったもんで・・

お太鼓に結ぶとあまりにもそれっぽいので、
思い切って矢の字にしてみました。

「帯100選」によると、左側が上がってるのは
江戸時代に腰元が外出するときに結んだ形なんだそうです。
腰元の外出・・・
それイタダキ!

中村楼の古いローカを進んでいくと、
明治時代の皇室の方が愛された部屋へと通じます。
そしてタイムスリップするわたし。
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日本和装終了記念パーティ

2005年03月10日 | 着付け教室・展示会
ついに卒業しちゃった・・

今日は終了記念パーティ。
みんな授業の成果を発揮して、あでやかな着物姿で勢ぞろいしました。


生徒の参加者は、300人以上。
先生とスタッフとゲストの方々、み~んな着物で
総勢400人近くいたんじゃないでしょうか。
それはそれは、壮観でございました。

ご挨拶のあと、生徒全員によるファッションショー。
これでもかって言うくらいの、着物オンパレードで、
わたし、こんなに着物を見たのは初めてです。
いや、すごかった・・
このとき投票用紙が配られ、一番きれいに着られている人を選びます。

そのあと、抽選会があって会場の10人に帯や着物が当たったの!
くじ運はまったくない私なので、こんなモノ当たるはずもなく、
幸せな当選者を傍観して時間は過ぎ、そしていよいよ審査結果発表!

ベストドレッサー賞とか、ほのぼの賞とか、パフォーマンス賞とか
10人ぐらいが発表され、最後にグランプリが一人選ばれました。

残念ながら、私たちのクラスで選ばれた人はいなかったけど、
でも、ぜんぜん負けていないと思う。
みんな完璧な着こなしだった。

あれは、組織票なんだもんね。
うん、そういうことにしておこう。

それから、各教室の先生方が壇上に上がり、
生徒代表のお礼の言葉があって花束の贈呈。
先生の中には涙ぐむ人も。
そして、感動のうちにお開きとなりました。

パーティのあと、みんなで記念撮影大会で
なかなか会場を出ずに、いつまでもキャーキャー騒いでいました。
先生を独占して、ツーショット撮りまくり。
また、お食事に誘ってくださいねと言われました。
来月はお花見に行きます。

あ、パーティは今回から立食ではなく着席式になったそうです。
3時間も立ったままなんて疲れるから、着席でよかったわ。
お食事は、中華のコース。
美味しかったですよ。

シャンパンの乾杯から始まって、ビールもノンアルコールも
頼めばジャンジャン持ってきてくれました。
それをいいことに幽子ちゃんはビールミホさんはシャンパンをボトルキープしてました。
なはは・・バラしてしまったぜ。

毎週楽しみにしていた教室は、これでお終いになってしまったけど、
これからも、何かにつけ着物着て集まれたらいいな~


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