ままりんの子連れ旅じたく baby編

“子連れバックパッカー”を夢見る母さんの、子どもといっしょにお出かけ&旅行記。子連れ外出に役立つ情報も満載!

子連れ紀の国旅行(6)―バチあたりな旅人

2008-01-13 | 子連れ旅行*2歳 〈和歌山〉
「胎内くぐり」や「乳岩」(くわしくは前ページ)で思いのほか時間をくったので、早く戻らなきゃ…
でも登山できついのは、登りより“下り”。下りは登り以上に脚力を要する。
私も下りは大の苦手だ。

さすがにりんりんも、足が届かないし、石がゴロゴロしているので、
下りは足もともおぼつかなく、一歩進むたびに転びそう。
この様子じゃ、帰りは行きの倍、たった10分の道も1時間くらいかかるに違いない

…というわけで、りんりん、ご苦労さま。帰りはパパがだっこしてくれるって。

大人だけの足なら、あっという間にスタート地点に到着。
私たちは、「滝尻茶屋」でちょっと休憩していくことにした。
腰をおろすと、どっと疲れが。ああ、名水コーヒー(300円)が体じゅうに沁みわたる~

     
     ↑古道ウォークに役立つ杖や編み笠のほか、おみやげ物も販売している

さて、時はすでに午後3時を過ぎようとしている。
急がないと、日が暮れるまでに川湯温泉にたどり着けない!

熊野古道と国道311号線は、ときどきすれ違ったり交差したりしながら並んで走っている。
国道から熊野古道にアクセスできるポイントとして、ほかに「牛馬童子像」というのもあるが、
またここでも歩くのに時間がかかったら…
残念だが、古道歩きはこのくらいにしておいて、川湯温泉へ直行することにした。

そして、私たちはこの時もまだ、重大な過ちをおかしていたことに気づかなかった…!

それは今、このブログを書くにあたっていろいろ調べているうちに分かったことなのだが…

私たちは古道歩きをスタートさせる時、ほんとに小っちゃなやしろの横を通ったのだけど、
久々の山歩きにコーフンしていた私たちは、「これが“滝尻王子”みたいねー」と、
それ以上気に留めるまでもなく、素通りしてしまった。

熊野古道には「滝尻王子」や「近露王子」といった「ナントカ王子」がたくさんある。
ハンカチ王子やハニカミ王子はいないけど。
 (↑すんません、大阪人の血がくだらないこと言わせてしまいました)
…コホン、さて、この「王子」とは、神社のこと。
その数、90数社あるらしく、それらは「熊野九十九王子」と呼ばれている。

旅人たちはその一つひとつの王子で、この熊野の地に敬意を持って拝し、
旅の安全を祈願しながら熊野三山をめざした
という。
しかもここ滝尻王子は、とりわけ格式が高いとされる「五体王子」の一つとか!

私たちは、そんな王子で手を合わせることもなく、古道に踏み入ってしまったのだ。

勉強不足とはいえ…

なんという、バチあたりなことを…!


今さらではありますが、熊野の神さま、今回の無礼をどうぞお許しくださいませ…
                                                つづく



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2 コメント

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Unknown (0544)
2008-01-14 21:34:51
古道はなかなか険しそうですね。道というか登山とは・・・。そして予習をしていったほうがよさそうですね。
世界遺産とはいえ何も知りません。

世界遺産はいくつかあるけど、まだどこもいったことがありません。

王子をめぐる旅もよさそう。

温泉待ち遠しい・・・
Unknown (ままりん)
2008-01-15 12:48:12
>0544さん

私はいつも、ガイドブックをさらっとナナメ読みするだけなので… 行ってみないと分からない、というのもあるしね。でも、“多くの人の祈りのこもった”熊野古道だけに、もうちょっと事前に勉強していくとよかったなーとも思いました。
それから、今日の第7話でも書いてますが、「牛馬童子像」へ行くコースの道は険しくないみたいですよ。私もちゃんと読んでいけば…とも思いましたが、滝尻王子の胎内くぐりとかも印象深い思い出になったので、ま、知らずに登ってよかったのかも。