漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

「国家の英雄」・・その実像

2018年06月20日 | 歴史
きのうも書いたテレビ番組
「独裁者・ヒトラー・ムッソリーニ・スターリンの狂気」、

きょうは「ヒトラー」と「スターリン」を。

「ヒトラー」って、
昔は「ヒットラー」だったような気がするのですが、

このごろは「ヒトラー」と表記することの方が多いようですね。

死んでからかなり経つのに、
新聞テレビでの、呼び名が変わると云うのは、

私のような古い記憶で生きる年寄りには迷惑です。(笑)

そんなに柔軟に対応できない。

後醍醐天皇の長男さん、
護良親王も、

私の若いころは、
「もりなが親王」だったはずなのに、

いつのころからか「もりよし親王」が主流となり、

最近では少し揺り戻しが来て、
「読みには両説ある」とする場合が多いようです。

もう何百年も前の人なんだから、
「名前ぐらい統一してよ」と言いたくなるんだけど、

どうも、
ホントの処は良く解らない、というのが真相のようです。

まぁ、そんなことは ともかく、
スターリンは、悪名高い「飢餓輸出」で有名ですね。

強引な集団農業化で、
深刻な凶作となり、大飢饉が発生しているのに、

工業化、軍事強化のためには
外貨獲得が必要として、

ウクライナなどの農民から、

冬に備え、
置いていた自家消費用の麦なども、

強制的に取り立て輸出、

何百万人とも云われる餓死者を出した。

いま、ロシアでは、
スターリン人気が復活してるようですから、

この番組のように、ヒトラーやムッソリーニと並べて、
「独裁者の狂気」とすることは、

ロシア人には、
納得がいかないかもしれない。

もちろん、飢餓輸出のような
「不都合な真実」を語ることは、今ではタブーなんでしょうね。

そのスターリンが晴れやかな顔で、
毛沢東を従えるかのように並んでいる映像が番組の中にありました。

この毛沢東も、
スターリンと同じように集団農業政策などで失敗、

何百万、
あるいは、それより一けた上とも云われる餓死者を出したが、

いまの中国では、
教科書のどこをめくってもそんな記述はないのだそうです。

つまり、
数百万人もの自国民を餓死させても、

その国の歴史では、

中華人民共和国「建国の英雄」とか、

国難である
ヒトラーの侵攻を跳ね返し

「ナチスドイツに勝利した英雄」として、

国民から奉られ、
英雄として、

尊敬されることはある、ということなんでしょうね。






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