ウォーターセブンの北の端に停泊したゴーイング・メリー号には、ウソップが1人残っていた。
ナミのみかんの木も、キッチンの道具も、何もかもがなくなり、ガランとして静まり返っていた。
ウソップもまた、何もかもを失ったように、一人、身動き一つしなかった。
麦わらの一味は、街に宿をとっていたが、誰一人としてその夜を眠れた者はいなかった。
ルフィは街を一望できる場所で一人暗い顔をして黙り込み、 . . . 本文を読む
ガス爆発を船から見ていたナミは顔面蒼白で「いやだこんなの・・・」と涙ぐんで声を押し殺した。
だがウソップはわかっていた。ルフィがこんな攻撃では死なないこと
煙の中から立ち上がってきたルフィは、思ったとおりウソップに【ゴムゴムの銃乱打(ガトリング)】を撃ったが、ガトリングの中を縫うように撃ち放たれたウソップの【炸裂サボテン星】の無数の針が飛び散り、ルフィの拳に突き刺さった。
手負いを . . . 本文を読む
ウソップが船を降りた後、ルフィはハンモックに寝転がり、一人時間を潰していた。
ナミはルフィに、もう一度話し合いをすればいい、と説得にあたったが、ルフィは首を縦には降らない。
「・・・・・こうなったら引き返せねェよ」と麦わら帽子を深く被り直した。
目を閉じると思い出されるのは、ウソップの顔と、ウソップの最後の言葉だった。
あれは本気だ。ウソップはカッとなった勢いで命を賭 . . . 本文を読む
夕日が落ちる頃、ようやくウソップが目を覚まして一味は安心した。
ウソップは自分の体の事より、メリー号修理の為の2億ベリーを心配し、一味に謝罪した。
あの金がないとメリー号を修理してやれない、と心配するウソップに、ルフィは明るく言い放った。
「いや、それがウソップ。船はよ!乗り換える事にしたんだ。
ゴーイングメリー号には世話になったけど、この船の航海はここまでだ」
ルフィの言ってい . . . 本文を読む
ルフィ、ゾロ、サンジ、チョッパーは「フランキーハウス」に殴りこみに行った。
怒り心頭のルフィに、さらに追い討ちをかけるようにフランキーの部下が嘲笑する。
「あの"貧弱長ッ鼻野郎"のいる一味の船長だ!!!テメェの実力の程っも知るってモンだァ!!!」
ルフィ達4人の目は怒りに満ちていたが、黙ったままだった。
ウソップはこの人数で、こいつらに何をされたのかを悟ったのだ。
. . . 本文を読む
街中で、フランキー一家からぼこぼこにされたウソップは、ズタボロになった体を引きずって、一人で「フランキーハウス」へ乗り込んだ。
「その金を返せ!!!それはおれ達の船を修理する為の大事な金なんだ!!!」と叫んでも、フランキー一家は笑って相手にしない。金は、もうずいぶんと使いこまれているようだった。
だがフランキー一家の親分らしき「フランキー」と名乗る仮面の大男は、ウソップを相 . . . 本文を読む
ふと、ルフィとナミは、ウソップと2億ベリーが入った鞄が消失している事に気づいた。
「ルル」が、"長い鼻の男"が、この島で解体屋兼賞金稼ぎを生業とする『フランキー一家』に抱えられるようにして連れて行かれたところを目撃していた。
「フランキー一家」のアジトは、ルフィ達が船を停めた"岩場の岬"からずっと北東の海岸にある「フランキーハウス」だと聞いて、ナミとルフィは
大急ぎでそこへ向かった。行く . . . 本文を読む
ルフィ達がアイスバーグさん達と話しをしている隙に、ドロボーに3億のうちの2億を持って行かれてしまった。
ウソップ達が焦っていると、丁度そこへ借金取りに追われて逃げてきた造船職人の男が通りかかり、その見事なロープアクションでドロボーを取り押さえてくれたおかげで、2億ベリーは無事に戻ってきた。
彼が、ガレーラカンパニー1番ドックの艤装・マスト職の職長「パウリー」だった。
ドロボーから金 . . . 本文を読む
カクが、空を飛ぶように駆けて行ったことに驚いているルフィ達に声をかけたのが、この街の市長「アイスバーグさん」だった。
アイスバーグさんの秘書の「カリファ」は、麦わら海賊団の事をよく調べていて、麦わら海賊団が総合賞金額(トータルバウンティ)2億3千900万ベリーの7人組であることを知っていた。
だが、アイスバーグさんは動じることなく、海賊を受け入れ、船を見てくれるという。
アイスバ . . . 本文を読む
ウォーターセブンの島では、”麦わらの一味”は、4つに分かれて行動していた。
船に残って寝ていたゾロは、「泣く子も黙るフランキー一家」の襲撃を受けいてた。
彼らは海賊狙いの賞金稼ぎ集団で、「海賊狩りのゾロ」を含む「麦わら海賊団」を襲ってその賞金を貰おうという魂胆だったが、あっさりとゾロの寝起きの【二刀流・犀回(さいかい)】で全員が吹き飛ばされてまった。
街の商店街をブラブラ散策して . . . 本文を読む