『ハイレゾは本当に高音質? vol.2』の続きです。
ハイレゾの再生を行うための注意点です。
セッティングも大切です。
特にスピーカーの向きは微調整を要します。
下図はフォステクスで最も広帯域なドームツィーターです。
50KHzまで再生します。
周波数特性のグラフを見ると、1.5KHzあたりから
グラフが3本になっています。
実線は正面で測定したときの音圧特性
30度、60度とあるのは、正面から30または60度斜めの位置で測定した音圧です。
ステレオを再生するときにスピーカーとリスナーの位置の関係は
正三角形の頂点が最も良いとされています。
そのとき、もしスピーカーの向きが正面に向いていて内側に振られていない状態では
スピーカーからリスナーを見ると30度の角度になります。
そこで先ほどのグラフですが、
20KHzのとき、0度に対して30度では-10dBの音圧しか得られないことになります。
つまり、20KHzという超高域の場合、
スピーカーをリスナーに向けて設置した状態に対して
スピーカーの向きが正面に向いていて内側に振られていない設置では
音圧は1/3になってしまいます!
これではハイレゾのメリットである超高域はまったく聴き取れません。
ハイレゾ再生を行うのであれば、スピーカーはきっちりリスナーの方向に向けるのが基本です。
もし、何らかの事情によってスピーカーをきっちりリスナーの方向に向けるのが困難な場合は
スーパーツィーターを追加し、
スーパーツィーターだけでもリスナー方向に向けて設置するという方法があります。
次回に続きます。
≪9月の勉強会≫
日時:9月11日(土)13:30~15:00
9月12日(日)10:30~12:00
場所:ムジカ試聴室(ログハウス)
テーマ:オーディオファンのためのフィルター講座 その1
チャンデバや低域増強フィルターに使用されているフィルターの仕組みを勉強します。
入場無料で事前申込の必要もありません。お気軽にお越しください。
≪9月のイベント≫
日時:9月25日(土)、26日(日)の10:30~12:00と13:30~15:00
場所:ムジカ試聴室(ログハウス)
(密を避けるための措置で4回とも同じ内容です)
テーマ:ハイレゾとアナログディスク
入場無料で事前申込の必要もありません。お気軽にお越しください。
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