ままりんの子連れ旅じたく baby編

“子連れバックパッカー”を夢見る母さんの、子どもといっしょにお出かけ&旅行記。子連れ外出に役立つ情報も満載!

ベトナム・水上マーケット ~番外編~

2008-01-30 | 世界で出会った子どもたち
         

カイラン水上マーケットがおもしろかったのは、もうひとつ、
ここが“ベトナム経済の縮図”というか、
ここから“ベトナムのいま”が透けて見えてくるようだったから。

昨日、3人のガイドにお世話になったと書いたけど、
うち1人が、ドクという国営系旅行会社のガイド。
彼に聞いた、水上マーケットや住民の暮らしの話は、とても興味深かった。

ドクは英語はもちろん、日本語もかなりペラペラ。
ベトナムの歴史や経済に精通し、こちらのどんな質問にもくわしく答えてくれる
これぞプロフェッショナル!といった、実に優秀な人物。

今日は余談で、ベトナム経済について見たこと聞いたことを書いてみようと思う。
(9年前の話なので、数値など現在と異なる部分はあることをご了承ください)

さて、カントーにはカイランをはじめ3つの水上マーケットがある。
カイランには500~1000人ほどの人が集まり、そのうち半分ほどが水上で暮らしているそうだ。

ベトナムといえば「バイク!」を連想するくらいオートバイが普及しているが、
陸上交通手段が発達したら、いずれ水上マーケットも消えてしまうの…?

バイクや車も増えたけどガソリンも高いし、燃料費の安いボートは、
 庶民にとってまだまだ生活の足。
 それに、水上のボートハウスに住めば、税金を払わなくてすむから、
 水上生活者は当分減ることはないだろうね
」とドク。

陸で小さな家を1軒建てれば$150くらい、プラス住民税を払わなくちゃいけないけど、
水上ならTax Free! 小ボートなら$20くらいから買えるらしいし。

昔は小さなボートばかりだったけど、ここ90年代前半から急激に経済が成長し、
第2話でも書いたファーンヤッさん一家のように、大きなボートに住む
豊かな水上生活者が増えたそうだ。

それって昔、「地理」の授業で習った、“ドイモイ”の影響 !?

私は社会の中で地理の授業がいちばん好きだった。
なんせ、地図を眺めてると幸せになってくるくらい。
旅してて楽しいのは、昔いっしょうけんめい覚えた国や町を実際に訪れたり
「ここは稲作地帯」「金の産地」「熱帯雨林気候」とか、机の上で学んだ想像の世界を
目の当たりにして、肌で体得できる瞬間があるから。

そして私は、この“ドイモイ”というミョーにかわいい響き(?)が印象的な、
ベトナムの経済政策のことを思い出していた。
ちなみにドイモイとは、日本語でいえば「刷新」という意味。
1986年に社会主義から市場経済システムが導入され、国外にも開放されたため、
外国の資本も入りやすくなった。

90年代に入って、ドイモイは功を奏し、
ベトナムのGDP成長率は10%近くと、急激に経済成長を遂げる。
そのころ日本でも、空前のベトナムブーム到来!
雑誌がこぞってベトナムをとりあげ、女性誌ではベトナムの旅や雑貨なんかの特集も増えた。

そのドイモイのあと、水上マーケットはどう変わったの?
人々の暮らしは豊かになったの?

ドイモイの前は、商売を始めるのに政府の許可をとったり時間がかかったけど、
 今はお金を払えば、かんたんに始められるようになったね。
 だから水上マーケットで商売がしやすくなり、どんどん規模も大きくなっていった

たとえば小さいボートだと、1日2000ドン(約20円)払えば店が出せるそう。

ドクによると、「90年前半から、ここでのライフスタイルも大きく変わった」とのこと。

まず、昼間でも電気がつくようになった。
日本、中国、韓国などから、電化製品も手に入るようになった。
物価も上がったが、収入もそれなりに増えた。(逆に、経済格差も広がったらしいが…)

ドイモイの効果は大都市部だけでなく、ここカイランマーケットにも現れてきているんだ…
たしかに、私もその勢いを肌で感じることができる。

あれから10年近く経つ。
今はどんな感じなんだろう。人々の生活はさらに豊かになったのかな。
ボートの家にはどういうものが入ってきてるんだろう?
たぶんケータイはあるだろうな。ゲーム機とか? パソコンは?

それをいま、確認しに行かれないのが残念だけど…

いろいろ調べてみると、ベトナムのGDP成長率は90年代後半には落ち込んだものの、
2000年代に入ってまた復活し、ここ何年か平均7%付近と横ばい。
急成長というわけではないが、かといって成長が止まったというわけでもなく、
堅調に保っている”といった感じのよう。
(ちなみに“すごい成長!”の目安はGDP10%超のよう。
 日本は高度成長期に12%台!を記録したが、今は2%前後。どうなる、ニッポンの未来!?)

もしかしたら水上マーケットも、9年前のままの風景が続いているのかもしれない。
人々の暮らしは、多少の変化もあるかもしれないけど、
昔とそれほど変わってないような気もする。
(誰か知っていたら、ぜひ今のようすを教えていただきたいくらい)

活気にあふれ、でもおだやかに、メコンの流れのように…
そんな水上マーケットに、いつかまた帰る日を夢見て…
                                              おわり



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ベトナム・水上マーケットに生きる家族(3)

2008-01-29 | 世界で出会った子どもたち
カイラン水上マーケットがあまりにもおもしろくて、4日も通いつめてしまった私。
当然ボート(ガイド人)をハイヤーしないとマーケットには行けないのだが、
結局、3人の現地ガイドにお世話になった。

初日と最後の日にお願いしたのは、ニュギェン。
ボートの中を見たい!」という私のあつかましい願いをかなえてくれたのは、
3人のガイドのうちで彼ただ一人だった。
ファーンヤッさんのおうちボートにも、2度連れて行ってくれた。

ニュギェンは陸に住んでいるけれど、ツアーのある日は毎日のように水上マーケットや
メコン川を案内し、ここに知り合いも多いよう。
いわばこの水上マーケットの住人と同様、川に生きる民なんだろう。

外国人を相手にすることが多いため、独学で英語を勉強する、まじめな青年だった。
そんな彼の家に、ツアーでいっしょになった日本人と2度もおじゃまさせてもらった。

      
      ↑ニュギェンの兄弟たち。庭でお姉さんが料理中

      
      ↑椅子のステージで歌を披露してくれた

      
      ↑家の裏で水を汲むお母さん

家にはお父さんやお母さん、何人かの大人のほかに、子どもたちが6、7人ほど!
親戚か近所の子どもたちも混ざっていたのかな?
あんまり多くて覚えるのムリ!と思って、名前聞かなかったんだけど…

ニュギェンがこうやってよくツアー客を連れてくるからか、
彼らは異邦人が突然やってきても、驚きもはにかみもしない。
子どもたちはみな人なつこくて、初めての私たちにも「遊んでー」と甘えてくる。

お父さんもお母さんも、まるで昔からの知り合いのように招き入れてくれ、
お昼ごはんまでごちそうになった。
彼ら兄弟と何時間もそこで過ごした。
遠いベトナムの地で、なんだか自宅に帰ってきたような、ゆったりとくつろいだ時間…

メコン・デルタでの思い出が強く残っているのは、
こうしてステキな家族たちに出会えたからなんだろうな。。。
                                             つづく




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ベトナム・水上マーケットに生きる家族(2)

2008-01-27 | 世界で出会った子どもたち
ガイドのニュギェンは、全長10mくらいありそうな大きめの船にぴったりはりつき、
私たちを残して中へと入っていった。
しばらくすると彼は顔を出し、「カモン!」と私たちを招き入れる。

ええーっ、ホントにあがっていいの!?

ワクワク半分、恐縮半分で大型船に飛びうつる。

      
      ↑おじゃました船。居住用の船のほか小型ボートを4台も所有

船には植木鉢もいくつかおかれ(ガーデニング?)、ニワトリや犬も飼っている!

ここはファーンヤッさんという方の船で、どうやらニュギェンの知り合いのよう。
お父さん(54歳)、お母さん(50)、長男(29)、長女(20)、次男(10)の5人家族。
長男は地方に野菜を仕入れに行って、しばらく家にいないそうだ。

興味深々、船の中をのぞかせてもらうと…
船の後方は2階建ての居住スペースになっており、下が食堂兼居間兼寝室。
といっても、2畳くらいしかないんだけど。

      
      ↑居間でくつろぐお母さんと10歳のンゴンくん

しかしそこには、20インチくらいのテレビにラジカセ、扇風機、電話、カラオケまである!
電化製品に囲まれ、なんだか意外な感じ… 
想像していた以上に、生活は豊かに見えた。

部屋の外には小さな台所もある。

      
      ↑お姉さんのドゥオンが台所で料理の最中

ファーンヤッさん一家は、以前は地方の農園に住んでいたそうだが、
10年ほど前にここカイランマーケットにやってきて水上生活を始めたそうだ。

ンゴンくんは学校に行っているの? と聞くと、
陸に上がったマーケット近くの小学校に、ここから毎日通っている」と言う。

ベトナムでは小学校は5年教育、就学率も95%ほど(当時)と高いし、
大学への進学率も20%近くあるとか。
途上国のなかでも、教育に対する意識は高い国なんじゃないかと改めて思った。

そういえば、けっこう田舎の町でもアオザイ制服の女学生をたくさん見かけるし、
男の子も女の子も関係なく、教育の機会が与えられているというのはすばらしいことだ。

お姉さんのドゥオンは、そのとき20歳。家業や家事のお手伝いをしている。
年ごろの彼女に、聞いてみたいことがあった。
結婚したら、陸と水上と、どちらに住みたい?

彼女はうーんと少し考えて、それからちょっと照れくさそうに、
ここ」と、メコン川を指さした。
                                             つづく




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ベトナム・水上マーケットに生きる家族(1)

2008-01-26 | 世界で出会った子どもたち
“子連れ旅行”をちょっとひと休みして、「世界で出会った子どもたち」第2弾!
今回は、ベトナムの水上マーケットで出会った家族たち。。。

    *****
時は1999年3月。
(えっ、もう9年も前になるのね… あらためて月日の経つ速さにショックを受ける私)

2か月間の東南アジア周遊の旅に出ていた私は、そのころ、
サイゴン(ホーチミン)の南西約160km、カントーというメコン・デルタ最大の街にいた。

“アジアの穀倉地帯”メコン・デルタでは、米をはじめさまざまな果物や野菜がつくられている。
それら農作物が集まり流通する“市場”というものは、ここではメコン川の上!
昔からメコン川流域では、ボートが主な交通手段だから。
(今はだいぶ陸上交通機関も発達して、水上マーケットも縮小してきているようだが)

カントー周辺にはいくつか水上マーケットが形成されているが、
なかでもカイランの水上マーケットはメコン・デルタ最大規模。
(バンコクの観光客向け水上マーケットとはスケールが違う!)
“市場めぐり”の大好きな私は、ここを訪れるのをずっーと楽しみにしていたのだ。

カントーに着くやいなや声をかけてきた客引きのオネエサンと値段交渉して、
3人の旅行者といっしょに、メコン川クルーズにさっそく出かけることに。
朝の6~8時ごろが市場のピークとあって、早朝6時にツアーはスタート。

      
      ↑日が昇る前から、カイランマーケットにボートが集まり始める

すごい! どんどん船が集まり、ラッシュアワーの大混雑。
小さな手漕ぎボートから全長10m以上の船まで、大小さまざまな船が入り乱れる。
その光景は、まさに“壮観!”のひとこと。

いくつかのブログやHPで最近のカイランマーケットの写真をのぞいてみたが、
9年前とほとんど変わっていない。(規模は若干縮小されているかもしれないけど)
今もあの風景が変わらず続いているかと思うと、なんだかうれしい。     

      
      ↑農作物をもって売りにきた、すげ笠の女性たち

クルーズガイドのニュギェン(彼の名は日本語表記がむずかしい…)は、
慣れた様子でマーケット内をゆっくり動き、
あまり流暢ではないけど英語でいろいろ説明してくれた。

手漕ぎの小さなボートは、畑でつくった農作物を乗せて売りに来る地元の農民たち。
そして大型の船は仲買人(ブローカー)で、農民たちから商品を買い取り、
メコン・デルタの町々やサイゴンに持って帰って売りさばく。

水上マーケットでは、あちこちで大きい船と小さい船が寄り添い、
値段交渉や商品をおろしているシーンが見られる。
そしてその間を、水上カフェや食堂のボートが、観光客を乗せたボートが、行き来して…

      
      ↑農家とブローカーの間で、値段交渉が始まる

      
      ↑交渉成立。商品の特大ウリを大型船に積み込む。
        ブローカーは仕入れの数倍の値段で、町に売りに行くそうだ

ブローカーは仲買に出ると何日も帰れないため、大型の船は居住を兼ねている。
あるいは、ここ水上マーケットを定住の地としてしまい、
船上で暮らしているブローカーも多いらしい。

船の暮らしってどんなんだろう。船の中ってどうなっているのかな。…
好奇心に駆られた私は、ガイドのニュギェンに
船の中を見たいんだけど…ムリかなぁ?」とダメもとで聞いてみた。

えっ…、と一瞬困惑の表情を見せた彼だったが、しばらく水上をウロウロ走り、
やがて1艘の船に横付けし始めた。
                                               つづく




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親子で楽しい 「visola」でお買い物

2008-01-24 | 関西・子連れで“遊ぶ”
年の瀬迫る、小春日和のあったかい日。
「外でも遊べるから」と大阪に住んでいる妹が車で連れていってくれたのが、
箕面市の郊外にある「箕面マーケットパーク visola(ヴィソラ) 」。

ここは、フランス大型スーパー「カルフール」をはじめ、140ほどの専門店や映画館が集まる、
関西最大級のモール型複合ショッピングセンター
たしかに広い! そしてオシャレ!
南欧のヴィラをイメージしたというその外観は、開放感あふれ気持ちいい~

     
     ↑全体がうまく写せなかったけど、とても瀟洒な雰囲気

30~40代を中心としたファミリー層がメインターゲットとあって、
子ども向けやファミリーで楽しめるお店や施設が充実している。
平日だったから、ほんとに子連れママだらけ。
とくに「Est1」エリアには、ベビー&キッズファッション、マタニティグッズ、おもちゃ屋、
さらにアミューズメント施設「ナムコランド」、ちびっ子広場「キッズオアシス」などなど…

     
     ↑遊具もあるパティオを取り囲むように子供服の店が並んでいるので
      子どもを遊ばせておいて店めぐり

     
     ↑人気の「ボーネルンド」では世界のおもちゃで遊べる

りんりん、そしていとこの Romu兄(5歳)、Masa坊(2歳)はおもちゃや遊具に夢中!
Romu兄くらいの年だと、ボーネルンドやゲームがたくさんあるナムコランドがお気に入り。
Masa坊やりんりんたちは、広い敷地内を行ったり来たり走り回っているだけで、楽しそう。
これって、かなりの運動量になっているはず。意外にいい外遊びになるのよねー

週末には子ども向けイベントも開かれるようだし、子どもたちも飽きないかも。
ママも洋服やインテリア雑貨なんかを見ながら買い物したり、
カフェでゆっくりお茶したり… ここだけで1日、時間つぶせそう。

そして「Est1」から長いウッドデッキを歩いて、おとなりの建物「カルフール」へ。
この2つの建物の間には千里川が流れ、夏には水遊びやザリガニ捕りもできるとか。
川沿いの公園も、赤ちゃん連れてお散歩するのに気持ちよさそうだ。

     
     ↑“四季を肌で感じられる”のコンセプト通り、周りには自然がいっぱい

全世界に店舗を持つ、フランス小売最大手「カルフール」。
ここだけでもかなり広く、食品はもちろん、いろんなものが売られているし、
書籍売り場やおもちゃ売り場にはキッズスペースがあって、子どもたちは大喜び。

ほんと、子連れママには充実だなぁ~~
東京のわが家の周りには、SCどころか大型スーパーもないので、うらやましい限り。

充分遊びまくって、visolaを出た後。
Romu兄が「サンタさんからもらった」というポケモンのキャラクター
“ダークライ”の人形をどこかの店に忘れたという。
サンタの贈り物だけに、かなりショック状態でしくしく泣いていた彼…

でも数日後、お店から「見つかった」との連絡が!
あんな広いSCでまさか見つかるなんて。誰か持って行っちゃってるかも…とも思っていたし。
奇跡的な再会! 世の中、捨てたもんじゃあないのね。
visolaの人たちに感謝!

  「箕面マーケットパーク visola」 
   大阪府箕面市西宿1-17-22
   TEL:072-729-1090




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しまじろうに会いたい!

2008-01-23 | 関西・子連れで“遊ぶ”
今日・明日は、先日帰省した際に出かけた大阪の子連れスポットを紹介。
東京版に加え、関西の子連れお出かけ情報もアップしていきたいと思っています。。。

さて、行ってきました! 会ってきました!
りんりんのだーい好きな、「しまじろう」に !!

しまじろうはご存じ、ベネッセ「こどもちゃれんじ」のキャラクター。
りんりんはちょうど1年前から「こどもちゃれんじ ぷち」を始めていて、
毎月毎月、しまじろうの絵本やDVDが届くのを楽しみにしている。

私たち夫婦は“おもちゃ売り場”が実はニガテでめったに立ち寄らないので、
毎月定期的に送られてくるしまじろうのおもちゃは、
たいしたシロモノではないけど、たいへんありがたい存在。
しまじろうのビデオさえ見せときゃ黙るし、ほんと、しまじろうサマサマなのだ。

そのしまじろうに会えるという「しましまタウン」が実家からわりと近くにあることを知り、
今回、帰省したときさっそく出かけてみた。

「しまじろうに会いにいこうね~~」と言い続けてきたため、
りんりんは「しまじろうに会いたい !!」を連呼。
ふふふ… いつもビデオの中でしか見られないしまじろうを目の当たりにしたら、
りんりん、どんな反応するかなぁ? 楽しみ!

     
     ↑さっそく中へ…

“しまじろうに会えるまち”ということで、中は街をイメージしたつくり。
商店街があったり、お店屋さんごっこができるマーケットがあったり(女の子に好評)…
「ちゃれんじのもり」という大きなボールプールもある。

まあ、中は小さいし、“こんなもんか…”という感じなんだけどね。
1~6歳対象だし、凝ったものはないんだけど、りんりんくらいの年齢ならそれでも大喜び。

でも、いちばんの目玉はやはり、“ステージショー”!
しまじろうに会おうと、子どもたちは最前列をキープして早くから待機…
そして時間がやってくると、司会のお姉さんといっしょに、じゃーーーん、
しまじろう登場 !!

     
     ↑しまじろうととりっぴぃといっしょに、Let't Dance !

見ると、りんりんは… うぅ、やはりフリーズしている…
最近、小心者で恥ずかしがり屋、場に慣れるまで時間がかかる彼女。
目の前のドでかいしまじろうにビビったか。その場で立ちすくんでいる。

でも、幼稚園生くらいのおねえさんたちは、ノリノリでしまじろうたちと踊ったり、
クイズにすすんで答えたり。ショーを楽しく盛り上げてくれる。
りんりんも早くそうなってくれるといいんだけど…

そしてショー以外にも、しまじろうと触れ合えるのが「記念撮影」の時間。
こんなふうに…

         
     ↑別に、こわがって逃げてるわけじゃありません…

クールなりんりん、しまじろうと写真を撮っても、たいした反応をみせず。
よく分かってないのかなぁ? おもちゃのほうが楽しそうなんですけど…
でもワタシ的には、家族3人としまじろういっしょの写真も撮ってもらえたし、大満足!

ちなみに「しましまタウン」は、ここ大阪(茨木店)のほかにも、
関東(溝口店、船橋店、さいたま店)、名古屋(星が丘店)、九州(福岡店)にもあります。

 「しましまタウン」茨木店
  大阪府茨木市松ヶ本町8-30-3 マイカル茨木サティ3F
  TEL:072-621-1948




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世界遺産が教えてくれること

2008-01-21 | ひとりごと
今回、「紀の国旅行」で熊野三山や熊野古道などいくつかの世界遺産を訪ねたが、
それらについていろいろ調べたり書いたりしているうちに、
その奥深さにすっかりハマってしまった私。
今日は、番外編として熊野の世界遺産について。

熊野古道も世界遺産、つぼ湯も本宮大社も速玉大社も世界遺産…
まず私が疑問に思ったのは、「あれ、どれとどれが、どこまでが世界遺産?」

そこでユネスコの世界遺産ページで見てみると、
正式登録名称は「紀伊山地の霊場と参詣道」となっている。

三重、奈良、和歌山の3県にまたがる紀伊山地の3つの霊場(吉野・大峰、熊野三山、高野山)
と、それらを結ぶ参詣道(中辺路など6ルート)を中心に構成されていて、
そこには「湯の峰温泉」や「熊野川」など、60件余りの登録資産が含まれている。
(くわしく知りたい方は「和歌山世界遺産センター」のHPを見てください)

かなり広範囲にわたる、珍しい世界遺産なのね。

そして「なぜ、紀伊山地が世界遺産に認定されたのか」という視点からみてみると、
その土地の歴史や文化が意外にスーーっと頭に入ってきて、ますますおもしろい。

たとえば熊野古道。
何も知らなければ、それは“ただの山道”。

なぜ、ここが世界遺産に登録されたのか。それも“自然遺産”でなく“文化遺産”として――

そこで、ちょっと長いけど、「和歌山県世界遺産センター」の説明をコピーさせてもらう。

『…古くから神々が宿る所として崇拝されてきた山々が、新しく渡来した仏教の影響のもと、
 宇宙や自然の中にひそむ神秘的な力を身につけるために山岳修行の場となったものです。
 同様に参詣道も、そこを徒歩で進み自然との接触を重ねること自体が、すでに修行でした。
 つまり「紀伊山地の霊場と参詣道」は、単なる社寺と道ではなく、
 あくまで「山岳信仰の霊場と山岳修行道」なのです。

などほど、熊野古道はただの美しい山道なのではなく、
神話の時代からの歴史・文化的景観をもった“山岳修行の道”であることが評価されたから。
目からウロコ!

“世界遺産”とつくと、どうしても“世界遺産の道”というふうに、単純な価値観で見てしまう。
とても浅はかでした… 反省。 

なぜ、世界遺産に選ばれたのか。なぜ、大切に後世に遺していかなくてはならないか
を考える旅っていうのも、おもしろいかもしれない。
子どもが大きかったら親子でいっしょに考えるいいきっかけにもなると思う。

今回の旅を書いていて、もっとほかの世界遺産も見たくなった。
もちろん、世界遺産の登録を受けていなくても、人類が後世に遺すべき大切なものは
たくさんある。それらも含めて…

新しい旅のテーマがまた1つできた。



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子連れ紀の国旅行(11)―熊野信仰の聖地へ

2008-01-20 | 子連れ旅行*2歳 〈和歌山〉
湯の峰温泉からまた山道を通って、いよいよ熊野詣でのクライマックス「熊野本宮大社」へ。
ここは、熊野古道を何日もかけて歩いた人々が目指した、信仰の聖地!

しかし本宮大社にまさに到着というころ、りんりんは発熱のためか車内で眠ってしまった。

やっぱりしんどいのね… クライマックスを逃すのは残念だけど、このまま寝かせてあげよう。
いつの日か“祈りの道”熊野古道を歩いて、その足で本宮大社に参拝しよう。

ダンナと私は、後ろ髪ひかれる思いで本宮大社をあとにした。

そのまま新宮まで、車を飛ばす。
本宮~新宮間の国道168号線は熊野川に寄り添うように走っている。

熊野本宮大社を参拝した旅人たちは、この熊野川を小型の舟で下って
新宮にある熊野速玉(はやたま)大社へ向かったそうだ。
その熊野川は、本宮大社と速玉大社を結ぶ“川の熊野古道”として世界遺産に認定された。

登録を受けて、平成18年から川下りが復活しているという。
3~11月の間、道の駅「瀞峡街道熊野川」の川舟センターから新宮まで、
1時間半の船旅が楽しめるそう。

     
     ↑舟で下ると風景もまた違って見えるんだろうな… ぜひ体験してみたい!

そろそろ新宮駅に到着しようかというころ、りんりんが目を覚ました。
ちょっと眠ってスッキリしたみたい。
私たちはレンタカーを返却する前に、熊野速玉大社に寄ってみることにした。
本宮大社、逃しちゃったしね。

     
     ↑朱に塗られ目にも鮮やかな熊野速玉大社

「りんりんのお熱がさがりますように、早く良くなりますようにってお願いしようね」
私たちは手を合わせ、りんりんの回復を願う。
そして熊野の神さま、今度は畏敬の念を忘れずこの地を参詣させていただきます

たった2日間なのに、山登り、川遊び、そして旅先での発熱など、
いろんなことを経験した2008年最初の旅。
そしてこの熊野の地は、いにしえからの人々の祈りに満ちた精神世界が今なお残り、
知れば知るほど興味は尽きない。

りんりんがもっと大きくなったら、その足あとをたどる聖地巡礼の旅にぜひ出かけたい。

                                             おわり




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子連れ紀の国旅行(10)―日本最古の温泉

2008-01-19 | 子連れ旅行*2歳 〈和歌山〉
宿をチェックアウトし、車に乗り込む。
新宮駅に向かう前に、今日はちょっとだけ寄り道。

渡瀬温泉を抜け、1車線のグネグネ山道をこわごわ進んでいくと、
10分くらいで「湯の峰温泉」に到着。
駐車場に停めて、熱のあるりんりんをベビーカーに乗せて、少し歩いてみる。

    
    ↑こぢんまりとしているが、レトロな温泉街の情緒あふれる

湯の峰温泉は西暦23年に発見された、日本最古の温泉
熊野詣でに訪れた人々は、湯垢離場(ゆごりば)としてこの温泉で身を清めたと言われる。

そして、ここは“子宝の湯”でもあるとか。
90℃近くの源泉が涌き出る「湯筒」の案内板には
多くの方がこの温泉に入って子宝をさずかっています」と書かれているが、本当かしら??

その湯筒のそばには、1日に7回も湯の色が変わるという「つぼ湯」がある。
つぼ湯は、世界遺産のなかでも唯一の入浴できる温泉
ああ、本当は、このお湯に浸かるのを楽しみにしていたんだけどなぁ…

    ←大人2人でいっぱいになるくらいの小さい風呂らしい

30分交替の貸切で、混んでいる時は2、3時間も待つそうだが、
「今なら空いてるから1時間くらいで入れるよ」と受付のおじさん。
残念… 今日は入れないんですぅ
でも、またいつか必ず!

名残惜しいけど、旅はそのくらいがちょうどいい。
見たいものややりたいことを1つ2つ残しておくと、「また次来よう」という気になれるしね。

さて、りんりんも悪化すると大変だし、急ぐとするか。
                                              つづく



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子連れ紀の国旅行(9)―緊急事態発生!

2008-01-18 | 子連れ旅行*2歳 〈和歌山〉
2日目――
今日は、まず湯の峰温泉の「つぼ湯」に入り、熊野三山のうちの2つ「熊野本宮大社」
「熊野速玉大社」に参拝するという、“世界遺産めぐり大計画”をもくろんでいた。

ところが!!

りんりんが熱を出してしまった――!

昨日、宿に着いたくらいから、コンコン、せきが出始めていた。
でも熱はなかったので、とりあえず大丈夫だろうと、仙人風呂に入りに行った。

夜、寝るころにはゴホンゴホン…とかなりせきこむようになってしまったが、
熱は出てないので、とりあえずもっていた気管支拡張テープ(ホクナリン)を貼って寝かせた。
りんりんは気管支が弱く、風邪をひくとぜんそく症状を起こしやすい。
だから、旅には必ずホクナリンテープをもって行く。

そして朝起きたら、恐れていた通り、熱を出してしまった。
38.6度!

山登りでムリさせちゃったのか。それとも仙人風呂で追い討ちをかけてしまったのかも。

あるいは、もしかして…
あの「滝尻王子」での無礼が、熊野の神の怒りに触れてしまったのか――!?
(くわしくは第6話を)

ああ、ちゃんと王子で旅の安全を祈願しとくんだった…
神さま、これもすべて私たち親の不徳のいたすところなんです。
バチを与えるのなら、りんりんでなく私を…! あ、ダンナでもいいんですけど。

赤ちゃんのときから旅行に出かけてたけど、幸い旅先で病気になったことはなかっただけに、
今回の初めての発熱、かなり動揺…。

救いなのは、2歳半になって、すぐに病院にかけこまなくてもよくなったこと。
(赤ちゃんのころは気管支炎や肺炎をよく起こして、すぐ診せに行かなくてはならなかった)
今夜には東京に戻れるし、様子を見つつ帰りの電車に乗ろう。

幸い、りんりんは熱があるにもかかわらず、わりあい元気なようす。
ここから東京までの大移動、りんりん耐えてくれるといいけど…

取り急ぎ新宮駅に電話して、帰りの特急を早い便に変更してもらう。
それでも新宮発13時03分だから、新宮まで1時間かかるにしても午前中時間が余る。

それで、宿のチェックアウトの時間になったら、
本宮温泉郷をぐるりと1周まわって、新宮に向かおうということになった。
それくらいならりんりんも大丈夫かな…
と、最後までエゴを抑えきれない、悪い親でゴメンナサイ…
                                              つづく



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