漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

デンタでライオン

2009年07月03日 | Weblog
きのうの続き。

やや季節外れですが、
昨日の流れで、今日も「タンポポ」のはなしを。

タンポポを漢字で書くと「蒲公英」、
これは中国での書き方をそのまま写したもの。

英語でダンディライオン「dandelion」、

辞書によると、
「タンポポの葉のギザギザがライオンの歯を連想させる処から。
 フランス語の『dent de lion(ライオンの歯)』が一語になったもの。」とある。

なるほど、
「デンタでライオン」ですか、はて、どこやらで聞いたような。(笑)

手元の語源辞典も引いてみましょうか。
  
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【蒲公英】たんぽぽ

キク科の多年草。山野に自生する。
平安時代の「本草和名」には、
和名として、タナ(田菜)、フヂナ(藤菜)があげられており、タンポポの名は無い。

タンポポの名が文献に現れるのは、
中世末期からで、
室町中期の「文明本節用集」には、
「蒲公英」の和訓として、タンポポを載せている。

日葡辞書(1603)には、
Tanpopoの項目があり、「この名で呼ばれるある草」と説明している。

タンポポの語源には諸説あるが、
「鼓」を意味する小兒語からきたという説がよい。

玩具の一種で、
小さな鼓をタンポポと呼んだ例は、
江戸時代初期のの狂言台本「虎明本狂言・磁石」に
「起やがり小法、たんぽぽ、振り鼓、さまざまのものがある」が見える。

鼓の音を、タンポポと聞いたのである。

子供の遊びに、
タンポポの茎の両端を細かく裂いて、
水に漬け、、
放射状に反り返らせて、鼓の形にするというのがある。

江戸時代には、
タンポポのことをツヅミグサ(鼓草)とも呼んだが、それも同じ理由に基づく。

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やや長いが、興味深いと思ったので全文紹介しました。

私の感覚で云えば、
小鼓は「ポンポン」で、大鼓は鋭く「タンタン」と聞えるのですが。

尚、何かの本に、

「タンポポの花、二つを茎一cmほどの処で切り、
 茎同士つなげると鼓の形になる」と云う説があった。

云われて見ると、確かにその通りで、これも捨て難いと思う。




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