松本さんの松本だより

松本市民となって、15年目。
すっかり「地域の人」を名乗りつつ、松本の風景をお伝えしています。

闘わなきゃはじまらない

2011年06月11日 | 日記
城下町シンポジウムの基調講演、安藤忠雄さんの講演会に行きました。

学生の頃、みんなの憧れの建築家だった安藤忠雄さん
今も変わらずエネルギッシュに活動されていて、
震災復興計画や、親を失った子どもたちへの育英会設立にご尽力のことでした。

自由な発想と、信念を持って、理想を実現していく姿勢は、
建築や都市計画だけのお話ではなく、
これからの私たち一人一人の『生き方』にとてもエネルギーをいただけるように思えました。

仕事がなくても、コンペで負けても、アイデアを聞いてもらえなくても、
いろいろな制約のあるなかでも、信念を貫き、
自分で仕事を創りだしてきたと言っていました。

どこかできいたセリフですが、
『闘わなきゃはじまらない』
と、ずっと闘い続けてきたのかな~と思います。

そして、あきらめずに闘っているうちに
『正しい創造は必ず実現します』
ということで、すばらしい建物がたくさん出来上がりました。

(もしかして、子どもたちの映画づくりも建築も似たようなところがありました?)


日本という国のよいところは、
自然・家族・地域社会がしっかりと結びついていることだそうです。

自然のなくなったところに木を植え、
家族のいなくなってしまった子どもの教育を支え、
ふるさとのよさを大切にして、その場所にあった建物を建てること
を今、一生懸命やっている。というお話でした。
東北に「鎮魂の森」が実現したらいいなあと思います。

城下町である松本が、これからどんな町になっていけばよいかというお話は、聞けませんでしたが
松本には、豊かな自然もあり、家族や地域の繋がりもまだまだ残されているので
それを、大切にしていけばいいのだろうと思いました。

(今朝は子どもたちがお城の床みがきもしてきました。こんな地域の活動も頑張って続けていくことが大事ですね?)


東京大学大学院で行なった講義のテキスト本を購入しました。
サインもしてもらいました。

建築設計には、もう縁はないかと思いますが
人生設計には役にたちそうなので、
(建築学生だったのは遠い昔のことですが)
学生時代に戻ったつもりで、じっくり読んでみようと思っています。


ちなみに、本日の講演会は
伊東豊雄さんが設計された建物で行なわれました。
草間彌生さんとのエピソードも飛び出したりして、面白かったです。



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