(裏)長男の荷物

それどこで買ったの?いくらしたの?Where did you get It? How much was It done?

Canard rôtir a l'Orange 鴨のロースト・オレンジソース

2014年05月23日 05時55分00秒 | 料理
ルイ・ジャド コルトン・プジェ 2004 を開けます。4月にCDGパリ・シャルル・ド・ゴール空港のDuty Free で慈善事業のつもりで買ってきました。正直に書くと「日本で買うより安いですよ、お客さん」とだまされた。ビンテージにもよります。良い年と悪い年の差が5,000円以上。2004年は、この100年稀に見る最悪の年この10年、ブルゴーニュの赤は特に恵まれない年。覚えておきましょう、ブルゴーニュは2005年、2009年、2010年。
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Corton Pougets Grand Cru 2004 Louis Jadot

ブルゴーニュの赤といえば鴨。鴨をローストし、オレンジソースでいただきます。

まずはモエで乾杯。イチゴを飾ってみました。
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ソースを作ります。オレンジ4か5個用意します。残念ながら拙宅にはオレンジが2個しかなかったので、足りない分はオレンジジュースで代用します。オレンジは仏前から拝借しました。
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そのオレンジジュースはポンジュース

400ccを50ccまで煮詰めます。モエ飲みながら。
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オレンジジュースを煮ると灰汁が出ますが、かまいません。銅鍋でもいいのですが、使い慣れたアルミの雪平。
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ソースの決め手になるのはグラン・マルニエGrand Marnier をソースに加えます。オレンジ・リキュールです。クレープシュゼットと言えば有名ですね。量は好きなだけ。50ccが目安かな。
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艶と粘度を出すため、バター少々、小麦粉パラパラっと加えます。酸味の角が取れてまろやかなソース。
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煮詰まってくると一気に量が減ってくるので、要注意です。ソースらしくなったら、できあがり。

鴨の胸肉は国産を使いました。100g700円のを半身で500g。常温に戻して塩と胡椒をしっかりして、フライパンで身側から強火で焼いて焦げ目がついたら、返して皮目を焼きます。生肉の絵はグロイので載せません。皮目を焼くために返したらアルミホイルを被せて、弱火で30分焼きます。オーブンなんかいりません。焼いているときに出てきた、油分は雑味になるので、キッチンペーパーで吸い取ります。
付け合わせはポアロネギが鴨には最高の組み合わせです。鴨ネギですね。が、切らしていたので冷蔵庫にあったブロッコリーを。ちゃんと水から茹でて、バターを少し加え照りを出します。

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鴨を豪快に Flambé フランベ。もちろんグラン・マルニエGrand Marnierで。アルコール40度なので鴨の油と合わさって豪快に火が上がります。火災に注意してください。写真が違う?当たり前です、フランベしながら写真なんか撮れません。オレンジの香りと鴨の脂が焼ける匂い、何とも表現できない。
注)良い子はフランベをマネしないでください。フランベするときは大人と一緒にやりましょう。

はい、できあがり。1人分。火の通りがうまくいきました。
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その他、大勢分の皿。
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あーおいしい。鴨とオレンジソース。チキンとは違う旨味と食感、あと鴨の脂身っておいしいね。塩気と甘いオレンジソース。考えた人は偉いな。

さてルイ・ジャド コルトン・プジェ 2004は、ガッカリ。買った値段を思い出すとさらにガッカリ。ガッカリ過ぎて味忘れた。口に含んだらタンニンだけが残った。ブルゴーニュだけどデキャンタしたろうかと思った、何か味が変わるかなと。ルイ・ジャドは大概、外さないんだけどな。海外でワインは買わないことにしました。国内でルイ・ジャド見かけたら買います。リベンジです。

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どうしょう、残ったグラン・マルニエ1本。焼きそばでもフランベに使うよ。
デパートや成城石井で50mlや300mlが売ってました。(´・ω・`)。で、瓶1本のグラン・マルニエがあるので、しゃーないので、ロックで飲んだら効くね。二日酔いになりましたよ。

そうそう、オレンジソース作るのが面倒だったらマーマレードで代用できるよ。オレンジジュースでのばして、グラン・マルニエの代わりにブランデーか何か加えて少し温めればOK。フランベにもブランデー使ってね。火が出るから気を付けてね。

私事で恐縮ですが、この何年、味覚がありませんでした。唾液も出ないので食感も変わってしまった。幸い嗅覚は残った。嗅覚を頼っての食事。ゴムを噛んでいる。ゴムは噛んだことがあるので味はする。じゃあ、砂を食べている。砂は食べたことは無い。食欲も減って痩せた。
味の記憶が抜けていってしまう。同じようにワインも日本酒もウィスキーの味も。時間をかけて作った財産を失っていく。お金には代えられない財産。やるせない、とでもいうのだろうか。
何がきっかけだったか、いつからかは思い出せない。ようやく味が戻ってきた。美味しいものを食べることは幸せなこと。焼き肉屋で、噛めば噛むほどおいしい上ホルモンを食べて、リオハ飲んで、そう思った。
そして、今は分かるルイ・ジャド コルトン・プジェ 2004 は不味い。

脳の大脳辺縁系に残された香りの跡を頼りに、味の記憶を辿る旅を、私は今日も続ける。五感のうち、嗅覚だけが脳に直結している。同じ大脳辺縁系は感情を司る。匂いによって失った記憶が感動となって体現されるわけだ。

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へー2009年が¥ 9,655ねー、当たり年だから。2004年だと5,700円で売っています