１年生女子の保健体育の授業は、このところ『武道』の単元に入っており、剣道を行っています。本校では武道の単元で剣道・柔道両方を学習し、基本動作だけでなく、礼儀作法や武道における心構えや伝統文化等も含めて学びます。剣道具がないため、相手と攻防し合うということはできませんが、相手と気持ちを合わせて、合気になるという日常ではなかなか考えないこともできます。
この時間は、基本動作の中でも足さばきや素振りを中心に学習しました。生徒は相手と動作を合わせたり、声・剣の動き・体を一体化する「気剣体の一致」に挑戦したりと、元気いっぱい新しいことに挑戦して、楽しく学んでいました。剣道は一生できる武道であり、日本の社会にもさまざまな活動場所があるので、この授業で興味をもつ人が増え、将来、少しやってみようかなと思ってくれたらいいなと思います。
準備運動の中でも、剣道の動作を体感できるよう工夫して、相手と打ち合います。竹刀ではなく、新聞紙を丸めた筒状のもので礼を行ってから相手に対します。とっても積極的でした。そして、動から静へ、説明を聞くときは正座をしています。しかし、足が痛くなれば、そっと座礼をして膝を崩します。
構えを崩さずに、送り足と呼ばれる足さばきです。「うん、なかなか筋がいい。剣道部に入ってみないかい。」そして、上下素振り、正面素振りと、今度は学級ごとに交代しながら竹刀も使って、空間打突です。これまた大きい動作で、しっかり打って、声も出ていました。
授業の終わりは全員が正座、黙想、座礼と完ぺきな動作で日本の伝統的な所作を学び、実践していました。心も落ち着きます。そして、教師やお互いだけでなく、稽古をさせてもらった道場を出る際にも、ちゃんと感謝の気持ちで礼をします。心が洗われます。また、見に行きたいなあ。
