漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

静かだった国内

2015年11月05日 | 政治・経済・こぼれ話

三年以上も会ってなかった日本の首相と韓国の大統領が会ったそうですが、
その会い方がちょっと微妙、

中国を合わせた三か国の首脳が会談、と云うのですが、
日本の首相、韓国の大統領は、まぁよしとして、

中国の首相と云うのはどうなんですかね。

トップ同士が出会うのなら、
とうぜん中国も「主席」とならなきゃおかしいんですけどね。

けっきょく、共同声明も発表されず、記者会意見もなく、
まぁ、「一応会っただけ」と云う結果になったのは、“予定通り”なのかな。

日韓の首脳が三年以上も会わなかったのは、
ひとつには、直談判せねば解決しないほどの大問題がなかったことにもよるが、

まぁ、日本のマスコミ事情の変化も大きかったんでしょうね。

以前は、韓国の大統領がこれだけ、
「歴史問題」と騒ぎ続ければ、必ず日本の左派マスコミが援護射撃した。

やれ、「日本は謝罪して従軍慰安婦に補償すべきだ」とか云う具合にね。

処が先般の虚報問題で、
朝日新聞が動けないとなると、

他の左派系マスコミも盛り上がらないようで、
「従軍慰安婦」の文字がテレビや新聞をにぎわすことも少なかった。

安倍さんとしても足元が静かなら、
じっくり待てばいい分けで、

その結果、ついにしびれを切らせた韓国側が、
慰安婦問題を実質棚上げする形で、「日中韓の顔合わせ」を呼びかけた。

まぁ、今回の処は、
おたがい会ったという形を作ることが目的だったわけで、

これで、それぞれに顔が立った。

中国は、ナンバー2しか出さないことで、
「我が国は日本や韓国より各上」と云う形をつくれたし、

韓国は、トップが合ったと云うことで、
経済や軍事などの実質協議が進めやすくなった。

日本も、これで、
「日中韓の外交関係がギスギスしている」と云う国内の批判をかわせる。

なんにしても、今回のことで一番目立ったのは、
「日本の左派マスコミが騒がなかった」ことだ、と私には思えるんですけどね。








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