明源寺ブログ

浄土真宗本願寺派

本堂の天井にあがりました。

2010-10-22 22:47:24 | Weblog
今日は、自坊本堂工事を担当していただく金剛組大工棟梁の土居さんが早朝より来寺。午前8時には大阪より到着。勿論、若いお弟子さん達は事前準備の為に、午前7時20分には到着。聞けば、大阪を午前5時に出発したとの事。今日の目的は、本堂天井裏の事前精密調査。棟梁を始めとして5人の大工さんがチームワークよろしくテキパキと作業。
写真は、本堂縁にて準備される土居棟梁

梯子を天井裏に通じる箇所にかけます。梯子の先を注意してください。ムシロが巻いてあります。理由を聞きますと「梯子の先端で、天井に傷をつけたらいけないから」と返事。正直にビックリしました。こんな配慮をされて天井に梯子をかけられた大工さんは初めてです。

いよいよ天井裏へ。

天井裏は、160年のチリが積もり、息苦しい程です。マスクをかけての作業。それでも、最新の器具を使用して寸法を正確に割り出していかれます。



素人の私には、縦横に太い木が組み合わさっており天井裏は複雑な構造。しかし、棟梁は金槌で所要な木材をたたいて音を聞いておられる。「何をしておられるのか」と聞ききますと、これが木材が腐っていないかどうかが判る一番の方法だそうだ。本堂南側の木材の中には、取り替えなければならない程に腐食している木材が多数あるとの事。・・・

主要な木材の中には、直径1メートル以上の丸太が幾本も使用されている。松の大木だそうだ。しかも、よくみれば今でも松脂を噴いている。つまり、160年たった今でも生きている証拠。中央の丸い点が松脂。

いかにも松を荒削りしたような松の大木。上部に、松脂が多数見える。

天井裏に登るといつも思う事がある。それは、これだけの木材が微妙に配置され本堂をもたしているのだという事実。これすべて、門徒衆の寄進の木材であり、門徒衆の勤労奉仕により本堂が建立されている事実に深く感謝・・・・・
それにしても、私が天井裏にいたのは1時間ほど。下におりましたらホコリで真っ白でした。

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