『む・しの音通信』69号の続き、島村きよみさんと小川まみさんの記事です。
「島村きよみの活動日記」
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============================================================== 第3回「M&T企画/議員としてのスキルアップの連続講座」報告 プロジェクトスタッフ・島村紀代美 ============================================================== 1月30日(金)31日(土)、ウィルあいち(名古屋市)にて、第3回「議員としてのスキルアップの連続講座」を開催した。参加者は13名。寺町知正さんとみどりさんを講師とするスキルアップ講座の最終回である。今回のテーマはこれまでの講座の内容をふまえ、「一般質問と議案質疑のまとめ、情報公開、支出、予算審議など」。 【セッション1】の「一般質問を深める」では、前回の講座で取り組んだ「12月議会の一般質問」のテーマについて各自が事後評価し、講師がコメントをする形で進められた。「獲得目標に届いたか?」、「その理由は?」を分析することがいかに重要かが見えてくる。講師からは質問のゴールをしっかり認識すること、必ず想定問答をすること等、多くのポイントが示された。 【セッション2】は2部構成で、前半のテーマは「議案質疑を深める」。課題で提出した議案質疑の事後評価をもとに、よかった点、悪かった点を洗い出す。 質疑は意見として述べるのではなく、一般質問と同様に意図をはっきり示すべきという講師からのアドバイスに、自分の質疑の問題点が明らかになった。 後半の「一般質問、質疑のまとめ」では、参加者が事前提出した課題「一般質問でつまづいているところ」について整理した資料が用意され、講師のみどりさんからコメントがあった。テーマ選び、事前調査、目標設定、立論など各項目の「つまづいているところ」に即して、改善のポイントが的確に指摘されていく。 【セッション3】も同じく2部構成で、前半は「3月議会に向けて=予算審議のために」。まずみどりさんから総論として「どこに軸足を置いて予算を評価すべきか」についてレクチャーがあり、続いて知正さんから具体的な予算審議の観点について細かいアドバイスがあった。 こんなに注意すべき観点があるのかと、まさに「目からウロコ」。後半は「情報公開を高めることは自分の仕事に返ってくる」ということで、参加者各自が作成した非公開情報への異議申立てについて知正さんがチェック&アドバイス。 2日目の【セッション4】は、「情報公開を広げるには」をテーマとして、前日に引き続き、情報公開のレクチャー。後半は「まちの支出を斬る」として、住民監査請求の立論と展開について実践的に学んだ。講座の中でも、もっとも参加者のニーズが高いテーマとあって、情報公開条例の対象になっていな第三セクターの公開をどう引き出すか、住民訴訟を視野に入れた監査請求書の書き方など、より深い内容について学ぶことができた。個別な「まちのおかしい支出」について情報共有できたのも大きな収穫だった。 まとめの【セッション5】では、参加者が3回の講座で得たことや、次に学びたいことをコメントして終了した。 「すぐに使える」実践的な講座を受講したことで、みな議員として「スキルアップできた」と実感していた。講座終了後、住民訴訟の勝訴を勝ち取った人や、あらたに監査請求を提出された参加者もあることからも、現実に獲得したものは大きい。 わたしは、2008年度の講座はプロジェクトスタッフを1年間担当した。主体的に関わったことで、わたし自身が前向きな強い気持ちで議会活動ができたと感じている。今後は学んだことをさらに議会の場で、市民と組んで、どう生かすかが重要。また常に基本に立ち帰りながら新しい視点を獲得し、情報共有できる場が自分にとってもまだまだ必要だ。 ということで、2009年度も勉強会プロジェクトスタッフとして手を挙げた。市民派として学びを深めたいという方は、ぜひ参加をお待ちしています! ========================================================= 「永六輔講演会」政務調査費返還請求事件 逆転勝訴しました! 三重県桑名市・小川まみ ================================================================== 【事件の経緯】 桑名市議会の会派「緑風・無所属クラブ」は、2006年1月16日に会派所属議員9名の氏名を記載した講演会のチラシを新聞折込で市内全域に配布し、入場整理券を、市役所、各地区市民センターなど11箇所で、希望する市民に配布した。 「緑風・無所属クラブ」は2月1日、桑名市民会館で「あの世の妻へのラブレター」と題して永六輔講演会を開催し、同時にロビーで電子投票模擬体験も実施した。 入場無料の講演会には983名の市民が参加し、その経費1,743.204円を政務調査費から支出した。 6月14日、私は、約174万円の政務調査費の返還を求める住民監査請求を行った。監査結果は「棄却」。 9月8日、津地方裁判所に住民訴訟を起こした。11月に桑名市議会議員選挙が迫っていたが、新聞でも報道され、多くの市民がおかしいと思うこの問題を見逃すことは市民派議員としてできないので、裁判を選んだ。 【私の主張】 ・ 有権者向けに無料講演会を開催することは、利益供与で公職選挙法違反であり、不当利得である。 ・ 会派所属議員全員の名前の入ったチラシの全戸配布、壇上での挨拶等は政治活動であり、政治活動に政務調査費は使えない。 ・ 電子投票模擬体験には政務調査費からの支出はなく、返還請求には含まれていない。電子投票の調査をもって講演会を研修とはいえない。 ・ 自治法の趣旨は、政務調査費は議員の調査研修のためにあり、市民向け講演会は使途基準に当てはまらない。 ・ 公金の支出について、市長には調査する権利と義務がある。 ◆証人尋問 この尋問からは、議員らが市民のために講演会を開催したこと、参加者の心が豊かになっただけで政策や議会活動に反映されていないことが、はっきりした。この時、私は、勝てるかもしれないと思った。 しかし、判決は「棄却」。政務調査費を問題にした住民訴訟はいくつかあったが、政務調査費を使って講演会を開催した事例は初めてだった。そのためかどうかわからないが、津地方裁判所は判断を避けた。 ◆地裁の判決理由の概略 ・ 電子投票制度の問題点を調査するために、著名人を招き、大量のチラシを配り、入場無料にするなどして多数の市民の参加を募り、講演会を聴講させたことが、明らかに市政と無関係であるとか、調査研究の方法・態様として極めて不相当とは言えない。 ・ 支出がその必要性・合理性を欠くことが明らかとは言えない。 【名古屋高裁で逆転勝訴】 負けたままでは、選挙前に税金を使って有名人の無料講演会を開催し、有権者に自己PRできるという悪い前例を作ることになるので、控訴した。控訴審では、私の主張がほぼ認められた。 講演内容に関して抽象的な関連性があるだけでは、直ちに市政や議員活動に関連性があるとは言えない。電子投票模擬体験は別個独立した活動である。議員らが講師から調査研究に資する具体的な成果を得た証拠がない。講演会は市民向けに開催されたものと認められ、かかった経費(全額)が使途基準に反する違法な支出とされた。 ◆裁判を終えて 住民監査請求を出してから、約2年半。寺町知正さん、みどりさんに助言を受けながら、初めて住民監査請求に挑戦し、住民訴訟を弁護士なしの本人訴訟で乗り切った。裁判は、敷居が高いし、プロの弁護士に太刀打ちできないし、とうてい無理だと思っていたが、案ずるより産むがやすし。 みなさんも、是非、チャレンジして! |
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