りん日記

ラーとか本とか映画とか。最近はJ-ROCKも。北海道の夏フェスふたつ、参加を絶賛迷い中。

DVD(映画)『20世紀少年-第1章-終わりの始まり』

2009-02-24 12:27:32 | 映画
監督:堤 幸彦
原作:浦沢 直樹
出演:唐沢 寿明/豊川 悦司/常盤 貴子/香川 照之ほか
公開:08年08月


原作をまだ全部読んでないのだけど、
この『第1章』で語られてる部分はクリアした様子なので、
見てみました。

(エピソードが語られる順番が原作と映画とでは多少違うので
ぴったりと何巻から何巻までが第何章、とは言えないんだけど、
この『第1章』の場合は原作10巻まで読んでいれば、
少なくとも原作でまだ読んでないところを映画にネタバレされた、
ということにはならないようです。)

以下に記す感想は、映画・原作共にネタバレはありません。


登場人物の全員を、外見が原作とそっくりになるようにキャスティングしたのは、
原作のイメージを壊さないよう、
そのままそっくりスクリーンに写し取りたくてのことだったんだろうと思う。

だけど、世界観は……?

1970年代初頭、高度経済成長期に少年時代を過ごした主人公のノスタルジー。
はっきりとは思い出せないながらも甘美なはずの思い出。
だけど主人公ケンヂたちのその記憶は、忌まわしいものと結びついている。
そのせつなさ、残酷さ。

原作に魅力があるのは、たぶんそこでしょ?

ただ単に、世界征服を企む悪と闘う正義のヒーローの物語なだけじゃなく、
そういうのが読者の「身につまされ感」を誘うから、
こんなに人気があるんじゃない?

映画は残念ながら、そこを写し取ることができてなかったですよ。。。

いくらそっくりなキャストをそろえて、絵コンテを原作どおりにおこして作っても、
脚本や演出・演技によってきちんと世界観を再現してくれないと、
映画見た人は納得しないと思います。

入れ物だけそっくりに作るのに一生懸命で、中身を入れ忘れちゃった感じ。



あと、キャストは確かにそっくりで原作のイメージどおりだけど、
逆に全員、役になりきってないように思えた。
観客サービスのためのゲストキャストの寄せ集めにしか見えなかった。


うーーん、似ててもダメ、似てなくてもダメ、難しいもんだねぇ。。。





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