ままりんの子連れ旅じたく baby編

“子連れバックパッカー”を夢見る母さんの、子どもといっしょにお出かけ&旅行記。子連れ外出に役立つ情報も満載!

世界遺産が教えてくれること

2008-01-21 | ひとりごと
今回、「紀の国旅行」で熊野三山や熊野古道などいくつかの世界遺産を訪ねたが、
それらについていろいろ調べたり書いたりしているうちに、
その奥深さにすっかりハマってしまった私。
今日は、番外編として熊野の世界遺産について。

熊野古道も世界遺産、つぼ湯も本宮大社も速玉大社も世界遺産…
まず私が疑問に思ったのは、「あれ、どれとどれが、どこまでが世界遺産?」

そこでユネスコの世界遺産ページで見てみると、
正式登録名称は「紀伊山地の霊場と参詣道」となっている。

三重、奈良、和歌山の3県にまたがる紀伊山地の3つの霊場(吉野・大峰、熊野三山、高野山)
と、それらを結ぶ参詣道(中辺路など6ルート)を中心に構成されていて、
そこには「湯の峰温泉」や「熊野川」など、60件余りの登録資産が含まれている。
(くわしく知りたい方は「和歌山世界遺産センター」のHPを見てください)

かなり広範囲にわたる、珍しい世界遺産なのね。

そして「なぜ、紀伊山地が世界遺産に認定されたのか」という視点からみてみると、
その土地の歴史や文化が意外にスーーっと頭に入ってきて、ますますおもしろい。

たとえば熊野古道。
何も知らなければ、それは“ただの山道”。

なぜ、ここが世界遺産に登録されたのか。それも“自然遺産”でなく“文化遺産”として――

そこで、ちょっと長いけど、「和歌山県世界遺産センター」の説明をコピーさせてもらう。

『…古くから神々が宿る所として崇拝されてきた山々が、新しく渡来した仏教の影響のもと、
 宇宙や自然の中にひそむ神秘的な力を身につけるために山岳修行の場となったものです。
 同様に参詣道も、そこを徒歩で進み自然との接触を重ねること自体が、すでに修行でした。
 つまり「紀伊山地の霊場と参詣道」は、単なる社寺と道ではなく、
 あくまで「山岳信仰の霊場と山岳修行道」なのです。

などほど、熊野古道はただの美しい山道なのではなく、
神話の時代からの歴史・文化的景観をもった“山岳修行の道”であることが評価されたから。
目からウロコ!

“世界遺産”とつくと、どうしても“世界遺産の道”というふうに、単純な価値観で見てしまう。
とても浅はかでした… 反省。 

なぜ、世界遺産に選ばれたのか。なぜ、大切に後世に遺していかなくてはならないか
を考える旅っていうのも、おもしろいかもしれない。
子どもが大きかったら親子でいっしょに考えるいいきっかけにもなると思う。

今回の旅を書いていて、もっとほかの世界遺産も見たくなった。
もちろん、世界遺産の登録を受けていなくても、人類が後世に遺すべき大切なものは
たくさんある。それらも含めて…

新しい旅のテーマがまた1つできた。



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