漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

南極探検家たち

2016年06月16日 | 歴史

ロバート・スコットは イギリスの軍人、南極探検家。
1912年に南極点到達を果たすが、帰途遭難し死亡。

これは、死を目前にしたスコットの悲痛な遺書。

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最後まで頑張り通すつもりだが、身体は刻々と弱っていく。
終わりはそう遠くない。残念だがもう書けそうにない。
                           R.スコット。
最後に、どうか我々の家族を頼みます

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享年、48歳。

スコットとの競争に勝ったアムンゼンは祖国に英雄として迎えられるが、
探検に要した資金の返済に悩まされ続けた。
後に、イタリア隊の救助に向かった北極海で行方不明となる。
享年、五十五歳。

白瀬矗(のぶ)陸軍中尉は日本人最初の南極探検家。
南極探検より帰国した時は、
国民的英雄として熱狂的に迎えられたが、
その後の半生は、探検で抱えた多額の借金返済に苦しんだ。

その死は、日々の食事にも困る貧窮の中、
娘が間借りしている四畳半で迎えたと伝わる。
享年、85歳。

アーネスト・シャクルトンも、スコット隊に参加した南極探検家。
アムンゼンの成功の後、彼は目標を修正し、南極大陸横断を図った。

伝・その時の隊員募集広告。

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求む男子、
至難の旅。わずかな報酬。
極寒。暗黒の長い日々。絶えざる危険。
生還の保証なし。
成功の暁には名誉と称賛を得る。

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