漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

沈黙する民衆

2018年01月03日 | 国際情勢
年末にイランで起きたデモ、
すぐにも政府が武力で抑え込むだろうと思っていたが、

意外に大きくなっているようだ。

この国にはいろんな問題があるが、
「インフレなど経済への不満もその一つ」と新聞が伝えている。

イランの権力者は、
「イスラムの教え」で国を治めようとしてるが、

宗教一本槍では、
民心は落ち着いても、経済は思うように発展しない。

20世紀は、

「平等な社会を」と、
理想を掲げる共産主義が勢力を広げたが、経済の破綻で失敗した。

その共産党が独裁してるのに、
中国の経済が伸びたのは、

中国共産党が、
その共産主義的な経済政策を放棄し、

実質、資本主義に転じたからだ。

ただし、資本主義は経済は伸びても、
その利益が等しく分配される分けでは無いから、富の偏在が起こる。

つまり、
貧しい者と富める者の差が激しくなる。

去年、アメリカでトランプ大統領が誕生したのは、
利益分配の偏りへの不満が噴出したため、と云えるだろう。

しかし、デモが有ったり、
大統領が交代するのは、それほど悪いことではない。

それは民意の表明だから。

ホントに怖いのは、

民衆から
「まったく不満の聞こえて来ぬ国」の方だろうと思う。

今年も北の国を見ながらハラハラする年になりそうです。






コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。