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真空管アンプ、どっちが良いの?シングルとプッシュプル vol.5

2019-03-24 | オーディオ部品のうんちく
『真空管アンプ、どっちが良いの?シングルとプッシュプル vol.4』の続きです。

根強いシングルアンプファンから聴き取った

『シングルアンプの音質はプッシュプルを上回る」という説をご紹介します。

(説であって、事実ではないかもしれません!)

(4)シングルアンプはコスパ良すぎ説

高能率のスピーカーを使用している場合、

アンプの出力は数ワットあればよいのですが、

こういったシステムにプッシュプルアンプを使うと無駄が多いという説です。

プッシュプル回路は出力段に同じ真空管が2本(ステレオでは4本)必要なだけでなく

位相反転回路が必要になります。

プッシュプル回路とは『真空管アンプ、どっちが良いの?シングルとプッシュプル vol.2』で

書いたように正の半周期と負の半周期を別の真空管で受け持たせるのですが、

負の半周期を作り出すために必要なのが位相反転回路です。

PK分割やオートバランス回路といった真空管を使う方法や

位相反転用のトランスを使う方法があります。

いずれもそれなりのコストがかかります。

さらに真空管やトランスの数が増えるとシャーシの大きさも大きくせざるを得ず

これまたコストがかかります。

それならば、シングルアンプにして

そのコストでハイグレードなパーツにしたり、

電源部の容量を増やしたりすることができます。

その結果、同じコストであればシングルアンプのクオリティが高くなるのではないかという説です。

これはナカナカうなずけるものがありますが、

『高価なパーツ』=『高音質』とは言い切れないところもあります。

セールストークのためだけに『●●製コンデンサー使用』とか

『××製抵抗使用』というメーカーもないとは言えないかもしれないような気も多少するかもしれません・・・。

(はっきり書きにくいです・・・)

但し、シングルアンプのように部品点数が少ない回路では

パーツのクオリティが大きく影響することも事実です。

・・・次回に続きます。




今日の上石津の桜です。



多少ピンクになったような・・・。でもまだまだです。

場所は3月22日の記事をご覧ください。



4月7日(日)はイベント『お花見オーディオフェスタ』へお越しください!





『パッシブアッテネーター・キット』発売!



att64に使用されているパッシブアッテネーターをキット化しました。

もちろん、入出力のRCAジャックも半田付け済みでそのままでも使用可能です。



3極管5703使用 真空管バッファアンプキット発売!(限定20セット)



真空管はパトリオットミサイルを生産しているアメリカのレイセオン社の3極管で5703という真空管です。



基盤は完成品です。基盤には電源ジャックや入出力のRCAジャックも接続済みで、電源アダプターも付属しています。



販売は YAHOOショップで行っています。価格は¥10,000(税別)です。
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