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ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

【大まとめ】スリラーバーグ編

2016年11月09日 | まとめ
①スリラーバーグとの遭遇
 新しい仲間フランキーと、新しい船サウザンサニー号を得た”麦わらの一味”は、グランドラインを順調に航海していた。
ある日、海に浮かぶ怪しい流し樽を拾ったことで、「スリラーバーグ」への航路が決まってしまう。その流し樽は、スリラーバーグが新しい獲物を得る為に撒いた罠だったのだ。

 直後、日の光も届かぬ霧の深い海域に迷い込んだサニー号は、ゴーストシップと遭遇し、そこに居た喋って動く陽気なアフロの骸骨「ブルック」と出会う。ルフィは一言「お前、うんこ出るのか?」と聞いただけで、初対面のブルックを仲間に誘い、ブルックも二つ返事で「ええ、いいですよ」と受けてサニー号へと乗り移って来た。(442)

骸骨のブルックは元海賊で、数十年前に恐ろしく強い海賊に全滅させられたが、生前に食べていた【ヨミヨミの実】の能力で、ブルックの魂は黄泉の世界へは行かず、白骨化した体に戻って生き返った、悪魔の実の能力者であった。


ブルックを乗せたサニー号は、海を彷徨う島「スリラーバーグ」の中に取り込まれてしまい、ブルックは孤独な50年を乗り越えて奇跡的に出会えた一味に別れを告げ、”自分の影を取り返す為”に、一人「スリラーバーグ」へと乗りこんで行った。

ルフィはこの不気味な島「スリラーバーグ」に興味を抱き、”麦わらの一味”はブルックを追う形で、この島に上陸することとなる。(443)


②影を奪われる
上陸した「スリラーバーグ」は奇怪で不気味な島で、あちらこちらに不可思議な手術跡を持つ生き物や、ゾンビがたくさん蠢いていた。先に上陸したナミ、チョッパー、ウソップは”ドクターホグバック”に屋敷に招待されるが、チョッパーはその名を聞いて興奮した。医者なら誰もが知る天才外科医で、死んだ人を生き返らせる研究をしていた事で有名であったのだと云う。
だが屋敷の中も不可解な事が多く、ナミは透明人間【スケスケの実】の能力者アブサロムに花嫁として攫われてしまう。

ルフィら後発隊の一味も島に上陸するが、先発隊と違って、ゾンビ達をなぎ倒しながら屋敷へと到着した。











③各々の戦い
ゲッコー・モリアに影を奪われた”麦わらの一味”は、夜明け前までにゲッコー・モリアをぶっ飛ばして一気に影を取り戻す作戦にうって出た。(460)

戦いは各自別れて敵を倒していく。
ルフィ     vs ケッコー・モリア
サンジ・ナミ  vs アブサロム
ウソップ    vs ペローネ
ゾロ      vs 侍ゾンビリューマ(ブルックの応戦)
チョッパー・ロビンvs ドクターホグパッグ

〇ウソップ vs ペローネ(461.465.466)
 ゴーストガールであるペローネの武器は、触れると相手の戦闘意志どころか生きる気力すら奪うネガディブゴーストと、攻撃を全て透過させ、浮遊やサイズ自在のペローナ自身の幻影性であった。ゾロ達は戦う前にゴーストに触れられただけで戦意喪失してしまうのだが、元からネガディブ思考100%のブルックには、ネガティブゴーストは全くの無効であった。
また、ウソップはペローナの幻影性能には、実在する本体があるはずと見抜き、本体に対して【ウソの100トンハンマー】と【必殺黒光星(大量のゴキブリ弾)】で倒した。ネガティブとウソでウソップに勝てる者などいないのだ。


〇サンジ vs アブサロム
 サンジはまっすぐに、ナミを花嫁にする為に拉致したアブサロムを倒しに向かった。
アブサロムに対する恨みは2つ。ナミ奪還と、子供の頃からの夢を奪った恨み。サンジは子供の頃に「悪魔の実図鑑」を読んだ時、
唯一【スケスケの実】の能力者になりたいと憧れたのだ。だが、その憧れた悪魔の実はアブサロムが既に食べており、羨ましい使い方をしているではないか・・・!サンジはナミを守りつつ、アプサロムに激しい蹴りを入れ続けたが、オーズの暴走に邪魔されナミ救出は途中となる。(463.464)


〇ナミ&猪ローラ vs アブサロム
 意識を取り戻したナミは、まだアブサロムの手中にあり、キスされそうになったところを、怒りの猪ローラに見つかってしまった。だが、実は猪ローラはナミの味方になってくれていて、アプサロムからナミを救出しようとしてくれたのだった。
そんな猪ローラに対して、アプサロムは容赦なく攻撃をしかける。ナミは、自分を救ってくれた猪ローラを見捨てて自分だけ助かるつもりもなく、無駄だとわかりつつ、アプサロムに攻撃を挑んだ。
アプサロムは既にサンジの攻撃でダメージを受けていたため、ナミの一撃で倒れた。(471)


〇ブルック・ゾロ vs 侍ゾンビリョーマ
ブルックは、自分の影を取り込んだワノ国の”竜を斬った”と云う伝説の侍リューマに戦いを挑んでいた。影を奪われてから何度も戦いを挑んだが、元々ハイスペックな侍の肉体に自分の影(剣の技術)が加味されているのだから、勝てる見込みはないままだった。このままではいつまでも影を取り戻せない・・と絶望するブルックに代わって、ゾロが侍ゾンビリューマとの戦いを買って出た。
二人の剣士の凄まじい剣の戦いの果てに、ゾロがリョーマに勝利した。
侍ゾンビリョーマは、自分の持つ『黒刀乱刃大逆丁字・秋水(しゅうすい)』をゾロに託した。
「秋水」を受け取ったゾロは、ゾンビであって満足な侍としての肉体ではないこの戦いの勝敗はなかったことにする、とニヤリとした。(467)


〇チョッパー&ロビン vs ドクターホグバッグ
チョッパーは同じ医者として、”死者を無理矢理蘇生”させて命を弄ぶドクターホグバッグが許せなかった。彼には人間の尊厳も命に対する敬意も何もなく、ただ自分の都合のいい入手容易なモノとして利用しているのだった。
チョッパーはロビンの協力を得ながらホグバックと戦い、最後はチョッパーの呼びかけに人格を取り戻したゾンビのシンドリーちちゃんのホグバッグへの反乱もあり、シンドリーとホグバッグは、乱入してきたオーズに踏み潰される。(468)


〇ルフィ vs ゲッコーモリア
影を取り戻すには、モリアを倒すだけではダメで、モリアの口から「主人の元へ帰れ」と命令させる必要があった。モリアは、「おれは何も手を下さないで他人の力で海賊王になる男だ」と豪語する【カゲカゲの実】の能力者であった。
実際、モリア本体は何もせず、彼の影がルフィとの戦いの相手を務めたり、オーズゾンビに戦わせたり、挙句の果てにはルフィを騙して森の奥深くに放置し、ただ朝が来るのを待って勝利としようとする戦法だった。
正面から戦えば強いルフィも、それ以前に小手先の騙しや誤魔化しに翻弄されて、戦うことすらままならないでいた。(462)



④オーズとの戦い
かつて『島曳きのオーズ』と呼ばれた巨鬼オーズのゾンビ体に、ルフィの戦闘能力を備えた”ゾンビオーズ”が、モリアに「麦わらの一味皆殺し」の命を受けて、スリラーバーグに解き放たれた。

その頃ルフィはモリアによって森の奥深くに置き去りにされて森を彷徨っていた為、ルフィとナミを除く”麦わらの一味”6人で力を合わせてゾンビオーズを倒すことを決意する。オーズを倒せば、ルフィの影がルフィ本体へと戻るはず。
ゾロが言う。「ルフィを信じちゃいるが、騙しに弱い。夜明け前にルフィ一人だけでも正常に戻しときゃ、あとは何とかなるだろ」
6人は出せる力を全力で出し、息継ぐ暇なく連携プレーで戦ったが、6人が束になっても敵う敵ではなかった。相手はルフィでもある。さらにモリアがゾンビオーズの体内に乗り込んで、操作を始めたため、さらにオーズとの戦いは困難を極めていった。


その頃森の中を彷徨うルフィは、ローラを長とする「被害者の会」に救出され、彼らが最後の秘策として、いつか反撃の時の為にと蓄えていた浮遊影100体全てを体内に押し込まれた。影100体の持つ力を得て『ナイトメアルフィ』となった新生ルフィは、爆発的な力を得て、6人がてこずったゾンビオーズを軽く投げ飛ばした。
さらに何度も立ち上がってくるゾンビオーズを、チョッパーの指示で背骨を砕くことで動けなくして、とどめとした。
チョッパーは怒りを覚える。これだけ肉体にダメージがあっても痛みを感じる事がなく、死ぬことも出来ないオーズは被害者である。命は他者に弄ばれていいものではない。生命はその心と体が一致してこその人格であり、命であるというのに・・・。
(469-480)


⑤ゲッコー・モリアとの戦い
ゾンビオーズを失ったゲッコー・モリアは、「新世界では有能で名を馳せた部下達も全て失う。生きているから失う、ゾンビなら失うことはない補充可能な戦士だ!!」と叫んだ。
「おれは他人の力で海賊王になる!」と言ったモリアは、新世界に自分の力と、信頼できる優秀な部下達で挑み、挫折した経験から辿り着いた考えなのだろう。それでも、海賊王への夢は手放せないでいるのだ。

モリアは、【カゲカゲの実】奥義【影の集合地】を発動し、島中に散らばる影1000体をその体に取り込んで巨大化した。
ここで日が昇り出す。時間はもうない。
ゾロ、サンジ、ロビンそしてローラは影に身を隠すことなく、ルフィとモリアの戦いをその場で見守った。日光による消滅が先か、モリアの自滅が先か・・・全ての命運をルフィに託した4人は、自身の体がサラサラと溶け出していくのも構わず立っていた。ローラは自分を心配して日陰に入るよう進言する部下達に言う。「託すとはこういう事。」

朝日が昇り、地表を明るく照らし出した時、ゾロ・サンジ・ロビン・ローラの上半身が溶けて消滅しだし、もうダメかと思われた時、寸前でモリアはルフィに倒され、その体から一斉に大量の影が飛び散った。
その瞬間、皆に影が戻って事なきを得ることが出来た。

ローラ率いる影を奪われた者達は、”麦わらの一味”に深く頭を下げ、ローラが代表して「この恩は決して忘れない」と感謝を口にした。


⑥バーソロミュー・くま現る
ゾンビオーズとゲッコー・モリアを倒し、皆の影が戻ってほっと一息ついてボロボロになった”麦わらの一味”の前に、かつて「暴君くま」と呼ばれた王下七武海「バーソロミュー・くま」が現れた。

ルフィはモリアとの戦いに疲れ、深い眠りについていたが、くまは”麦わらの一味”を抹消すると言う。
王下七武海をやっとの思いで倒したというのに、この状況で王七武海・・・ゾロ以外の一味は絶望に近いものを感じて立ちつくした。ゾロは「災難は立て続けにやってくる」と、船長不在の一味を守るべくくまに対峙した。


くまが「スリラーバーグ」にやって来た表向きの用事は、モリアにクロコダイルが抜けた後の七武海に”黒ひげ”が新しく加入した事を伝達しに来たのである。
だが、モリアに会う前に逃走しようとするペローナをその手で消し、ナミに「ルフィに兄はいるのか」と確認している。目的は”麦わらの一味”、特にエースの弟であるルフィに用があるようであった。

バーソロミュー・くまは【ニキュニキュの実】を食べた肉球人間である。その手にある肉球はペローナのように触れた人間をその場からかき消し、攻撃を弾き返し、空気を圧縮して衝撃派を発し、口からはレーザービームを発した。

ルフィの代わりにとくまに対峙したゾロだったが、その圧倒的で超絶的な力の差を認めざるを得なかった。戦う意志を見せた一味に対して、くまは【熊の衝撃(ウルスショック)】を発動すると、「スリラーバーグ」の島そのものが破壊されんばかりの衝撃が起こった。爆発後に島で立っていたのはくまだけ、というあり様である。ゾロはかろうじて気絶を免れていた。
しかも、くまは悪魔の実の能力だけでなく、世界最大の頭脳を持つ科学者ペガパンクによって「パシフィスタ」という人造人間兵器にその体を造りかえられており、ゾロの剣でその体に傷をつけることすら出来ないでいた。

ゾロはこの圧倒的な相手に、「将来世界一の剣豪になる自分の首でかんべんしてもらいてぇ・・・。ルフィは海賊王になる男だ。」と頭を下げた。
くまは、眠るルフィの体から「痛みと疲労」を取り出すと、ゾロに”それ”を消化することを条件に一味に手を出さないと言い残して、消えた。痛みを感じない能力者がまともに受けた「痛みと疲労」を、生身の人間が受けたなら死ぬだろう・・・。
だがそれが船長代行としての、身代わりとであった。

島を出るくまがつぶやいた。 「いい仲間を持ってる・・・、さすがあんたの息子だ・・・・ドラゴン。」

ゾロは、ルフィが今回の戦いでその体内に貯めた「痛みと疲労」に一人で立ち向かい・・・・意識がある状態で全てを消化し、「何も゛・・・な゛がっだ」と仲間に言った。自分の痛みで仲間を傷つけたことを知ると、ルフィが悲しむだろうから。



⑦新しい仲間、ブルック
結局、ペローナはくまによって消されゲッコーモリアは、ドクターホグバッグとアブサロムによって島を脱して逃げた
モリアに影を奪われていた影達は、本来の主の元に戻り、ブルックやローラ達、影を奪われた人達は数年ぶりに日の光を浴びる喜びに沸いた。

ナミは、ローラを見て一目でそれがイノシシローラの本体だとわかって抱きつき、二人は親友となった。ローラはナミに「ママのビブルカード」を千切って手渡した。新世界で名を馳せる大海賊であるママは、きっと新世界で一味の助けになるはず、と。ローラは新世界生まれで、ママから独立した”ローリング海賊団”の女船長”求婚のローラ”と呼ばれる人物だった。

喜びに沸くスリラーバーグでの宴会で、ブルックは「ビンクスの酒」をピアノで弾き歌った。
彼は、昔とある王国の奇襲部隊出身、護衛団団長の元海賊で、西の海(サウスブルー)の”キャラコのヨーキ”と呼ばれる船長率いる、泣く子も笑う”ルンバー海賊団”の副船長兼音楽家兼剣士であったのだと云う。彼の得意技は本来の王国では【レクイエム(鎮魂歌)ラバンドゥロル】と呼ばれる技だが、ルンバー海賊団の仲間達は親しみを込めて【ハナウタ三丁矢筈斬り】と呼んでいたのだと云う。

ルンバー海賊団がグランドラインに入る前、旅の途中で子クジラの”ラブーン”と仲良くなったが、希望岬でクロッカスさんに預け、必ず戻るから待っていてくれと約束したが、グランドラインに入って3年後、とてつもなく強い海賊によって全滅さけられ、未だラブーンとの約束を果たせないでいると云う。生前【ヨミヨミの実】を食べていたブルックは、一旦死んだが蘇って白骨化した自分の体に魂が戻って生き返り、ラブーンとの約束を果たす為、孤独の50年間をただ一人で仲間達の骨を抱えて彷徨い続けていたのだ。

ブルックにはもう一つの約束があった。全滅前に疫病にかかって航海を離脱して里に戻った”ヨーキー船長”と必ず生きて再会するという約束。

西の海(サウスブルー)出身のルンバー海賊団の仲間達の骨は、麦わらの一味の協力の元、西の海から流れ出た島である「スリラーバーグ」に墓を立てて手厚く葬られた。

仲間達の思いと二つの約束を胸にした、通称”鼻うたのブルック”(懸賞金3千300万ベリー)が新しく”麦わらの一味”の音楽家として加わった。ブルックは思う。「あと半周・・・ラブーンもう少し待ってください。正面から君に会いたい」







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