その人は、鉄道模型が趣味だそうだから、
贈られた「500系 新幹線の模型」が、
市販はされない特別の品だったことを知っていたはずで、
「滅多に手に入らぬ物を」と、さぞかし嬉しかったことだろう。
贈った方の後輩も、
先輩の示してくれた「恩情」に 感謝の気持ちを込めたのだろう。
しかし、この温情物語が、
死者だけでも百人を超えた、
「福知山線 脱線事故」の調査結果に関わっていた、となると話は違って来る。
なにしろ、この模型、
脱線事故の原因を調べる組織の委員、
最も公正中立たるべき その人が、
被害者たちには内緒で、
事故を起こした側、JR西の社長にだけ、密に「調査結果を漏らしていて」、
オモチャはその事への謝礼だった、と云うのだから。
~~~~~~~~~~~~~~
JR西日本の、福知山線脱線事故の調査委員会の一人だった、
山口浩一氏(71)が、
調査結果が未公開の段階で、
その内容を、山崎JR西社長(66)に漏らしていた事が発覚した。
また、その後、山崎社長の求めに応じる形で、
報告書がJR側に有利な内容となるよう、発言していた事も分かった。
二人は旧国鉄時代からの先輩後輩で、
25日現在、両氏共に、その事実を認めている。
~~~~~~~~~~~~~~
もし、この事故調査委員会を、
法廷に例えるなら、
裁判官が判決を下す前に、
原案を被告に見せ、
その意を入れて判決文を書き換えんとしたようなモノ。
これでは犠牲者も浮かばれまい。
まったくヒドイ話だが、
二人はそれぞれ、
「不注意だった」、
「不適切な行為だった」と謝罪した、と報道されている。
窮地にある人の揚げ足を取るような事は好まぬが、
それにしても、
「不注意」や「不適切」が、謝罪の言葉だと、私には思えない。
なんだか、
「もう少し注意して、バレないようにすれば良かった」、
或いは
「適切に隠すべきだった」と言っているようにしか思えないのだ。
大組織のトップにある身で居ながら、
我が身可愛やと、保身に狂奔し、
不正が現れてからも、まともな謝罪一つできぬとはミットモナイ。
この程度の人物なら、
まだしも、
現金7千万円と共に、
輸送車を乗り逃げして、先日捕まった犯人の方がマシに思えてくる。
定年退職間近なのに、貯金も退職金もなく、
あるのは競艇で作った借金だけ、と云う境遇での犯行だと云うから、
自業自得ながらも、
「一片の同情」ぐらいは、出来ようと云うモノ。
対する、こちらは、
還暦を過ぎた今、
地位もあり、名誉もあり、
あとの人生も、
年金で悠々自適、と云う境遇にある人にしては、見苦しい事だ。
贈られた「500系 新幹線の模型」が、
市販はされない特別の品だったことを知っていたはずで、
「滅多に手に入らぬ物を」と、さぞかし嬉しかったことだろう。
贈った方の後輩も、
先輩の示してくれた「恩情」に 感謝の気持ちを込めたのだろう。
しかし、この温情物語が、
死者だけでも百人を超えた、
「福知山線 脱線事故」の調査結果に関わっていた、となると話は違って来る。
なにしろ、この模型、
脱線事故の原因を調べる組織の委員、
最も公正中立たるべき その人が、
被害者たちには内緒で、
事故を起こした側、JR西の社長にだけ、密に「調査結果を漏らしていて」、
オモチャはその事への謝礼だった、と云うのだから。
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JR西日本の、福知山線脱線事故の調査委員会の一人だった、
山口浩一氏(71)が、
調査結果が未公開の段階で、
その内容を、山崎JR西社長(66)に漏らしていた事が発覚した。
また、その後、山崎社長の求めに応じる形で、
報告書がJR側に有利な内容となるよう、発言していた事も分かった。
二人は旧国鉄時代からの先輩後輩で、
25日現在、両氏共に、その事実を認めている。
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もし、この事故調査委員会を、
法廷に例えるなら、
裁判官が判決を下す前に、
原案を被告に見せ、
その意を入れて判決文を書き換えんとしたようなモノ。
これでは犠牲者も浮かばれまい。
まったくヒドイ話だが、
二人はそれぞれ、
「不注意だった」、
「不適切な行為だった」と謝罪した、と報道されている。
窮地にある人の揚げ足を取るような事は好まぬが、
それにしても、
「不注意」や「不適切」が、謝罪の言葉だと、私には思えない。
なんだか、
「もう少し注意して、バレないようにすれば良かった」、
或いは
「適切に隠すべきだった」と言っているようにしか思えないのだ。
大組織のトップにある身で居ながら、
我が身可愛やと、保身に狂奔し、
不正が現れてからも、まともな謝罪一つできぬとはミットモナイ。
この程度の人物なら、
まだしも、
現金7千万円と共に、
輸送車を乗り逃げして、先日捕まった犯人の方がマシに思えてくる。
定年退職間近なのに、貯金も退職金もなく、
あるのは競艇で作った借金だけ、と云う境遇での犯行だと云うから、
自業自得ながらも、
「一片の同情」ぐらいは、出来ようと云うモノ。
対する、こちらは、
還暦を過ぎた今、
地位もあり、名誉もあり、
あとの人生も、
年金で悠々自適、と云う境遇にある人にしては、見苦しい事だ。