漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

日本の政治を守った者

2021年07月13日 | 歴史

五十年ほど前かな、
世界中で学生運動が過激化し、

デモやストライキ、
反戦運動などが燃え上がった時代がありました。

フランスでは、
五月革命と呼ばれたゼネスト、

アメリカではベトナム反戦運動、
我が日本では全共闘の活動や東大紛争の混乱などなど。

そのころデモ隊の中には、
チェ・ゲバラや毛沢東のプラカードを掲げる者が多かった。

その頃の中国は、
毛沢東の主導する「文化大革命」が進行中。

いま、ウィキペディアで、
「文化大革命」を見ると、

“毛沢東主導による
 文化改革運動を装った毛沢東の奪権運動、政治闘争である”

つまり、単なる権力闘争、

日本のインテリたちはその実態を知らず、
ただ革命家だからと云う理由で毛沢東を持ち上げていた分けです。

ではなぜ毛沢東は権力を奪い返す必要があったのか。

当時の日本人は誰も知らなかったが、
じつはそれ以前に、毛沢東主導の経済政策は大失敗していたのです。

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 毛沢東は、
 「イギリスを15年以内に追い越す」ことを目標として、

 1958年に大躍進政策を発動。

 大量の鉄増産のため、

 農村で、
 原始的な製鉄法に依る人海戦術を採用、

 量のみを追い質は全く度外視したため、
 使い物にならない鉄くずが大量に生産された。

 地方の村では「人民公社」が組織されたが、

 (勤勉な者にも怠け者にも均等に生産物を分け与えたため)
 農民の勤労意欲を奪い生産は激減、

 無理無謀な生産目標に対して
 数字だけを合わせた水増し報告書が横行する結果となった。

 こういったことから大躍進政策は大失敗、
 2千万人から5千万人以上とも云われる

 大量の餓死者を出す結果となった。

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日本の都市部に住むインテリたちが、
せっせと日本の左翼政治家に投票していたこのころ、

地方に住み、
農業を主体に暮らしていた庶民たちは自民党に投票した。

あのころテレビで活躍する、
大橋巨泉氏や前田武彦氏と云った人気司会者たちは、

農民を無知頑迷と嘆いていたものだが、

本当に無知だった者は誰で、
日本の政治を守った者は誰かと、

今となっては、分かる気がするのですよ。

 


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