漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

悪役こそ主役

2022年01月03日 | 歴史

夕べおせちで一杯やりながら、
テレビ見てたら「鎌倉殿サミット2022」なる番組が始まったんですね。

別に見る気も無く見てたらこれが意外に面白い。

まぁ、今年始まる大河
「鎌倉殿の13人」の番宣番組なんでしょうけど、

出ているのが、
司会の爆笑問題を除けば学者さんばかり。

それ等の方々が、
それぞれの「鎌倉幕府観」を交えながら語るんだけど、

それがテレビによくある「闘論番組」に陥らず、
おだやかに自説をぶつけ検討しあう「討論」になっている。

元々は源氏と平家の戦いであった
平安末期の騒乱は、源頼朝ひきいる源氏の大勝利となったはずなのに、

将軍となった頼朝の血筋は
身内同士の殺し合いなどにより三代で消え、

以後は「執権」と云う名の北条氏が権力を引きつぐ。

その北条氏の中で、
権勢を揮ったのが頼朝の未亡人・政子と政子の弟・北条義時。

私の若いころは、
この義時は陰湿な、策略家とされることが多く

主役としては
その子・泰時が取り上げられることが多かった。

処が今年の大河で義時を演じるのは、
二枚目で今や人気絶頂の小栗旬、ならば仇役であろうはずは無い。

何にしても、
義時の生きた鎌倉初期は、権力争いが熾烈を極めた時代。

芝居やドラマの成否は
「魅力的な悪役を造形できるかどうかに掛かる」そうですが、

ならば、脚本の三谷幸喜さんとしては、
義時に変わる誰かを悪役に仕立てる必要がある。 (笑)

ハテ、どなたがその「名誉ある」?任に付くのかな。

 


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