ニコ・ロビンとアイスバーグ二人きりの寝室の中は静かだった。
だから余計に、外の騒動の音が聞こえる。
静寂を破ったのはアイスバーグだ。
「ンマー・・・正直ここで会うとは思ってもみなかった、ニコ・ロビン。ずっとお前に会いたかった」
そう言うと、アイスバーグは隠し持っていた銃をロビンに向けた。
ロビンも銃を構えて「私に会いたかったのは、殺すため?」と静かに聞く。
「そうだ、お前が世界を滅ぼ . . . 本文を読む
パウリーが社長室の床の下の隠し金庫から書類の束を取り出した時、それを待っていたかのように、「骨の面をかぶったヤツ」と、「牛の面をかぶったヤツ」が2人、パウリーの前に現れた。
パウリーが「誰だてめぇら!!!」と叫ぶと「暗躍機関、サイファーポールN0.9(ナンバーナイン)。我ら"闇"から現れし、正義を遂行する者」と名乗った。
続けて「そのアイスバーグの貴重品、こちらへ渡していただきたい . . . 本文を読む
「アクア・ラグナ」の被害が及ばない高台のガレーラカンパニーでは、アイスバーグさんを守る為、何重にも張られた厳重な警戒態勢は続いた。
その中でアイスバーグは、「パウリーと二人だけで話がある」と言って、秘書のカリファすらも人払いしてパウリーと何やら話しこんでいたが、アイスバーグの寝室を出たパウリーは、「用が出来た」と言って警備を外れると、まっすぐに社長室へ入って行った。
それを待って . . . 本文を読む
「事態はもっと悪化する。今日限りでもう、あなた達と会うことはないわ」
ゾロは、ロビンのその言葉の意味を考えていた。
おそらく「今日」、「市長の暗殺」を決行する、という意味だろう。
それをわざわざ伝えに来たのは、自分達を現場におびきよせて、更に罪をかぶせる為の罠かもしれない。
ゾロは、どっちにもぶれない意思が大切だと思っていた。
信じるも疑うも、どちらかに頭を傾けていたなら、真相が逆の時に . . . 本文を読む
ウォーターセブンの町は、迫りくるアクア・ラグナへの準備と高台への非難、海賊による市長暗殺計画の阻止にと、パニックに近い多忙を極めていた。
突然町の人々に追われる身になったゾロは、新聞記事を見て、ようやく自分が追われている理由を知った。
アイスバーグさん暗殺未遂の犯人が、自分達なのだ。
とはいえ、指名手配されているのは手配書のあるルフィ、ゾロ、ロビンの3人だけであるが。
日没までに”麦 . . . 本文を読む
なんとかガレーラカンパニーの職人とフランキーから逃げ出したナミとルフィは、ガレーラカンパニー本社社屋の見える建物の屋根の上に留まって、次の行動について話しあった。
ルフィは、アイスバーグさんに直接会って、ロビンの事を聞き出してくる!と言うと、ナミの忠告も聞かずに飛び出していくと、大勢の人がいる社屋ビルの正面玄関上部のガラス窓を突き破って行ってしまった。
当然のことながら、暗殺者の . . . 本文を読む
この島に、町が水没する程の驚異の高波が来ることを知ったサンジとチョッパーは、メリー号が停留している海岸の近くで、大声でその事を喋った。
ウソップに、高波が来るので避難が必要な事を知らせたかったから。
それから、ウソップにばれないように大急ぎでその場を離れたが、どうか、伝わっていますようにと祈るしかなかった・・・。
一方、アイスバーグさんの様子を見に来たルフィとナミは、突然大勢の人 . . . 本文を読む
ルフィとフランキーが、ガレーラカンパニーの外で戦っている頃、中の社屋ではアイスバーグさん暗殺未遂犯について話しあわれていた。
アイスバーグの目撃では、大きくなったニコ・ロビンに違いないとのことであり、実際"麦わらの一味"の仲間として、現在この島に上陸していることが確認されている。
ガレーラカンパニーの屈強な船大工達は、アイスバーグさんの枕元に集結して、今後の事を話し合っていた。
そこに、 . . . 本文を読む
フランキーのルフィへの恨み節に、ナミが横から口を挟んだ。
「ちょっと!!!私達のお金2億ベリーはどうしたの!!?」
その問いにフランキーは「そんなもん、使っちまってカラッケツよ。どこぞで奪ってきた金を偉そうに守ろうとすんじゃねぇ!!海賊がぁ!!」と言い返した。
ルフィは、金のことなどどうでもよかった。
啖呵を切ったルフィに対して、フランキーは大きく息を吸ったかと思うと、いきなり口から . . . 本文を読む
ウォーターセブンの北の駅「シフトステーション」では、ココロさんとチムニーが"南の風(カロック)"が拭いていることに気づいて、今夜の「海列車」の運行停止を予測していた。
今年もまた「アクア・ラグナ」が来る。
荷物をまとめて本島に避難する準備を始めた二人に、南からの強い風が吹きつけていた。
ウォーターセブン本島でも、島全域に「アクア・ラグナ」警報が発令され、人々は一斉に避難の準備を始め . . . 本文を読む