高知県の「なはり」なんて町は、
私ゃ聞いたこともなかったんですがこの事件で一辺に有名になりました。
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高知県、奈半利(なはり)町の
ふるさと納税の返礼品をめぐる贈収賄事件で、
返礼品を扱う業者から賄賂を受け取ったとして
罪に問われた同町元課長補佐(42)と他一名の初公判が14日あった。
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人口わずか3千人の過疎の町は
「ふるさと納税」と云う制度を利用して多額の寄付を集めた。
その立役者がこの被告、
殆ど一人で、39億円も集めたんですから大したものです。
私自身は、
ふるさと納税と云う制度に懐疑的なんですが、
国会を通過してできた法律ですからネ、
その制度を利用して、何十億集めようとその事自体に問題はなかった。
ただこの課長補佐、
親戚の業者と癒着してワイロを取ったのはまずかった。
被告は法廷でこう述べたそうです。
「町の役人になってから時間を持て余していた、
その点、ふるさと納税を担当してからは遣り甲斐があった」
私が思うにこの被告は、
やれば数字の上がる民間の営業職こそふさわしく、
田舎町の、
「生きているのか死んでるのか分からぬような閑職」には向いてなかった。
この事件は、
ある程度、能力のある男が、
安全第一の職を選んだために起こった悲喜劇だったような気がせぬでもない。