漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

色白、小太り、明智光秀

2016年02月10日 | 歴史
こないだの土曜日かな、
テレビを点けたら、「真田丸」をやってましてね。

NHK、今年の大河。

もう最後の方でした、
そしたら、明智光秀が出てきましてね。

演じているのが作家で演劇評論家でもある岩下尚史さん。

テレビのバラエティーでは、
ちょっと、クミアイのかたのような雰囲気で御出演の方です。

色白、小太り、上品な中高年紳士。

当日の拵(こしら)え、
つまり、衣装やカツラは、ちょっとお公家さん風、

見ていた私は、「なるほど」と思いましてね。

そのまったりした喋り方、
クミアイ員風の雰囲気が、いかにも貴族的で、

光秀とは、
こんな人だったかもしれぬと思わせるだけの説得力を感じました。

光秀の出自には諸説ありますが、
衰えたりとはいえ、時の足利将軍に近侍していたのですから育ちは悪くないはず。

将軍・足利義昭と朝倉義景、、
或いは将軍と織田信長の仲立ちもしていたようですから、

まぁ、腕利きの外交官です。

当時の戦国大名の中では名門の朝倉家、
名門と云うことは、貴族的教養が豊かと云うことですから、

そう云う人と付き合うには、
それなりの教養と押し出しがいる。

光秀は、信長に仕えるようになってからも、
皇族や貴族との渉外役として重宝されたようですから、

おそらく普段は、
上流階級の文化人として、柔和な雰囲気の人だったのではないかな。

イザとなれば凄みを利かすとしてもね。

岩下尚史さんの醸し出すムードはそれにピッタリ。

この人の起用は、
脚本の三谷幸喜さんからのご指名だそうですが、

さすがに目の付け所がいいと思いました。






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