漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

内緒で天国へ御案内

2009年09月27日 | せけんばなし
今日、昼のテレビを見てたら、
「百歳以上の老人が四万人を越えた」と云う話に付いて、オモシロイことを云っていた。

これから高齢の老人がドンドン増えるはず、

その理由は、
老人医療や社会福祉が進んだから、と云うのは表向きの答。

そのテレビで云っていたのは、ややブラックユーモア。

現在の高齢者は、
かなり良い条件で、年金を受給している人が多いが、

そう云う人の子供で、
親の年金に頼って、生活している場合も少なくない。

子供と云っても、
親が百歳を越えているのだから、70歳以上、

自分の年金が小額、
或いは無年金の人でも、もう働ける年齢ではない。

そう云う人の中には、
親が死んでも、死亡届を出したくない人も出てくる。

つまり、遺体は届けなしに処分して、跡の手続きもしない、
それで年金だけ貰おうという魂胆。

七十を越えたような人なら、立派な老人、
年金を貰いに行っても不思議がられることもないしネ。

実際、そう云う不正が現れてニュースになった事件も幾つかある。

しかし、そうなると、
戸籍上で死なないのだから、
「これからは、どんどん高齢者が増える」と云う理屈。(笑)

さて、そのテレビ局が、
今日の放送の下準備として、
先日、東京に電話して、そう云う戸籍を管轄している国の担当部局に取材した。

「アノー、
 百歳以上が4万人を越えて、
 その80パーセント以上が女性と云う事ですが、

 ソレ、全部、確かに生きてはるんですか、」

ソレに対する担当者の答が正直、

「さぁ~、?
 発表したのは、戸籍簿の上の数字でして・・・、」


「確認して発表したのじゃないんですか、?」

「はあ、まぁ、
 各自治体の努力によって、 
 半分ぐらいは確かめているようなんですが・・・、

 なにしろ四万人ですからねぇ、
 全部の確認は取れていないと云うのが実情でして、残りの半分は・・・」。


考えてみれば、

「ホントに生きているか見せてください」と云うのも、
疑っているようでヘンだし、
ホントに生きてたら怒られるだろうから、ムツカシイ。

「今、外出中です」とか、
「入院してます」、
「親戚の家へ泊りがけで行ってます」、

とかなんとか云われれば、引き下がるしかないだろうしね。

あるのかな、
戸籍だけ、この世にあって、住まいはあの世と云う「幽霊年金」。

その内、インターネットの闇サイトに、
出るかな、こんな広告、

「 ゼッタイ、役所にバレナイ内密の葬儀 引き受けます」
             【内緒で天国へ御案内、 夜逃げ屋葬儀社】




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