京都市電北野線(N電)が昭和21年2月8日北野神社前午後11時過ぎ発京都駅行き最終電車で、堀川中立売の急カーブを曲がりきれずそのまま堀川にダイビング木っ端微塵になった車両がこの「N123」号車である、写真は戦前のありし日頃一番美しい姿の「N123」号車であり現役車時代が偲ばれる
転落の翌日学校から帰るなりすぐ実家から約300メートル程の現場堀川第一橋(中立売橋)へ見に行った、無残な姿の車体が川底に横たわっていてその車体に「N123」の車両ナンバーが堀川の水にさらされていたのを今でもこの写真を見るたびその時の事が頭中をよぎるのである、 またその事故で大勢の人達が亡くなられたが運良く一命を取り留められた女性(当時22歳とお聞きしていた)の方が小生自費出版の「京都市電(N電)北野線廃止25年回顧録」をご覧になりそれがきっかけで事故後約40年後お手紙・電話等でコンタクトが出来た事を本当に不思議な縁を感じると同時に、その方が現在小生近くの施設に入所されていることを知り、再々のえにしを感じている今日この頃である・・・ 写真:立風書房 「チンチン電車80年」より 001