浦島太郎:渡辺昌幸の凡日録

連日の35度超え猛暑です、日中の釣りはとても危険、命を守りましよう

8月28日  ㊐

2016-08-28 | 日記
長いことご無沙汰いたしました。


 実は、23日夜福岡を出発して、球磨川と川辺川の「アユ釣り」を楽しむために

 熊本県人吉市および、相良村に滞在していました。

「人生の楽園」とか「夢の第二の人生」とかまあいろいろと老後の桃源郷をもとめて

成功した人生を紹介するテレビ番組がありますが、少しはそれに、感化された部分を

否めないのであります。老後は人吉に住もうかと考えたこともありますから・・・


アユという日本固有の釣り方と

アユという稀有な対象魚に惹かれている自分

アユを手にしたときの感動と、その憧憬の濃さ、生を受け一年の命という悲哀も相まる

アユの放つ香り、美味、ノーブルさ(高貴)に魅せられて

アユは、ぼくの中で神格化されている

アユにぼくの幼い頃の釣りの思い出がぎっしり詰まっていて、胸にこみ上げるものがあり

   それは、もう帰らない過去で、思い詰めると慟哭さえ覚えるのである

熊本のとある家の囲炉裏には、アユが天井からあぶられて飴色になった数十匹の干物みた

いにぶら下がっていた光景を思い出すのです。(小学三年のころ)


   ------中略ーーーーー

熊本県球磨郡相良村につきました。

ここ(球磨川・川辺川)には、日本全国から、その清流のアユに魅せられて釣り人が来ます。

最初に出会い、話した人は、東京から来たといいます。

  

去年も来た川辺川、今年もクリが去年と同じように実っていました。

  

去年、うじゃうじゃいたアユは、川が姿を変えて、まったくいません。

なにしろ、今年の梅雨時期の長雨、豪雨、増水・・そして今は逆に雨がない、渇水・・

川が水カサを下げています。

なんとか、探してよさそうなポイントを転々としますが、素人に釣れるアユはいません

そのうち、雨となり、カミナリがゴロゴロ・・イやな気分

翌日は、ご覧のとおり、濁流・・・

  

球磨川本流へと車を走らせる

多良木、あさぎり町・・・本流筋は、水がほんと少ない

困ったものです。

宿は、しっかり滞在するつもりの予約を断るわけにはいかない

濁流はなかなか・・・、清流に戻るのは、日にちがかかります

  

親戚があるので、訪問(手土産)したり、温泉を楽しんだり、支流めぐりをしたり・・

釣りの旅というより、時間つぶしの旅を楽しんでいます

日曜日は雨になるという予報です。

現在のところ、あこがれのアユにであうことはありませんでしたが・・そろそろ

帰路につきますか?

 

 

 

球磨洞のあたり

 

こちらは温泉(相良村)

 

見渡すかぎり「緑」の世界がひろがる相良村の田園風景が。

小学校の図画の時間、きっと、絵の具は「緑」だけでよさそうな・・・幸せな空間

旅は、かくして終わりました。

走った距離は、600キロ

釣れたアユは、zero

アユに憧れたあの強い気持ちは、すっかり「しぼんでいきました」

それは、憑かれたような恋ににて、肘鉄食らったら、あきらめも早い。

年券は買ったものの、一度でおわりそう・・・


しかし、今日は(日曜日の夜)アユの塩焼きをいただきました。

持ち帰った養殖の「オトリアユ」でした

  

むむむむ・・・・悲しすぎる現実!!

今宵は、親戚に頂いた球磨焼酎で、ひとり「残念会」を開催しました。


      (8月29日、深夜未明午前2時記)

  眠れないので、また、一杯!