「胎内くぐり」や「乳岩」(くわしくは前ページ)で思いのほか時間をくったので、早く戻らなきゃ…
でも登山できついのは、登りより“下り”。下りは登り以上に脚力を要する。
私も下りは大の苦手だ。
さすがにりんりんも、足が届かないし、石がゴロゴロしているので、
下りは足もともおぼつかなく、一歩進むたびに転びそう。
この様子じゃ、帰りは行きの倍、たった10分の道も1時間くらいかかるに違いない。
…というわけで、りんりん、ご苦労さま。帰りはパパがだっこしてくれるって。
大人だけの足なら、あっという間にスタート地点に到着。
私たちは、「滝尻茶屋」でちょっと休憩していくことにした。
腰をおろすと、どっと疲れが。ああ、名水コーヒー(300円)が体じゅうに沁みわたる~
↑古道ウォークに役立つ杖や編み笠のほか、おみやげ物も販売している
さて、時はすでに午後3時を過ぎようとしている。
急がないと、日が暮れるまでに川湯温泉にたどり着けない!
熊野古道と国道311号線は、ときどきすれ違ったり交差したりしながら並んで走っている。
国道から熊野古道にアクセスできるポイントとして、ほかに「牛馬童子像」というのもあるが、
またここでも歩くのに時間がかかったら…
残念だが、古道歩きはこのくらいにしておいて、川湯温泉へ直行することにした。
そして、私たちはこの時もまだ、重大な過ちをおかしていたことに気づかなかった…!
それは今、このブログを書くにあたっていろいろ調べているうちに分かったことなのだが…
私たちは古道歩きをスタートさせる時、ほんとに小っちゃなやしろの横を通ったのだけど、
久々の山歩きにコーフンしていた私たちは、「これが“滝尻王子”みたいねー」と、
それ以上気に留めるまでもなく、素通りしてしまった。
熊野古道には「滝尻王子」や「近露王子」といった「ナントカ王子」がたくさんある。
ハンカチ王子やハニカミ王子はいないけど。
(↑すんません、大阪人の血がくだらないこと言わせてしまいました)
…コホン、さて、この「王子」とは、神社のこと。
その数、90数社あるらしく、それらは「熊野九十九王子」と呼ばれている。
旅人たちはその一つひとつの王子で、この熊野の地に敬意を持って拝し、
旅の安全を祈願しながら熊野三山をめざしたという。
しかもここ滝尻王子は、とりわけ格式が高いとされる「五体王子」の一つとか!
私たちは、そんな王子で手を合わせることもなく、古道に踏み入ってしまったのだ。
勉強不足とはいえ…
なんという、バチあたりなことを…!
今さらではありますが、熊野の神さま、今回の無礼をどうぞお許しくださいませ…
つづく
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でも登山できついのは、登りより“下り”。下りは登り以上に脚力を要する。
私も下りは大の苦手だ。
さすがにりんりんも、足が届かないし、石がゴロゴロしているので、
下りは足もともおぼつかなく、一歩進むたびに転びそう。
この様子じゃ、帰りは行きの倍、たった10分の道も1時間くらいかかるに違いない。
…というわけで、りんりん、ご苦労さま。帰りはパパがだっこしてくれるって。
大人だけの足なら、あっという間にスタート地点に到着。
私たちは、「滝尻茶屋」でちょっと休憩していくことにした。
腰をおろすと、どっと疲れが。ああ、名水コーヒー(300円)が体じゅうに沁みわたる~
↑古道ウォークに役立つ杖や編み笠のほか、おみやげ物も販売している
さて、時はすでに午後3時を過ぎようとしている。
急がないと、日が暮れるまでに川湯温泉にたどり着けない!
熊野古道と国道311号線は、ときどきすれ違ったり交差したりしながら並んで走っている。
国道から熊野古道にアクセスできるポイントとして、ほかに「牛馬童子像」というのもあるが、
またここでも歩くのに時間がかかったら…
残念だが、古道歩きはこのくらいにしておいて、川湯温泉へ直行することにした。
そして、私たちはこの時もまだ、重大な過ちをおかしていたことに気づかなかった…!
それは今、このブログを書くにあたっていろいろ調べているうちに分かったことなのだが…
私たちは古道歩きをスタートさせる時、ほんとに小っちゃなやしろの横を通ったのだけど、
久々の山歩きにコーフンしていた私たちは、「これが“滝尻王子”みたいねー」と、
それ以上気に留めるまでもなく、素通りしてしまった。
熊野古道には「滝尻王子」や「近露王子」といった「ナントカ王子」がたくさんある。
ハンカチ王子やハニカミ王子はいないけど。
(↑すんません、大阪人の血がくだらないこと言わせてしまいました)
…コホン、さて、この「王子」とは、神社のこと。
その数、90数社あるらしく、それらは「熊野九十九王子」と呼ばれている。
旅人たちはその一つひとつの王子で、この熊野の地に敬意を持って拝し、
旅の安全を祈願しながら熊野三山をめざしたという。
しかもここ滝尻王子は、とりわけ格式が高いとされる「五体王子」の一つとか!
私たちは、そんな王子で手を合わせることもなく、古道に踏み入ってしまったのだ。
勉強不足とはいえ…
なんという、バチあたりなことを…!
今さらではありますが、熊野の神さま、今回の無礼をどうぞお許しくださいませ…
つづく
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