ぴよこ日和

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お芝居、ライブ、お笑い大好きです。

堀部安兵衛

2006年03月19日 | 読んだ
3月19日(日)

一昨日から読み始めていた「堀部安兵衛上・下(池波正太郎著)」を読了。
もちろんコレを観たから興味が湧いた訳です。

私は最近でこそ時代小説を読みまくり始めたのですが、
今までは時代劇にも全く興味がなかったので、
[忠臣蔵=堀部安兵衛]とか
[高田馬場=堀部安兵衛]の公式が全然頭に入ってなかったんです。

「東京でコレを観るんだー」と母に言ったら
「堀部安兵衛やねー。『叔父上~~』」だって。
まさか母が[高田馬場=堀部安兵衛]の公式を知っていたとは・・・。
驚きました。
「若っか頃は時代小説ば、よぉ読んだもんたい。」と懐かしそうな顔の母。
そうか、母にも若い頃があったのよね、となんだかしみじみ。
ま、それは置いといて。

小説の「堀部安兵衛」は安兵衛が14歳の頃、未だ中山安兵衛だった頃から始まります。
父の死、生涯の宿敵中津川祐見との出会い、菅野六郎左衛門と交わした義理の叔父・甥の契り、
堀部弥兵衛に見込まれての養子入り、そして堀部家に入ったからこその吉良邸討入と
一人の武士の生き様が、著者の手によって活き活きと描かれていました。

肝心の高田馬場周辺の出来事は、1000ページ近い本編の中の100ページ分程。
それでも全体の流れが分かると、先日観たコレが、いよいよ活き活きと頭の中に甦って来て、
「あの時のこの台詞はこういう訳だったのかー」と少しづつ公式が出来てきたようです。

最後の吉良邸討入の辺りでは、ぐいぐい引き込まれて
堀部安兵衛の目で見た「忠臣蔵」の物語を私も一緒に見たように感じました。
それこそ「忠臣蔵」は今までに色んな形で観た事があったけど、
殆どが大石内蔵助の姿を描いた物だったので、より新鮮に感じましたね。

いい本を読むと、いい時間を過ごせます。
自分が本好きでよかったーと思える瞬間です。
コメント
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