漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

春告魚

2009年11月24日 | 食べもの

きのうの続き。

このごろは年末にしか見かけないニシンの甘露煮ですが、
実はこのニシン、
「春告魚(はるつげおうお)」の別名があり、

昔は春になると、
北海道の海岸部へ向かい、大量の群れが押し寄せた。

産卵するメスと、
受精させようとするオスのひしめきあいで、
海が盛り上がって見え、
その精子で海が白く濁るほどだったと云います。

ソーラン節に
「ニシン来たかとカモメに問えば」と云う文句があるが、
あれは、
ニシン漁を目立てに、
各地から集まった季節労働者たちが、声を合わせて歌い網を引く労働歌です。

明治のころ、全盛となったニシン漁は、
その漁獲量が100万トン近くにもなり、
畑の肥やしにするほど獲れ、
北海道では、鰊御殿が建ち並び、好景気に湧いたが、
そのニシンもやがて獲れなくなり、戦後には壊滅状態となる。

その寂れ行くニシン漁場を、
「ウミネコが鳴くからニシンが来るぞと、
 赤い服来た若者たちが騒いでいる」と歌ったのが「石狩挽歌」。

そう云えば、
石狩挽歌が好きだった八代亜紀さんが、
あんな曲を私のオリジナルにも欲しいと希望して、
あの名曲「舟歌」が誕生したと、聞いたような記憶があるが、違うたかなぁ。

と、云う事でネットで検索するうち、、
ユーチューブに行き着き、これらの曲を聴いているうち、

石川さゆりから中森明菜、
はては「ちあきなおみ」にたどり着いて、

「矢切の渡し」から「喝采」、
ついには、「ねぇあんた」や「錆びたナイフ」まで聞いてしまうと云う流されぶり。

あ~ァ、楽しかった、

で、え~と、何の話やったかいなァ。




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