遠い昔のことのよう…(観たのは昨年2月半ば)な「ひとこと感想」その2。
カンヌでパルム・ドール(最高賞)、米アカデミー賞では作品賞・監督賞・脚本賞・国際長編映画賞と、大変な受賞歴を持つに至った韓国映画。
観た当座のメモには、「とにかくビックリすることばかり。あれよあれよという間に物語は進むし、どうなることかとハラハラしてる間も、思わず笑っちゃったりして… 韓国映画って力あるなあ。凄いなあ…って、ずっと思いながら観てた気がする」
家への帰り道に思ったことも、珍しく覚えている。(上手く表現できないのだけれど…)
「今の韓国は(日本もそうかもしれないけど、もしかしたら日本以上に?)富裕層と貧しい階層との間が、すごく遠いように見えて、実はあっというまに入れ替わるような社会なのかも…」
だからこそ、外側(外見)をきちんと綺麗に出来るかどうかが、富裕層に食い込む際の重要な鍵。すべては「見た目」で測られる。(それでも「貧困のニオイ」のようなものは誤魔化せないのだけれど…)
なんだかお互い(礼儀正しく接しているのに)相手を人間としては、全然見ようとしないみたいで…
じろじろ見るのは失礼かもしれないけれど、それでも「見る必要のある部分だけ見る」「外側だけでいい(それが当たり前)」と言われ続けているようで… (日本でもそうだと言われるかなあ)
「半地下」から抜け出すことの大変さを、延々見ている気がしていたら、なんのなんの、「半地下」の下には本物の「地下」があったという、さらにスゴイ展開に…(^^;
弱虫の自分などには到底生きていけそうにない、タフな社会の人間模様。それでもその裏側には、人それぞれの過去や想いが見え隠れする。そういう意味では共感するシーンもあって、よく考えられた脚本・演出・キャストだったと、今も脳内上映しながら思っています。
誤魔化せないのね。
半地下のあのトイレとか、ビックリしました(^^;