漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

知床の海原ただ白く凍て果て

2022年04月26日 | 事件

私は倍賞千恵子さんが、
ドラマチックに歌い上げる「オホーツクの舟歌」が好きです。

作詞作曲が森繁久彌、歌の前に朗読が付く。

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何地から吹きすさぶ朔北の吹雪よ
わたしの胸を刺すようにオホーツクは今日も海鳴りの中に明け暮れてゆく

父祖の地のクナシリに長い冬の夜があける日を白いカモメが告げるまで
最涯ての茜の中でわたしは立ちつくす  何故か眼がしらの涙が凍るまで  

以下歌が始まり、
♪♪ オホーツクの海原ただ白く凍て果て・・・と続く。

この歌を初めて聞いてから数年のち、
同じメロディに別の詞を付けた歌が大ヒットした。

それが同じ森繁久彌の作詞で加藤登紀子が歌った「知床旅情」。

知床半島は原生林が手つかずで残り、
ヒグマなど多様な野生動物も生息していることから、

2005年、世界自然遺産に登録され、
これにより、観光客が飛躍的に増えた。

しかし知床半島の先には、
観光客の行けるような道路はなく観光の主力は船からと云う事になる。

急激に観光業者も増え、このため比較的小型の船も多く、
それらが自然を近くから見せようと競い合い、危険な運行もあったようだ。

今回起きた
乗員乗客あわせて26人が冷たい北の海に沈むと云う悲惨な事故は、

そう云った小型船の無理な出航の結果ではないかと云う声も強い。

 


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