長野周辺の山歩きと山野草

長野県北部を中心に山歩きと野草の開花状況を報告しています。植物の不思議な生態についてもレポートしています。

ミズバショウ@飯綱東高原~大久保池

2009年04月22日 | 草花
4月20日、ミズバショウを見に飯綱東高原むれ水芭蕉園と野尻湖の南の大久保池に行ってきました。

むれ水芭蕉園

木道とミズバショウ
 木道の近くにもミズバショウがたくさんあります。ミズバショウはかすかに良い香りがします。これだけ咲いていると花に顔を近づけなくても香ってきます。


ミズバショウとリュウキンカ
 むれミズバショウ園の魅力は、ミズバショウとリュウキンカが一緒に撮れるということ。コラボの写真は必ず押さえておきましょう。主役はやはりミズバショウですね。
 キンポウゲ科リュウキンカ属のリュウキンカは湿地や水辺に生えるので、ミズバショウと一緒に咲いていることもあります。斑尾高原の原生花園にもミズバショウとリュウキンカが大規模にありほぼ一緒に開花します。


ミズバショウ
 むれミズバショウ園の道を挟んで反対側に、ニリンソウの群落がある湿地があります。まだ、ニリンソウは咲き始めたばかりなので、壮大に開花している群落という風景はもうちょっと先になりそうです。そこにもミズバショウとリュウキンカが少数ありました。かなり乾燥気味なところでもミズバショウが咲いていました。写真右下に見える葉がニリンソウです。


ナニワズ(ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属)
 ジンチョウゲ程ではありませんが良い香りがします。花に顔を近づけないとわからないかもしれません。今年は、このナニワズの花が多く見られました。ミズバショウ園でも、ニリンソウ群落でも多数ありました。植生は湿地である必要はないようなので、乾燥化とともに数を増やしていくかもしれません。



大久保池
駐車スペースは大久保集会所の所にあります。大久保池近くの野尻湖を周回する道路上は駐車禁止の標識がありますので注意してください。

一茶の句碑
 大久保池の東に小林一茶の句碑があります。
「一茶 文化九年作
けふからは
  日本の雁ぞ
    らくに寝よ    外ヶ浜」
と書かれています。
 天気がよければ、大久保池に映る黒姫山と妙高山が見られます。今日は曇りがちで霞んでいました。


ミズバショウ群落
 野尻湖の南に大久保池があります。池の西側が湿地になっておりハンノキとミズバショウの群落があります。ここもかなりの数のミズバショウが咲いていました。訪れる人も少なく静かで小鳥の声が響いていました。


ミズバショウ
 ファンタジックフォーカスっぽく加工しました。仏炎苞の透明感が表現できたでしょうか?


ショウジョウバカマ(ユリ科ショウジョウバカマ属)
 早春の無彩色の林の中に、紅紫色の花が咲いているとドキッとします。