ペルシャ語文学史上最大の神秘主義詩人ジャラール・ウッディーン・ルーミーによって開基されたメヴレヴィー教団があります。個我からの滅却・解放、そして〈神〉もしくは〈全体〉との合一(この境地を「ファナーウ(ファナー)」という)を自らの体験として追求するのがスーフィーです。このスーフィーの教団の一つがメヴレヴィー教団です。教団の中心地はルーミー最期の地であるトルコのコンヤにあります。
サマーウはトルコ語では「セマー」(sema)と発音され、神との一体化を求め、ひたすら旋回し続けるダンスのことです。特にメヴレヴィー教団のものが有名であるが、歌舞音曲をともなったもので数時間にも及ぶことがあります。
スーフィーはイスラームで禁止されている歌舞、音楽などを信仰に持込んだとしてトルコ共和国などでは禁教とされ、取締りの対象となっているそうです。
セマーは、ルーミーの命日に体育館などで公共の場で披露されており、トルコの古都コンヤを象徴する祭礼となってます。また現在では観光客相手のショーとしてのみ行われています。
宿泊しているRIXOS HOTEL リキソスホテルで見物儀式に臨みます。宗教儀式ですので、入場料ではありません、日本語で言う「お布施」だそうです。セマーを舞う教団の人たちセマーゼンはパフォーマーではありません。ちなみにお布施は5,000円でした。日本円で。
歌と笛、弦楽器、太鼓の演奏から始まります。アッラーへの礼拝の呼びかけでしょうか。笛のネイは尺八に似た少しかすれた感じの音色で、セマーでは大変重要な意味を持つ楽器。良く見ると、演奏者の首が不自然に傾いています。わざと首をかしげて、笛が心臓の真上にくるようにしているのだそうです。音が心臓の上から奏でられることで、神とより近づくことが出来るからだそうです。よく見ると、傾いていません、普通に吹いています。曲が乗ってくると、歌い手はノリノリになってきます。
見にくいですが、左下にムートンの敷物がありますが、赤いです。生贄を模しているのでしょうか。
道士様セマーゼン入場です。
彼らの装束にも、意味があります。
帽子が、墓碑。白い衣装は、死装束。黒い外套を脱ぐことで形あるものから、精神的に解き放たれ、回転をしながら神へと近づいていく。
ドーム形天井の下、12人は目を閉じ、右手を天に、左手を地に向けて自ら回りつつ、さらに円形を描きながら巡る。ホテルなのでドームではありません、セマーゼンは3人です。
ラウンドスカートのような白い衣装の裾は、宇宙の広がりを表現しています。間近に座ったものですから、柔軟剤のいい匂いがしました。(こんなこと書くと叱られそう)
回る速度が非常に速い。まるで高速回転のお立ち台に立ってるみたいなのだが、自分の足で回っている。しかも、かなりの長時間にわたって回り続ける。よほどの修練が必要でしょう、もしできたとしても、すぐに目が回ってしまうでしょう。こつはステップにあると思います。
セマーの舞いは、20世紀にオスマン帝国滅亡とともに姿を消しましたが、一部で継承され、ユネスコ無形文化遺産となりました。一概に良しとは言えないトルコ革命。後日、ケマル・アタチュルクにも触れたいと思います。国際問題に足突っ込みます。
なぜ回るのかというと、宇宙に回らないものがないからです。銀河系では地球が太陽を回り、体内では血液が絶えず循環しています。万物が回転しているならば、人間も邪心を捨てて回り続けることで無我の境地になり、神に近づけると考えているのです。
同じ行為を続けること(旋回することで)自我を忘れ一種のトランス状態に入り、神と一体となりその愛を感じ、その愛を地上の全ての生き物へ与えることを象徴したものです。
首を右に傾け、心臓を軸にしながら、左から右へと回転し続ける。
首を右に傾けるのは、心臓を直接、神(天)に向き合わせるため。右手のひらは天に向け、左てのひらは地に向け。
セマーゼン達は、ただひたすら回り続ける。
殆どトランス状態になっているようだ。
それでは動画をどうぞ。実際は演奏を含めると40分ほどでした。それを6分に縮めています。編集つなぎ合わせですので、継ぎ目が不快に感じられるかもしれませんが、そもそも門外不出です。ご容赦を。
Copyright2013-2014長男は荷物
いわゆる民族舞踊などとは性格の全く異なる宗教的な行為で、メヴレヴィー教団では禁欲的で厳しい修行を行い旋回舞踊も修行の一部です。ショーではありませんので、舞踊中の写真撮影禁止、もちろん拍手なども一切禁止で、見学中には神妙で厳粛な気分になりました。と、他所では書いてありましたが、ホテル内でなのか、写真撮って、ビデオ獲って、拍手して、帰りにザクロジュースと、RIXOS HOTEL印の前述のネイとお菓子とDVDのおみやげ付き。帰国してから、どこにやっただろう?
毒を吐き腐りきった私の身と心は浄化され宇宙へとつながり、その姿は光輝くようになりました。
フォトショ使ったただのボカシです。記念撮影してくれます。
サマーウはトルコ語では「セマー」(sema)と発音され、神との一体化を求め、ひたすら旋回し続けるダンスのことです。特にメヴレヴィー教団のものが有名であるが、歌舞音曲をともなったもので数時間にも及ぶことがあります。
スーフィーはイスラームで禁止されている歌舞、音楽などを信仰に持込んだとしてトルコ共和国などでは禁教とされ、取締りの対象となっているそうです。
セマーは、ルーミーの命日に体育館などで公共の場で披露されており、トルコの古都コンヤを象徴する祭礼となってます。また現在では観光客相手のショーとしてのみ行われています。
宿泊しているRIXOS HOTEL リキソスホテルで
歌と笛、弦楽器、太鼓の演奏から始まります。アッラーへの礼拝の呼びかけでしょうか。笛のネイは尺八に似た少しかすれた感じの音色で、セマーでは大変重要な意味を持つ楽器。良く見ると、演奏者の首が不自然に傾いています。わざと首をかしげて、笛が心臓の真上にくるようにしているのだそうです。音が心臓の上から奏でられることで、神とより近づくことが出来るからだそうです。よく見ると、傾いていません、普通に吹いています。曲が乗ってくると、歌い手はノリノリになってきます。
見にくいですが、左下にムートンの敷物がありますが、赤いです。生贄を模しているのでしょうか。
道士様セマーゼン入場です。
彼らの装束にも、意味があります。
帽子が、墓碑。白い衣装は、死装束。黒い外套を脱ぐことで形あるものから、精神的に解き放たれ、回転をしながら神へと近づいていく。
ドーム形天井の下、12人は目を閉じ、右手を天に、左手を地に向けて自ら回りつつ、さらに円形を描きながら巡る。ホテルなのでドームではありません、セマーゼンは3人です。
ラウンドスカートのような白い衣装の裾は、宇宙の広がりを表現しています。間近に座ったものですから、柔軟剤のいい匂いがしました。(こんなこと書くと叱られそう)
回る速度が非常に速い。まるで高速回転のお立ち台に立ってるみたいなのだが、自分の足で回っている。しかも、かなりの長時間にわたって回り続ける。よほどの修練が必要でしょう、もしできたとしても、すぐに目が回ってしまうでしょう。こつはステップにあると思います。
セマーの舞いは、20世紀にオスマン帝国滅亡とともに姿を消しましたが、一部で継承され、ユネスコ無形文化遺産となりました。一概に良しとは言えないトルコ革命。後日、ケマル・アタチュルクにも触れたいと思います。国際問題に足突っ込みます。
なぜ回るのかというと、宇宙に回らないものがないからです。銀河系では地球が太陽を回り、体内では血液が絶えず循環しています。万物が回転しているならば、人間も邪心を捨てて回り続けることで無我の境地になり、神に近づけると考えているのです。
同じ行為を続けること(旋回することで)自我を忘れ一種のトランス状態に入り、神と一体となりその愛を感じ、その愛を地上の全ての生き物へ与えることを象徴したものです。
首を右に傾け、心臓を軸にしながら、左から右へと回転し続ける。
首を右に傾けるのは、心臓を直接、神(天)に向き合わせるため。右手のひらは天に向け、左てのひらは地に向け。
セマーゼン達は、ただひたすら回り続ける。
殆どトランス状態になっているようだ。
それでは動画をどうぞ。実際は演奏を含めると40分ほどでした。それを6分に縮めています。編集つなぎ合わせですので、継ぎ目が不快に感じられるかもしれませんが、そもそも門外不出です。ご容赦を。
Copyright2013-2014長男は荷物
いわゆる民族舞踊などとは性格の全く異なる宗教的な行為で、メヴレヴィー教団では禁欲的で厳しい修行を行い旋回舞踊も修行の一部です。ショーではありませんので、舞踊中の写真撮影禁止、もちろん拍手なども一切禁止で、見学中には神妙で厳粛な気分になりました。と、他所では書いてありましたが、ホテル内でなのか、写真撮って、ビデオ獲って、拍手して、帰りにザクロジュースと、RIXOS HOTEL印の前述のネイとお菓子とDVDのおみやげ付き。帰国してから、どこにやっただろう?
毒を吐き腐りきった私の身と心は浄化され宇宙へとつながり、その姿は光輝くようになりました。
フォトショ使ったただのボカシです。記念撮影してくれます。
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